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『爆弾』『スワン』の気鋭・呉勝浩が放つ超弩級のミステリ短編集『素敵な圧迫』8月30日発売

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)は、呉勝浩氏の最新短編集『素敵な圧迫』を2023年8月30日(水)に発売しました。

2020年に『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞および第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞、22年に『爆弾』で『このミステリーがすごい! 2023年版』および『ミステリが読みたい! 2023年版 国内篇』の第1位を獲得した気鋭のミステリ作家が放つ最新作は、デビューからこれまで、長編小説のあいだを繋ぐように生み出されてきた珠玉の6編。「呉勝浩は短編もすごい」と唸らされる圧巻の一編一編をご堪能ください。

  • 最新作『素敵な圧迫』について

※書店店頭用POP画像

天秤の片方に、人生の破滅がのっている。

『爆弾』『スワン』の気鋭が放つ超弩級のミステリ短編集

◆収録作

「素敵な圧迫」

「ぴったりくる隙間」を追い求める広美は、ひとりの男に目を奪われた。あの男に抱きしめられたのなら、どんなに気持ちいいだろう。広美の執着は加速し、男の人生を蝕んでいく――

「ミリオンダラー・レイン」

1968年、整備工場に勤める芳雄はくすぶった人生を送っていた。きっと自分は未来を奪われている。けれど、この世界を引っ繰り返す方法がわからない。そんなとき、ある計画が閃いて――

「論リー・チャップリン」

「十万よこせ」「あげられるわけない」「じゃあ強盗する」「将来がめちゃくちゃになるぞ!」「じゃあ金をよこせ!」父親と中学生の息子の論理バトルが幕を開ける――

「パノラマ・マシン」

道に落ちていた謎の箱を拾ったF。どうやらその機械は、現実と瓜二つの別世界へ渡れる装置らしい。未知なる装置に夢中になったFは、同僚のDとともに別世界で己の欲求を満たし続けるが――

「ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について」

《ハングマン》と呼ばれる伝説のボクサー。あいつがやらかしちまった例の件は、あり得ない愚行に見えただろう。だが、あれはれっきとした《処刑》だったんだ――

「Vに捧げる行進」

交番巡査のモルオは落書き事件への対応を迫られていた。誰が何の目的で、商店街のあちこちに「V」の文字を残したのか。落書きをきっかけに、コロナで閉塞した町の人々が熱に浮かされはじめる――


◆書誌情報
作品名:素敵な圧迫
著者名:呉 勝浩
発売日:2023年8月30日(水)★電子書籍同日配信
定価:1,980円 (本体1,800円+税)
頁数:280頁
装丁:國枝達也
体裁:四六判上製 単行本
ISBN:9784041138601
発行:株式会社KADOKAWA

★作品情報ページ:
https://www.kadokawa.co.jp/product/322303000843/

  • 著者プロフィール

呉 勝浩(ご かつひろ)

1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年に『白い衝動』で第20回大藪春彦賞、20年に『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞、第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。22年に『爆弾』で『このミステリーがすごい! 2023年版』と『ミステリが読みたい! 2023年版 国内篇』で第1位を獲得し、23年に同作で本屋大賞ノミネート。他の作品に『ライオン・ブルー』『おれたちの歌をうたえ』など。

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