商品・サービストピックス
真の恐怖は謎解きの後に――
読む者を圧倒する、想像を絶する恐怖と緻密な謎解きが仕込まれた収録作3編をお見逃しなく!
澤村伊智氏 恍惚――!
怪しい俳句、妖しい蝶の夢、
奇しい茸の幻影……。
あやしいものどもに恐怖し、
魅せられ、立ち向かってください。
そして、絶望してください。
芦花公園氏 戦慄――!
真相は分かっている。
でも怖い、
真実を突き付けられるのが。
◆収録作
・「皐月闇」
命を絶った青年が残したという一冊の句集。元教師の俳人・作田慮男は教え子の依頼で一つ一つの句を解釈していくのだが、やがて、そこに隠された恐るべき秘密が浮かび上がっていく。
・「ぼくとう奇譚」
巨大な遊廓で、奇妙な花魁たちと遊ぶ夢を見る男、木下美武。高名な修験者によれば、その夢に隠された謎を解かなければ命が危ないという。そして、夢の中の遊廓の様子もだんだんとおどろおどろしくなっていき……。
・「くさびら」
朝、起床した杉平進也が目にしたのは、広い庭を埋め尽くす色とりどりの見知らぬキノコだった。輪を描き群生するキノコは、刈り取っても次の日には再生し、杉平家を埋め尽くしていく。キノコの生え方にある規則性を見いだした杉平は、この事態に何者かの意図を感じ取るのだが……。
■著者プロフィール
貴志祐介(きし ゆうすけ)
1959年大阪府生まれ。
1996年、日本ホラー小説大賞長編賞佳作を受賞した『十三番目の人格ISOLA』(応募時のタイトルは「ISOLA」)でデビュー。
1997年、『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞を受賞。
2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。
近著に『秋雨物語』がある。
■書誌情報
書名:梅雨物語
著者:貴志祐介
発売:2023年7月14日(金)※電子書籍同日配信
定価:1,950円(本体2,145円+税)
体裁:四六判上製 単行本
頁数:328頁
装丁:bookwall
装画:Q-TA
ISBN:978-4-04-112508-3
発行:株式会社KADOKAWA
初出:小説 野性時代
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