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音楽の未来を創る。バンタンミュージックアカデミーが目指す、デジタル時代のクリエイター育成

2026.5.29

なぜKADOKAWAグループがクリエイター育成?

KADOKAWAグループでは、N高グループやZEN大学に向けた独自の教育システムの提供、バンタンによるスクール運営を通じて、幅広く教育事業を推進しています。

クリエイティブ分野の専門スクールを運営するバンタンでは、「世界で一番、社会に近いスクール」を掲げ、1965年の創立以来、ファッション、デザイン、ゲーム、ITといった様々な分野において、数多くのプロフェッショナルを輩出してきました。


バンタンのスクール 多彩なジャンルで全15スクールを展開

バンタンが12校目のスクールとして2026年4月に開校したのが、世界最大の音楽企業・ユニバーサル ミュージックと提携した「バンタンミュージックアカデミー Powered by Universal Music」(以下、バンタン ミュージックアカデミー)です。

音楽業界を志す生徒から多くの反響があった本校の特徴とは?また、このタイミングで開校に至った背景とは?そして、本校の特別顧問に就任したギタリストの布袋寅泰さんが考える、スクールで音楽を学ぶ意義や、世界で通用するクリエイターになるための心得とは?

新たに開校したバンタンミュージックアカデミーについて詳しくお伝えします。

世界的ギタリストが考える「スクールで音楽を学ぶ意味」

「気づけば、ギターと共に長いキャリアを歩んできました。アマチュアからプロになり、さらに世界にも挑戦する中、これまで得た多くの経験が今の自分を形作っています。特別顧問のオファーをもらったとき、そろそろ自分もこうした学びを新しい世代に伝えるべきなのかもしれないと考えて、率直にやってみたいなと思ったんです。同時に、若者たちの考えに自分自身も刺激を受けながら改めて自分の中で音楽と向き合う、いいチャンスだとも思いました」

バンタンミュージックアカデミーの特別顧問就任の背景をこう振り返るのは、世界的なギタリストであり、アーティスト活動45周年を迎える布袋寅泰さんです。


布袋寅泰さん

バンタンミュージックアカデミーの特別顧問に就任した布袋寅泰さん

1982年、20歳でロックバンド「BOØWY」のギタリストとしてデビューし、日本のロックシーンに革命をもたらした布袋さんは、バンド解散後、ソロアーティストとしても確固たる地位を築きました。日本中の音楽ファンを熱狂させるのみならず、映画『キル・ビル』のテーマ曲が世界的な評価を受けるなど、その影響力は海外にまで広がっています。

「スクール」というコミュニティが持つ価値について、布袋さんは自身のバンド経験を重ね合わせながら次のように強調します。

「僕自身は独学でギターを学びましたが、それでもキャリアを振り返れば、周りには常にバンドのメンバーや僕の音楽を理解してくれるスタッフがいました。こうした仲間と『ああでもない、こうでもない』と議論を重ねることで音楽はさらに磨かれ、より多くの人の心に届いていくんです。

きっとバンタンにはいろいろな個性やスキル、考えを持った仲間がいるはずです。もちろん、音楽業界を知るプロの講師もたくさんいるでしょう。刺激や気づきを得ながら音楽に没頭できる環境に身を置くことで、視野は間違いなく広がると思います」

デジタル時代のヒットを生み出す「実践型教育」

2026年4月に開校したバンタンミュージックアカデミーでは、高等部、専門部、大学部の3学部を設け、音楽ビジネスを総合的に学習する音楽総合コースを軸に、音楽ビジネス専攻、トラックメイク&プロデュース専攻、パフォーマンス専攻、DTMコースなど様々なコースを用意しています。


校舎外観

バンタンミュージックアカデミー 五反田・大阪校舎

バンタンのビジョンは「世界で一番、社会に近いスクール」。本校の最大の特徴は、第一線で活躍するプロのクリエイターからデジタルを軸とした多様なスキルを深く学べる点にあります。

業界最大手のユニバーサルミュージックを筆頭に、様々な企業から総勢66人が講師として参加。デジタル時代に即した音楽制作・配信のスキルや、長期的なヒットを生み出すノウハウ、ファンを引きつけるパフォーマンス力、そして昨今では欠かせないSNSを活用した効果的なプロモーションなどを一気通貫で学べる環境を提供し、卒業後すぐに現場で活躍できる人材の育成を目指します。

ユニバーサルミュージックからのサポートや、時代にフィットしたデジタル中心のカリキュラム構成は他校にない大きな強みであり、バンタンミュージックアカデミーの初年度入学者は当初予定の125%を超えました。

バンタン第三運営部部長の野尻貴将さんは、開校の背景を次のように語ります。


野尻貴将さん

バンタン第三運営部部長 野尻貴将さん

「SNSや配信プラットフォームの浸透によって、音楽業界の構造は激変しています。アーティストが楽曲を発表する場所やリスナーが音楽と出会う場所のデジタルシフトが急速に進み、これまでのアナログな方法論だけでは通用しない時代を迎えているのです。

例えば、今のA&R(アーティスト・アンド・レパートリー)に求められる役割は、単なる才能の発掘にとどまりません。リスナーやマーケットの精緻な分析、さらにはアーティストのIP化を意識したトータルプロデュースなど、担うべき領域は格段に広がっています。


スクール特長

一方で、音楽業界にはこうした高度なスキルを持つ人材が圧倒的に不足しています。この現状に強い危機感を抱いていたユニバーサル ミュージックさんとお話をさせていただく中で、新時代のニーズに合致した人材を育成・輩出することこそが音楽業界全体の活性化につながると確信し、本校の開校に至りました」

教育からIP創出の未来を創る。KADOKAWAグループの成長戦略

KADOKAWAグループの一員であるバンタンが音楽スクールを開校した背景には、グループ全体の事業戦略も深く関係しています。

IPの創出は、グループの事業を支える根幹です。出版やアニメ、ゲーム、音楽など多様なジャンルのIPはコンテンツ事業の持続的な成長において欠かせません。

こうした背景から、KADOKAWAグループはこれらを生み出す次世代のクリエイターやビジネス人材の発掘・育成に注力し、将来的なグループへの環流を視野に入れた「人材エコシステム」の確立を目指しています。

「教育は、IPの創出において最上流に位置しています。教育事業を通じた人材の育成は音楽業界全体の盛り上がりにつながると同時に、ゆくゆくはKADOKAWAグループにも貢献することを期待しています。

例えば、バンタンミュージックアカデミーを卒業した生徒が、KADOKAWAグループが保有するアニメIPに楽曲を提供することもあるでしょう。こうした人材の還流を加速させ、グループのコンテンツを音楽面で支援していきたいと考えています」(野尻さん)

世界で活躍するための「オリジナリティ」の磨き方

この人材還流のサイクルは、国内のみにとどまるものではありません。いまや日本のアニメや漫画は世界中で熱狂を生むグローバルなIPへと成長しています。その世界へ通じる道を強力に後押しするのが、SNSや配信プラットフォーム、さらにはAIといった近年のデジタルシフトの加速です。

昨今、音楽もデジタル化によって瞬時に世界へ配信できるようになりました。日本のみならず世界でも高い評価を得ている布袋さんは、バンタンミュージックアカデミーからも、世界を舞台に活躍する人材が将来的に巣立っていくことを期待し、生徒たちに対して、自身の経験に基づいたこんなアドバイスを送ります。


布袋さん

「今は海外のレーベルと契約しなくても、自分の作った音楽をすぐに世界へ届けられる。とても自由な時代で、正直に言えば羨ましくもあります。ただ、その一方で非常に過酷な時代だとも思うんです。世界中の誰もが同じツールを使い、同じようなスピード感で作品を生み出せるわけで、リリースされる楽曲数はかつてとは比較にならないほど膨大です。ともすれば、自らの作品が埋もれてしまいかねない。

だからこそ、今の若い世代には聴く人の心に響く『オリジナリティ』をしっかり磨いてほしい。これは一朝一夕に身に付くものではありません。音楽に対する純粋な探求心や、共に過ごした濃密な時間の蓄積が、いずれ自分だけの武器になります。

特に大切なのは、音楽との関わりの深さではないでしょうか。今はAIが好みに合わせて最適なプレイリストを提示してくれる便利な時代ですが、それだけに身を委ねていては、音楽との関わりにおいて本当の意味での深さは生まれづらい。


例えば僕の若い頃は、レコード1枚を買うために必死でバイトをして、やっと手に入れた一枚を大切に聴いていました。インターネットがない時代ですから、悩み抜いて買ったのに自分の好みとは違った、という失敗もしょっちゅうありました。けれど、こうした試行錯誤や、音楽のために費やした時間と労力のすべてが糧となり、自分の血肉となっていく。


生徒たち

情報量が多く、便利な時代だからこそ単なる消費者で終わらず、探究者になるべきだと思います。その過程で様々な音楽に触れ、一曲、一曲について深く考える機会も生まれるはず。当然、偉大な先人たちの作品を前に、作り手として悩んだり、迷ったりすることもあるでしょう。

ただ、こうした地道な積み重ねの中で、自分だけのきらめきを掴み取る瞬間がある。きっとそれが、AIにも真似できないアーティストとしてのオリジナリティにつながるはずです」

音楽シーンに新たな熱狂を

激変する音楽業界において、新たな才能をいかに育てるのか。バンタンミュージックアカデミーが果たすべき役割について、バンタンの野尻さんは次のように語ります。

「SNSなどの普及によりアーティストのデビュー自体はかつてより容易になった一方、情報が溢れ返り、大きなムーブメントを生み出すことは格段に難しくなっています。これからの時代、アーティストとビジネス人材の双方がデジタル領域の知見を持ち、IPをいかにプロデュースするかという視点を持たなければ、熱狂は生み出せません。

本校では、ユニバーサル ミュージックさんの全面的なサポートを得て、デジタルを軸に極めて実践的なカリキュラムを用意しました。ここから、AdoさんやMrs. GREEN APPLEさんのように新しい時代を創るアーティスト、そして才能を支えるビジネス人材を輩出していく。こうした人材の活躍を通して、日本の音楽シーンをさらに盛り上げていきたいです」


バンタンミュージックアカデミーが目指す新しい音楽産業の姿。その最前線に立つのは、情熱に溢れる1期生たちです。彼ら、彼女らがこの場所で何を見つけ、どのような航路を描こうとしているのか。最後に4人の生徒たちの夢を紹介します。


佐久間彩加さん

「自ら作詞作曲し、デモ音源のミックスまで行える、セルフプロデュースのできるシンガーソングライターになりたいです」(佐久間彩加さん/コース非公開)


岡村うららさん

「大好きな椎名林檎さんの隣に立ちたい。ご本人の目に留まるような魅力的なアーティストを目指しています」(岡村うららさん/高等部 音楽総合コース)


Memaさん

「トラックメイクに強い人材になりたいと考えています。ゆくゆくはシンガーソングライターとしても活動していきたい」(Memaさん/専門部 トラックメイク&プロデュース専攻)。


斉藤理一さん

「単なる大ヒットを目指すだけでなく、山下達郎さんのように全世代の心を震わせるアーティストになりたい。自分が生きた証を音楽で残したいです」(斉藤理一さん/専門部 音楽総合コース)

バンタンとユニバーサルミュージック、そして情熱溢れる生徒たちが手を取り合い、日本の音楽シーンに新たな一ページを刻もうとしています。


布袋寅泰使用ギター

※本記事は、2026年5月時点の情報を基に作成しています



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