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日本人が一生のうちで、がんと診断される確率は2人に1人。国民病といわれながら、その治療法について詳しく知らない人がほとんどです。がんの恐怖や不安は、正しい情報が知られていないことから生じています。
本書では、納得する治療を受けるための病院選びはもちろん、チーム医療の医師やスタッフとのコミュニケーションの取り方まで、図解入りでていねいに解説。がんのステージによって変わる治療の目的や、代替医療、緩和ケアなど、患者と家族に誤解や思い込みの多いことも、わかりやすく解きほぐします。また、治療と仕事の両立の工夫も事例を挙げて紹介しています。
治療費を助成するさまざまな公的制度、ことに「障害年金」は申請方法まで徹底的にガイド。がんと診断されたときの職場や上司への伝え方なども、きめ細かくアドバイスしています。
がんと診断されても、焦らず、慌てず、諦めないための、すぐに役立つ「がん入門書」の決定版です。
【著者コメント】
「がんの恐怖や不安は、正しい情報が知られていないことから生じています。がんと診断されても、それだけで人生が終わってしまうわけではありません。がんは主に遺伝子の変異などの偶発的な要因によって発症する病気です。だから、堂々と生きてほしい。大切なことは、治療を続けながら、いかにがんとより良く共存していくかということになります。本書はその応援歌のつもりで書かせていただきました」
(勝俣範之)
【書籍概要】
『あなたと家族を守る がんと診断されたら最初に読む本』
著者:勝俣範之
定価:1,650円(本体1,500円+税)
発売日:2024年2月1日(木)
判型:A5判
ページ数:176P
ISBN:978-4-04-897697-8
発行:株式会社KADOKAWA
KADOKAWAオフィシャル 書誌詳細ページ
https://www.kadokawa.co.jp/product/322309001293/
【目次】
第1章 がんの診断で確認する大事な3つのこと
第2章 納得する治療を受けるために
第3章 標準治療が世界的に最善で一流の治療法
第4章 診断の直後から同時進行 緩和ケア
第5章 治療費と仕事のおトクな公的制度とサービス
【著者プロフィール】
勝俣 範之(かつまた のりゆき)
日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授、部長、外来化学療法室室長。1963年山梨県富士吉田市生まれ。富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業後、国立がんセンター中央病院内科レジデント、内科スタッフ。2004年ハーバード大学生物統計学教室に短期留学、ダナ・ファーバーがん研究所、ECOGデータセンターで研修を受ける。その後、国立がんセンター医長を経て、2011年より現職。あらゆる部位のがんを診られる「腫瘍内科」の立ち上げは、当時の日本では画期的であった。国内における臨床試験と抗がん剤治療のパイオニアの一人。2022年、医師主導のwebメディア「Lumedia(ルメディア)」を設立、スーパーバイザーを務める。The Lancet誌など世界的医学雑誌に多数の論文を発表し、卵巣がんの化学療法などに関して世界の医学に多大な影響を与えている。日本臨床腫瘍学会指導医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門。
X(旧Twitter):https://twitter.com/Katsumata_Nori