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【あらすじ】
明治も終わりの頃である。病死した父が商っていた家業を継ぐため、東京から金沢にやってきた十七歳の菖子。どうやら父は「竜胆」(りんどう)という名の下で、夜の訪れと共にやってくる「おかととき」という怪異をもてなしていたようだ。
かくして二代目竜胆を襲名した菖子は、初めての宴の夜を迎える。おかとときを悦ばせるために行われる悪夢のような「遊び」の数々。何故、父はこのような商売を始めたのだろう? 怖いけど目を逸らせない魅惑的な地獄遊戯と、驚くべき物語の真実――。
「驚愕の一行」を経て、光り輝く異形の物語。
発売前から読書メーターで話題に!
読書メーター 読みたい本ランキング文庫部門で月間1位(集計期間:2024年1月20日〜2月19日)を獲得。
さらに、作家や電撃小説大賞選考委員、そして先読みしてくださった書店員の方々から絶賛のコメントをいただきました。発売前から注目度の高さをうかがえる作品です!
【作家推薦コメント】 顎木あくみ氏(『わたしの幸せな結婚』著者) タイトルやあらすじからはまったく想像できない!でも確かにタイトル通り、心の中できらきらと光り続ける大切な宝物のお話で、ラストはグッときます。 杉井光氏(『世界でいちばん透きとおった物語』著者) 硝子細工のようなこの物語の神秘性を守るためには、「とにかく読んでくれ」以外なにも言えない。 恒川光太郎氏(『夜市』著者) 邪悪で美しくスリリング、そしてまさかの展開に殴られる。 |
【選考委員選評】 ※一部抜粋 三雲岳斗氏(『ストライク・ザ・ブラッド』著者) 緻密な描写力で独特の世界観を描き出す、極めつきの問題作。間違いなく大賞に相応しい力量を感じさせる作品でした。 三上延氏(『ビブリア古書堂の事件手帖』著者) 泉鏡花を連想させる偏奇的・幻想的な作風は、独自性の高さの点で飛び抜けていました。 吉野弘幸氏(『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』脚本) 非常に興味深い作品だが、荒れるな、という予感があり、実際その通りになりました。強く世に問うてみたい、という総意が選考委員の中に生まれ、結果、二本目の大賞受賞という結果になりました。 小原信治氏(『サムライチャンプルー』脚本) 自らのかさぶたを剥がし抉り出した血で書かれたのではないかと錯覚するような痛みさえ感じました。文句なしの大賞です。 |
刊行を記念して、『竜胆の乙女』スペシャルPVも公開!
【著者プロフィール:fudaraku】
石川県金沢市在住。第30回電撃小説大賞《大賞》を受賞し、2024年にメディアワークス文庫『竜胆の乙女』でデビュー。
【書誌情報】
『竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る』
著者:fudaraku
イラスト:はむメロン
定価:748円(本体680円+税)
発売日:2024年2月24日
判型:文庫判
ページ数:288
ISBN:9784049155228
レーベル:メディアワークス文庫
特設サイト:https://mwbunko.com/special/rindou/
第30回電撃小説大賞「もうひとつの」 《大賞》受賞作が大好評発売中!
魅力的な相棒(魔女)に翻弄されるファンタジーアクション!
『魔女に首輪は付けられない』(著者:夢見 夕利 / イラスト:緜)
【あらすじ】
貴族階級が独占していた魔術が大衆化するとともに、犯罪率が急増。対策として皇国には魔術犯罪捜査局が設立された。捜査官であるローグは上司ヴェラドンナの策略により〈第六分署〉へと転属。そこは、かつて皇国に災いをもたらした魔女と共に魔術事件を捜査する曰くつきの部署だった。
厄災をもたらすまでの力を有するが故に囚われ、〈首輪〉によって魔力を制限された魔女たち。だが、〈人形鬼〉ミゼリアをはじめ、魔女たちはお構いなしにローグを振り回し――!?
「ローグ君、一言でいいんだ。私に命令してくれよ。その男に魔術をかけろって。一言でいいんだよ。そいつの精神は崩壊するけど事件は解決するよ!」
【書誌情報】
『魔女に首輪は付けられない』
著者:夢見夕利
イラスト:緜
定価:748円(本体680円+税)
発売日:2024年2月9日
判型:文庫判
ページ数:312
ISBN:9784049155259
レーベル:電撃文庫