出版業界の
未知なる領域へ。
業界課題と向き合い、
未来を創造していく。

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NARUTOMO NABETA

鍋田匠伴

営業
営業企画局 営業総括部
アライアンス推進課 課長
通信社から転職

PROFILE:新卒でBPOサービスを提供するIT関連企業に入社。リサーチャーとしてデータ分析・マーケティングの知識をつけた後、コンテンツ業界へ。ビジネス書を中心に扱う出版社での書店営業を経て、2019年にKADOKAWAへ。営業企画局にて、リアル書店の魅力・価値最大化など、出版業界全体の活性化を視野に入れた活動を続けている。4歳と2歳の子を持つ、父親でもある。

−なぜKADOKAWAへ?−業界をより良く変えていけるだけの
力がある会社に行きたかった。

学生時代からコンテンツ業界に行きたいと考えていました。しかし当時は“モノが売れない時代”と騒がれ始め、従来のパッケージがされた商品や広告・流通に対して持続性が危ぶまれていた頃でもありました。そこで働きたいとは思うものの、業界の課題を解決する方法が自分にはわかりませんでした。だから私は、まずは自分自身に力を付けようと考え、選んだのがBPOサービスを中心に手がけるIT企業でした。リサーチャー/マーケティング担当として入社し、あらゆる業界・企業のデータに触れ、データ分析・マーケティングの知識を吸収しました。そして満を持して、コンテンツ業界でのスタートを切りました。売上規模 数十億円のとある出版社に転職。書店営業として大小様々な書店さんとお付き合いをさせていただきました。他業界と比較すると、営業・販売領域におけるマーケティングがまだまだ発展途上なケースも多いこの業界。私は、1社目で学び得た知見を存分に活かし、仕事を楽しみました。しかしその一方、限界を感じることもあったのです。ある日私は、地場のローカルチェーン書店に40年間お勤めになった一人の書店員さんからお手紙をいただきました。定年退職のご挨拶でした。そこにはこう書かれていました。「ようやく書店を辞めることができて、ほっとしています。やはり本は売るものでなく、読むものですね」。自分の無力さを思い知らされました。そして、「業界をより良く変えるなら、相応の規模の会社に行かなくてはダメだ」と思ったのです。そしてKADOKAWAを選んだのでした。

−仕事の魅力−「ミッションは
シェアの奪い合いなどでなく、
出版業界の次のステージを
提示すること」。

「絶対にKADOKAWAで働きたい」と思ったのは、採用面接のときです。営業企画局の局長から、「僕たちのミッションは、出版業界の次なるステージを提示すること。決してシェアの奪い合いに勝つことじゃないんだ」という言葉を聞いたのです。それまでマーケットや“棚”の奪い合いをしていた自分の視座を一気に引き上げられた思いでした。
KADOKAWAでの仕事は、業界全体に影響を及ぼすようなスケール感のあるものばかりです。業界の持続的成長を阻んでいた慣習や常識を打ち破る取り組みにも、日々挑めています。〈消費者が求める本を、必要な数、必要なときに送るというマーケットインの実現〉、〈書店さんとともにDX化を推し進め、的確・適切な量を発注いただける仕組みの構築〉、〈自社に製造物流拠点まで構築し、返品率のさらなる適正化を追求する取り組み〉、〈リアル書店とECサイトやアプリとを連動させた業界活性化キャンペーン〉に、〈テクノロジーを活用したVR店舗を立ち上げるという実験的チャレンジ〉など、例を挙げればきりがありませんが、大規模な投資もしながら、出版業界の未来のあり方を模索し形作っていく挑戦を重ねています。具体的な日々の業務内容も、企画・ソリューション提案の要素が非常に強いと思います。書店が抱える経営課題解決やさらなる事業成長に向けて、KADOKAWAとして何ができるのか、協働してどんな新しいことができるのかを考えることに大きなウェイトをかけることができています。

−前職/他社との違い−子どもの成長を見逃すことなく、
業界の成長に貢献していく。

ありがたいと感じるのは、在宅ワークができる環境です。早くからKADOKAWAは、受発注システムの構築やWeb商談のスタンダード化など、社内だけでなくお取引先と一緒になってオンライン環境の整備に取り組んできました。だから、家には4歳と2歳の子どもがいますが、保育園の送り迎えなども夫婦で分担できています。家族との時間を十分に確保しながら、業界に貢献する仕事ができるのは、KADOKAWAでしかできないのではないかと思っています。もちろん販売現場には無数のヒントと知見が詰まっていますから、積極的に現場を訪れるようにはしていますが、時間や場所に縛られて仕事や家事・育児が滞るということはありません。
KADOKAWAの面白いところは、書籍を核としながらも実に様々な事業を世界中で展開している点だと思います。業界の発展のために、他部門の仕事にチャレンジしたいと考えれば、それができる機会がある。手を挙げれば、「やってみなよ」と言われる風土や、経営層と直接コミュニケーションし直談判できる機会も豊富です。
私は、出版業界の持続的発展のために力を尽くすことに加え、将来的にはグローバルにコンテンツを届けていくことにも寄与したいと思っています。日本のコンテンツは今後、大きな輸出産業に成長すると考えています。世界中の人に日本のコンテンツの魅力を伝え、それをインバウンドなど他産業にも大きく波及させる。そうした仕事にも挑戦してみたいと考えていますし、それを実現できるのがKADOKAWAだと信じています。

※記事内容は、取材当時(2022年7月)のものです。

ONE DAY とある1 日の過ごし方

  • 05:00

    起床

  • 06:00

    朝食の準備をしながら、
    SNSや出版ニュースに目を通して情報収集

  • 07:00

    子供たちが起床、朝食を食べさせながら登園準備
    (夫婦共働きのため、家事全般を分担)

  • 08:00

    子供たちの登園同行

  • 09:00

    在宅勤務にて業務開始

  • 10:00

    日々大量に流れるslack投稿のキャッチアップ、返信投稿

  • 11:00

    社内打合せにて業務の進捗確認

  • 12:00

    在宅ワークがメインの為、自炊で一人飯ランチ

  • 14:00

    書店法人担当者とのリモート会議

  • 16:00

    翌日の社外打合せのための資料作成

  • 17:00

    課のメンバーと業務進捗確認の打合せ

  • 18:00

    退勤たまに残業
    ※子供の保育園のお迎えは妻が対応

  • 19:00

    晩御飯は家族で一緒に食事

  • 20:00

    子供と一緒にお風呂に入って、
    最近流行りのYouTubeを一緒に視聴

  • 21:00

    絵本読み聞かせ

  • 22:00

    子供たちの寝かしつけと同時に就寝

  • 01:00

    たまに子供の夜泣き対応