渇望する海外ファンへ。
伸びしろしかない
成長市場で、
縦横無尽に
挑戦していく。

03 9

TARO IWASAKI

岩崎 太郎

海外事業
KADOKAWA AMARIN COMPANY LIMITED
Managing Director
(出向・海外事業局付)
機械部品メーカーから転職

PROFILE:高校はオーストラリア、大学はカナダ。学生時代から「世界で生きていく」と決めていた。日系グローバル企業であるゲームメーカー勤務、輸出商社起業、中国での事業立ち上げ・運営、日系機械部品メーカーでのシンガポール海外駐在などを経て、2015年KADOKAWA入社。タイ拠点、KADOKAWA AMARIN社設立に携わり、現在、同社Managing Directorを務める。

−なぜKADOKAWAへ?−多様な商品・サービスが、
絶え間ない刺激を生む。

「日本を出て、世界で生きていく」。中学時代にそう決めていました。自分の身一つで海を渡り、荒波にもまれてどこまでも自分の戦闘力を高めたいと考えていたのです。オーストラリア、カナダの学校を卒業してから、様々な国・地域をフィールドにしてきました。グローバル展開するゲームメーカー勤務、自身での食品輸出商社立ち上げ、作家・実業家・経済評論家のもと中国で事業立ち上げ・運営を担った後、前職となる日系機械部品メーカーへ。シンガポールの海外駐在事務所の代表を務めました。駐在事務所代表という仕事柄、極めて独立性が高く、自分の責任で事業を動かし育てていく日々は充実していましたし、とても面白かった。しかし日を追うごとに、ある思いが膨れ上がっていきました。部品メーカーである以上、扱える商材は限定的。そんなとき、KADOKAWAが海外拠点開発の責任者を求めていることを知りました。書籍、漫画、ゲーム、アニメ、イベント・・・etc. 様々なコンテンツを扱い、多種多様な製品・サービスを提供しているKADOKAWAなら、自身の経験値を生かして、新しい刺激的な挑戦ができるはずと考えました。

−仕事の魅力−エキサイティングな成長市場。
多様な事業アイデアに
次々挑める。

入社後、早速タイでの拠点立ち上げを本格始動させました。タイの最大手総合メディア企業であるAMARIN社をパートナーに、日本のライトノベル・漫画をタイに広めるためKADOKAWA AMARIN社を立ち上げ。入社1年後の2016年、現地拠点を設立しました。スタートはタイ人スタッフ4人と自分だけでしたが、その後の成長は爆発的なものでした。2016年当時のタイは、日本コンテンツの人気が出てきていながらも、肝心の商品が満足に流通していませんでした。街中の書店で数少ない正規の翻訳版を見つけることができるという程度。ですからまさに急速な勢いで、KADOKAWA AMARINは成長していきました。立ち上げから6年。現在では各書店に“Light novel/Manga”コーナーができ、書店の1/3ほどのスペースを確保することも普通。自社のECサイトもタイで最大規模のラノベ・コミックのオンライショップになりました。タイの書籍売上総合ランキングでも、日本で馴染みのあるラノベ・コミックタイトルが上位に入ってくる状況です。KADOKAWA AMARINは日本コンテンツを扱う出版社としてトップクラスのシェアを誇るようになり、4人だけだった仲間も50名を超えました。こうした“伸びしろしかない”、エキサイティングな状況はタイに限った話ではありません。タイで得た知見を武器に今後、また新たな国で、また新たな展開を起こしていきたいとも考えています。KADOKAWAにとって未開のマーケットは世界中にまだまだある。未来が楽しみでしかたありません。

−前職/他社との違い−あらゆる業界の
道を切り拓いてきた人たちと、
化学反応を起こしたい。

新興国での事業展開は、予想外の事態が頻繁に起こります。しかしだからこそ面白い。何が飛び出すかわからないジャングルを突き進んでいるような刺激は、海外だからというだけでなく、KADOKAWAだから最大化していると感じます。前職時代も事業責任者という立場でしたが、ときには窮屈さを感じることも正直ありました。それと比較するとKADOKAWAは、新しいアイディアをフルサポートしてくれるので、自分の意志と考えで行動することができます。また、経営層も含めて社内は「失敗を恐れずやってみよう」というマインドを持つ人ばかり。前例なき挑戦にも、あたりまえのように挑むことができます。ですから、暗中模索や試行錯誤もしながら自分自身で仕事や事業を創っていきたいという人には、とても居心地のいい会社だと感じています。
私にとってコンテンツ業界はほぼ未経験の場所でした。それでも今、タイのオタク文化を育む仕事ができているのですから、こと海外事業においては前職までの経験値をどれだけ生かせるかが重要と感じます。コンテンツ業界にいたことももちろんプラスにはなるでしょうが、異業種にいたことがマイナスになることは決してありません。むしろ、他業界の知見・経験こそが、既存の枠に囚われない新風を巻き起こすのではないでしょうか。KADOKAWAの海外事業は、様々なバックグラウンドを持つ人と化学反応を起こしていきたいと考えています。

※記事内容は、取材当時(2022年7月)のものです。

ONE DAY とある1 日の過ごし方

  • 07:00

    起床, 株価、為替、EC事業の売上レポートチェック

  • 08:00

    自宅からリモート。日本側との定例オンラインミーティング

  • 10:00

    オフィス出社

  • 11:00

    マーケティングチームとのウィークリー戦略ミーティング

  • 12:00

    週一回の社内ランチ、新入社員などスタッフと交流

  • 14:00

    タイで発売するグッズ、アニメ、出版IPの検討ミーティング

  • 15:00

    月次の財務諸表についてファイナンス・経理とミーティング

  • 16:00

    他の海外拠点とタイIPについてオンラインミーティング

  • 17:00

    国外のディベロッパーとソフトウエア開発プロジェクトの
    進捗オンラインミーティング

  • 18:00

    タイ向け限定グッズなどの試作品チェック

  • 19:00

    取引先とディナー&今後の協業戦略についてミーティング

  • 21:00

    帰宅