『池袋ウエストゲートパーク』(2000)、『タイガー&ドラゴン』(2005)、『うぬぼれ刑事』(2010)以来、約11年ぶりに長瀬智也と宮藤官九郎がタッグを組んだ話題のTBSドラマ『俺の家の話』のシナリオ本。
同作の主人公、観山寿一(長瀬智也)は、人間国宝の父・観山流宗家二十七世、観山寿三郎(西田敏行)が危篤から一命を取り留めたことをきっかけに、限界を感じていたプロレスラーを引退し、25年ぶりに実家に戻る。長男である寿一は、寿三郎の介護を手伝いながら二十八世を継ぐため、能の稽古を再開。
しかし、寿三郎は介護ヘルパーの女性と婚約して遺産も全て譲ると宣言、妹の舞、弟の踊介を驚愕させる。おまけに芸養子の寿限無が母親違いの兄弟だったことが発覚! 学習障害の寿一の息子・秀生は、舞の息子・大洲とともに能の稽古を始めるとメキメキと上達する。
ところが、引退したはずの寿一が、再び『スーパー世阿弥マシン』としてリングにあがることに。『そういうもんなんだよ』で一括りにされる、介護、家業、認知症、リハビリ、親子、兄弟、相続、遺言状、学習障害、親権、家族旅行など、どこの家にもある諸問題を、ストレートながらも愛情のあふれるセリフの数々で、読むテレビドラマとして堪能できる。
また、『羽衣』『高砂』『小袖曽我』『道成寺』など、能の演目とリンクし、ラストは能の中でも悲劇中の悲劇とされる『隅田川』で大団円を迎える。能の舞台とプロレスのリングと観山家の居間で繰り広げられる家族のタッグマッチが一気にお楽しみいただけるノーカット版シナリオ本です。
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【収録内容】
★放送時間の関係でカットされたシーンも全て収録した全10話ノーカット完全版シナリオ
★19名のキャスト&スタッフによるアンケート「好きなセリフ」「苦労したシーン」
★教養としての「能」演目編
★教養としての「プロレス」コスチューム編
★【書誌情報】
★宮藤官九郎によるあとがき
【書誌情報】
書名:俺の家の話
著者:宮藤官九郎
監修:TBSテレビ
発売日:2021年4月7日
判型:四六判
ページ数:340
定価:本体1,800円+税
ISBN:978-4-04-736572-8
発行:KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/322101000220/