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【第15回〈小説 野性時代 新人賞〉 大賞受賞作】(賞金各50万円)
「海賊忍者」諏訪宗篤(すわ・むねあつ/三重県在住)
「みずもかえでも」関 かおる(せき・かおる/東京都在住)
※受賞作は単行本として、2024年中に株式会社KADOKAWAより刊行する予定です。
選考委員:冲方丁・辻村深月・道尾秀介・森見登美彦(敬称略、左より50音順)
※今回より選考委員に道尾秀介氏が加わりました。
賞の贈呈式および祝賀パーティーは、2024年11月に都内にて、〈山田風太郎賞〉〈横溝正史ミステリ&ホラー大賞〉と合同で開催予定です。
選評は、2024年4月25日(木)発売の「小説 野性時代」5月号(※電子雑誌)に掲載予定です。
〈小説 野性時代 新人賞〉概要
〈小説 野性時代 新人賞〉は、2009年より創設された、文学新人賞です。これまでにない新ジャンルを築きあげるエンターテインメント作品を広く募集し、読む者の心を揺さぶる、将来性豊かな稀代のストーリーテラーを選出します。
●原稿枚数:400字詰め原稿用紙換算200枚から400枚(長編1作品)
●対象作品:広義のエンターテインメント小説。恋愛、ミステリ、冒険、青春、歴史、時代、ファンタジーなど、ジャンルは問いません(ノンフィクション・論文・詩歌・絵本は除く)
■公式サイト:https://awards.kadobun.jp/yaseijidai/
※第11回より〈野性時代フロンティア文学賞〉を、〈小説 野性時代 新人賞〉と改称いたしました。
【第15回〈小説 野性時代 新人賞〉 大賞受賞作】概要
■「海賊忍者」諏訪宗篤(すわ・むねあつ)
〈あらすじ〉
元亀3年、伊勢国司北畠具教の娘・雪姫を助けた伊賀の土豪、向井正綱は、雪姫から父が仕える武田信玄の元へ赴くよう依頼される。将軍・足利義昭と通じ反織田信長の兵を挙げようとしていた北畠家は、武田信玄にも挙兵を促そうとしていた。雪姫に惹かれ、雪姫と織田家次男の政略結婚を阻止したい正綱は、北畠家の侍大将・鳥屋尾満栄と伊勢湾を渡り、信玄から共闘の承諾を得る。しかし武田の軍勢が伊勢湾を渡るためには新たに百隻の船が必要だった。やがて武田信玄が西上する中、正綱らは蜂起の準備を進めるが……。
〈著者略歴〉
諏訪宗篤(すわ・むねあつ)※ペンネーム
1973年[昭和48年]生まれ(満50歳)。男性。三重県出身、在住。名城大学法学部卒業後、ゲーム製作会社、デザイン事務所に勤務。現在は農業と家事に従事するかたわら創作活動を行う。2017年第9回朝日時代小説大賞を「商人、伊賀を駆ける」で受賞。18年2月『茶屋四郎次郎、伊賀を駆ける』と改題し朝日新聞出版より出版。
■「みずもかえでも」関 かおる(せき・かおる)
〈あらすじ〉
演芸好きの父に連れられ寄席に通うなか「演芸写真家」という仕事を知った繭生は、真嶋光一に弟子入りを願い出る。真嶋は「遅刻をしないこと」「演者の許可なく写真を撮らないこと」を条件に聞き入れるが、真嶋が体調を崩したある日、繭生は高まる衝動を抑えきれず、落語家・楓家みず帆の高座中にシャッターを切ってしまう。真嶋のもとへ謝罪に向かう途中、父の視力が回復しないという事実を知った繭生は、規則を犯したことを隠したまま「演芸写真家」の道を諦める。4年後、ウエディングフォトスタジオに勤務する繭生のもとに、花嫁としてみず帆が現れ――。
〈著者略歴〉
関 かおる(せき・かおる)※ペンネーム
1998年[平成10年]生まれ(満26歳)。東京都出身、在住。慶應義塾大学環境情報学部卒業。