国内最大規模の
TVアニメーションメーカーとして、
次世代のアニメ市場牽引を
夢見る。

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CHEN YIYI

陳 依依

映像事業局 アニメ企画部
2015年入社/日本語学科卒

PROFILE:中国で生まれ、小さい頃から日本のアニメに慣れ親しんで育ち、熱狂的ファンに。いつかアニメ制作に携わりたいと、その影響もあり、大学は日本語学科に入学。交換留学で日本に1年間留学後、日本という国と恋に落ちる。卒業後、アニメ制作の仕事に就きたいと思ったが、当時の中国はまだアニメ制作の後進国。諦めかけていた時、思いもよらずKADOKAWAの中国現地採用募集に出会い、一念発起で挑戦し、入社。入社後アニメ営業部に配属され、アニメの販売ビジネス知識を積み、業界に対する理解を深めた後に携わる。入社3年目、悲願の3年目にてアニメ企画部に異動になる。

アニメ制作の初めから完成まで、
すべての制作プロセスをプロデュース。

現在、企画プロデューサーの修行中です。KADOKAWAのアニメ制作は、深夜アニメを中心に年間30タイトルのアニメを制作する、国内最大規模のテレビアニメーションメーカーです。企画プロデューサーの仕事は、作品の選定やスタジオ選定、ビジネススキームの構築から始まり、脚本の開発、キャラクターづくり、そして原画や動画を仕上げるスタジオ制作、さらに録音、収録、音楽制作など、制作プロセスのすべてに関わっていきます。もちろん、宣伝や制作後のさまざまなフォロー業務にも目を配る必要があります。
アニメ制作には多くの人と長い時間を共有するので、コミュニケーション能力や忍耐力、気力、体力も大切です。私は企画部に異動になったばかりですので、アシスタント・プロデューサーとして、現在は主にスタジオでの制作業務やポストプロダクションと呼ばれる録音や収録の現場での業務に携わっています。1本のアニメが制作される裏側には、どれだけの苦労と涙があるのか、その大変さを実感するとともに、制作者のアニメへの強い熱意を改めて感じています。

小さい頃から夢見ていた
アニメ制作への道が、
KADOKAWAとの
出会いで実現。

夢を諦めかけていた頃にKADOKAWAと出会い、入社できた時は本当に嬉しかったです。それこそ天にも昇る気持ちでした。入社後、アニメ営業部に配属され、アニメのブルーレイやDVDを書店やCDショップ、アニメ専門店、アマゾンなどに販売する営業業務に携わりました。営業部での経験は、現在、企画部の仕事をする上でも、大きな糧になっていると思います。数字というとてもリアルな世界を経験したことで、市場はどういうものを求めているのか。ややクリエイティブな面ばかりに着目していた自分に、ビジネス面を考える重要さを気づかせてくれました。
企画部に異動後、アシスタント・プロデューサーとして、2018年1月にテレビ放送がスタートした深夜アニメ『BEATLESS』や4月に放送予定の『Butlers〜千年百年物語〜』に携わりました。『BEATLESS』では声優さんのアフレコ現場にも立ち会いました。監督を初めとする制作スタッフの方々は、私にとってはアニメ界の神のような人たちです。声優さんも同じように豪華な顔ぶれで、かつてユーザー側にいた私にとっては、夢のような経験でした。『Butlers』はもともとは原作が中国発のもので、中国側との契約内容の交渉やシナリオ開発の打ち合わせなどにも立ち会わせてもらいました。先輩プロデューサーに指導されながら、毎日が勉強の日々です。

グローバルな市場で、
ユーザーをびっくりさせる
サプライズを与えるような
作品をいつか手がけたい。

プロデューサーは、作品の生みの親でもあり、育ての親でもあります。クリエイティブセンスと、ビジネスセンスが必要になります。そんなところに、企画プロデューサーのやりがいや面白さがあると思います。そして何よりも、たくさんの人の力を借りて、頭の中にしかないアイデアを形作り、自分が大好きなアニメを世の中に送り出す。私がかつてそうだったように、多くの人ユーザーに夢を与えられるところが一番の魅力ではないでしょうか。
一人前の企画プロデューサーになるまでには、まだまだ時間がかかりますが、面白いアニメというよりは、みんなにサプライズを与えるようなアニメを企画したいと思っています。いつか巡ってくるチャンスを掴むためにも先輩からアドバイスをもらい、日々企画書を作成することも心がけています。あのスティーブ・ジョブズは「『ユーザーは、与えられる前は何が欲しいかユーザー自身も分からない」』と言っています。私たちが形にすることで、初めてユーザーが「自分たちが求めていたものはこれだ!」と思えるような作品を作るのが目標です。今、中国でもアニメ市場が拡大しつつあります。KADOKAWAでも、中国を初めとするアジア市場での展開を積極的に進めています。将来はその一翼を担えるような企画プロデューサーになりたいですね。

※記事内容は、取材当時(2018年1月)のものです。

WORKS 担当制作物

  • 『BEATLESS』

    2018年1月よりMBS系「『アニメイズム」』枠内でテレビ放送を開始。原作は長谷敏司のSF小説。AIを題材にした未来小説。2010年に単行本化され、翌年、日本SF大賞対象にノミネートされた話題作。アニメ監督は水島精二。

  • 『Butlers〜千年百年物語〜』

    2018年4月にテレビ放送開始予定。原作は中国アプリゲーム。バトラーズと呼ばれる千年の歴史を持つ一族の話。「『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」』の監督は高橋賢、監督と制作はSILVER LINK.のタッグによる、女性向けのドタバタ学園コメディ&異能力バトルアクション作品。