世界各国で、自ら
ビジネスを興し、
育てていく。
それがKADOKAWA流

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陳縵緽

海外事業推進2部 部長
兼 海外事業推進2部 アジア課 課長
from Taiwan

PROFILE:台湾出身。学生時代は、主にビジネスマネジメントを学ぶ。日本への留学経験もあり。台湾メーカー勤務、日系コンサルティングファームでのビジネスコンサルタント職などを経て、2013年にKADOKAWAに入社。海外新拠点立ち上げ業務などに携わった後、現在は、アジア圏での事業展開を加速させるため、戦略立案からマネジメントまで担っている。

いざ、日本発の
グローバルカンパニーへ。

学生時代から、自分の手でビジネスをやりたいと思っていました。前職で、コンサルティングファームに勤めたのも、ビジネスを興し、育てていく力を磨くため。様々な業界、様々な企業のビジネスを間近で見て、課題の見極めからソリューション開発に至るまで、多様な知見を吸収することができました。その経験を活かし、いよいよ自ら事業を興していける事業会社への転職を決意。転職先を選ぶうえで大切にした基準は2つでした。まずは、グローバルカンパニーであること。もう一つが、日本に関わりがあることです。私が生まれ育った台湾では、日本のコンテンツが本当に身近なものになっており、生活に浸透しています。小学生時代には漫画やアニメが流行っていましたし、高校時代は日本のTVドラマや音楽に私自身も夢中になっていました。それらに影響を受けて、日本の文化や暮らしには昔から関心があったのです。だからKADOKAWAが採用を行っていると知ったときは、うれしかったですね。自分が夢中になってきたコンテンツを手がけてきた会社でグローバルビジネスに携われると思うと、とにかくワクワクしたのを覚えています。

各国に自社拠点を
持っているからこそ、
優れたビジネスが生まれる。

KADOKAWAに入社して最初に携わったのが、海外での新拠点設立プロジェクトでした。どの国・地域へ進出すべきかの優先順位を検討・調査したうえで、タイ、マレーシアでの拠点設立に携わりました。そして現在は、アジア圏での事業成長をミッションに、各国ごとの戦略立案や新規事業開発の仕事をしています。KADOKAWAの海外展開で最も特徴的で最大の強みとなるのがまさに現地拠点を自社で持っていることだと私は考えています。ライセンスアウトだけをしてあとは現地企業に任せるという手法ではなく、マーケティングも戦略立案も実行も、すべて自分たちでやるのがKADOKAWA流。現地に根付き、各国出身のスタッフとともにビジネスを推進していくことで、各国の文化や習慣にマッチしたコンテンツづくりやコンテンツ展開が可能になるのはもちろん、ユニークで先進的なビジネスアイデアも具現化していくことができるのです。例えば台湾には、KADOKAWAが進出するまで“ライトノベル”というカテゴリーは存在していませんでしたが、“軽小説”と名付けて新たなマーケットを創出したこともありました。あるいは、ユーザーが自由に漫画や小説などの創作物を投稿できるUGC(User Generated Contents)プラットフォームを立ち上げ、海外生まれのコンテンツを商品化、その国だけでなく日本など、第三国に輸出するというビジネスも今、増えています。これらはすべて、自社拠点があるからこそできたこと。他人任せにしないからこそ、前例のないビジネスにもチャレンジしていけるのです。

満員電車とは無縁の環境で、
自分のクリエイティビティを
思いきり発揮する

KADOKAWAのビジネスフィールドはすでに世界。国が違えば、文化も商習慣も異なります。ですからKADOKAWAに入社した海外出身者に求められるのは、決して日本人らしい考え方や視点ではありません。自分の生まれ育った国を熟知していることを強みにするのが大切です。台湾人は台湾人の強みを、タイ人はタイ人の強みを、日本人は日本人の強みを活かし、そして互いの強みを融合して世界を大いに盛り上げていくのがKADOKAWAです。チャンスは誰にでも平等にあります。風通しが良く、アイデアがあればいつでも誰でも提案できる風土がここにはある。アイデアが優れていれば、最後までやり切る環境も与えられますし、KADOKAWAグループが持つ多様なリソースを活用することもできます。前例がないチャレンジでも周囲の仲間たちは応援をしてくれ、必要なときにはサポートもしてくれます。失敗だって恐れなくていい。何度失敗しても、また新たな提案を期待してくれる会社ですから。新しいチャレンジを楽しめる人、新しいアイデアに次々と取り組んでいきたい人にとっては、本当にぴったりの会社だと思いますよ。
ちなみに、働き方も海外出身者にとって違和感のないものです。私もKADOKAWAに来る前は、日本企業に対して“長時間労働”や“満員電車”といったイメージを持っていました。でも実際は違いました。今私の在宅ワーク率は85%ほどで、ストレスを抱えるような働き方はしていません。心身にゆとりを持って働くことで、最大限にクリエイティビティを発揮する。それもKADOKAWAの強さの一つかもしれませんね。

※記事内容は、取材当時(2022年9月)のものです。

ONE DAY とある1日の過ごし方

  • 06:00

    起床。一日の中で一番落ち着く時間なので、朝食をとりながら、気になっていた本を読み、時々ドラマや映画を見る。

  • 08:00

    ニュースサイトをチェック。
    担当エリアの新しい経済動向やエンタメ情報を確認。

  • 09:00

    昨日残した課題を整理、本日のTo Doリストを作る。

  • 10:00

    自宅からリモート勤務開始。
    アジア課・中国課定例ミーティングを行い、
    各タスクの進捗を把握・進め方を指示。

  • 11:00

    海外拠点との定例会、諸々本社向けの相談を受ける。

  • 13:00

    東南アジア新規事業戦略プロジェクトのメンバーと会議。

  • 15:00

    月次業績について、経営管理と海外拠点と検討。

  • 16:00

    アジア圏投資候補・協業案件資料を精査、進め方を議論。

  • 17:00

    諸案件進捗の振り返り、進め方を考える・修正。

  • 18:00

    打合せ資料を作成。

  • 19:00

    業務終了。

  • 21:00

    台湾にいる家族に連絡、近況を共有。

  • 22:00

    寝る前に映画一本やドラマ一話を見る。