グローバルを舞台に、
コンテンツが縦横無尽に
行き交う未来。

14 16

LENING ZHU

朱 楽寧

海外事業局 海外事業推進2部 アジア課
2019年入社/総合文化政策学研究科修了

PROFILE:中国・広州出身。小学生で日本のアニメにハマり、独学で日本語を学び始める。高校時代、地元にKADOKAWAの海外拠点ができたことで、KADOKAWAを知る。そして、「コンテンツの日中交流に貢献したい」と就職もKADOKAWAへ。入社後、生産管理部門にて「BEC」プロジェクトに従事した後、現職。主にタイなどアジア地域での事業展開を支えている。

高校一年生の夏。
地元広州にKADOKAWAが
やって来た。

私がKADOKAWAという名前を知ったのは、生まれ育った中国広州の高校に通っていた頃でした。2010年7月、KADOKAWAの中国拠点である「広州天聞角川動漫」が、実家近くに設立されたのです。ほどなくして書店へ行くと、日本の小説やコミックの翻訳版がたくさん並び始め、天聞角川専門の棚も登場。小学生時代に日本のアニメにハマり、ライトノベルにも関心があった私は、消費者としてKADOKAWA作品を楽しむことができました。その後、大学院進学で来日しそのまま日本での就職を決意した私。大好きなエンタメの世界で仕事がしたいと考えたとき、思い浮かんだのは高校時代から馴染みのあったKADOKAWAでした。詳しく調べてみると、やはりKADOKAWAは海外展開に早くから積極的で、各国に拠点も設立していました。KADOKAWAなら、母国中国と日本、あるいは世界中の様々な国とのコンテンツ交流に携われるのではないか。そう考え、入社を決めました。
現在、海外事業局にて、海外拠点の設立・運営に携わっています。すでに設立されている拠点については、経営管理、事業管理、新規事業立案などを駐在社員とともに推進していきます。新しい拠点を立ち上げる際には、現地調査、事業計画・戦略策定をし、現地企業とタッグを組む場合にはM&A・提携のサポートも。それはまるで、一つの企業・事業を立ち上げ、育てていくような感覚の仕事ですね。

日本発だけじゃない!
コンテンツの国際交流を。

海外事業局には現在中国課、北米課、アジア課という3つのエリア課があり、私はアジア課に所属。主にタイを担当しています。成長期にある東南アジアは、今もっともアツい市場と思われます。十数年前の中国のような、何もかもが盛り上がっている空気が今のタイのコンテンツ界にはありますね。KADOKAWAの海外事業の特徴は、日本のコンテンツを世界に届けるだけでなく、各国の素晴らしいコンテンツも積極的に発掘し、日本の他、別の第三国にも広めていこうとしている点。日本発を世界に広めていくことは、おそらく多くのコンテンツ企業も注力していると思いますが、それに加えて、“世界中の人が、世界中のコンテンツを自在に楽しめる”未来をつくろうとしているのは、KADOKAWAならではだと思いますし、素敵なことだなとも思っています。
この双方向なコンテンツ交流は、タイにおいてもそうです。2020年、タイのTVドラマが日本国内だけでなく世界的にも話題になりつつありました。KADOKAWAではその潮流を察知した直後、「タイドラマプロジェクト」という取り組みをスタート。タイ拠点と連携しながらタイドラマを切り口にしたビジネスを興せないかと動き出し、現在ではタイドラマ原作の小説やコミカライズが続々と刊行中です。また逆に、日本の原作がタイで展開されるケースも多く出てきています。例えば自社の漫画『LOVE STAGE!!』は、アニメ化・国内実写化もされた人気コンテンツで、先日、タイで実写ドラマ化されることが決定しました。

いざ、
全世界サイマル配信の
実現へ!

KADOKAWAで働く魅力は、何か面白そうなことがあると部署の垣根を越えて一気に人が集まってくるところ。「タイドラマプロジェクト」もそうでした。KADOKAWAでは社内コミュニケーションにSlackというビジネスチャットツールを活用していますが、Slack上で「バズりつつあるタイドラマのプロジェクト立ち上げます」というチャンネルを立ち上げると、編集部、アニメ局、ライツ部門、営業、イベント企画、あるいは経営層まで、「興味ある!」、「自分も参加したい!」という人たちがチャンネルに登録。部署を横断したプロジェクトが生まれ、すぐさまディスカッションが始まりました。各部門の知見やナレッジ、一人一人のアイデアがそこで融合していくわけですね。KADOKAWAのスピード感は本当にすごい! そう思います。
海外事業局にも託されているKADOKAWAの一つの大きな夢は、全世界・全言語同時発売。つまり、全世界サイマル配信の実現です。そのため、KADOKAWAは自社プラットフォームのグローバル化にも積極的で、「BOOK☆WALKER」は英語・繁体字中国語版がありますし、先日は「カクヨム」作品の翻訳配信を行うサイト、「KadoKado 角角者」も台湾角川よりローンチ。今後もKADOKAWAの各プラットフォームのグローバル展開が推進されていきます。そんなKADOKAWAなら、全世界サイマル配信を近い将来実現できるのではないかとワクワクしています。

※記事内容は、取材当時(2021年12月)のものです。

WORKS 担当案件

  • タイドラマプロジェクト

    タイドラマ原作の翻訳版やコミカライズなど、話題作が続々刊行中。多部署横断の社内共同企画だが、海外事業局でも現地法人のKADOKAWA AMARINとともにその取り組みを全力サポート中。