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2022年10月から2023年3月まで放送されたNHK 連続テレビ小説「舞いあがれ!」では、主人公・岩倉舞(福原遥)の、後に夫となる幼馴染み梅津貴司(赤楚衛二)が歌人となって短歌を詠み、物語の中でも短歌は重要な役割を果たしました。
今回出版となったこの「トビウオが飛ぶとき」は、番組で登場した貴司の短歌はもちろん、初公開の貴司の短歌に加え、彼のファンとして現れた秋月史子(八木莉可子)や歌集の編集者として登場したリュー北條(川島潤哉)の短歌、彼を短歌の世界に導いた古本屋の店主・八木巌(又吉直樹)の短歌と詩を収録。登場人物ごとに世界観の異なる短歌が、「本当に彼らが詠んでいるかのよう!」「ドラマの役者さんの声が聞こえてくる」などと支持を得ています。
「非公式応援歌人」の俵万智が収録された短歌の見どころを、初心者にもわかりやすく解説。
昨今の短歌ブームとも相まって、「初めて歌集を買いました」「短歌を詠んでみたくなった」など、SNSでも熱い感想の声があがっています。
著者 桑原亮子について
1980 年、京都生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。2013年に第41 回創作ラジオドラマ大賞にて奨励賞、翌年には第35 回BK ラジオドラマ脚本賞にて最優秀賞を受賞して、脚本家の道に進む。2017 年度の文化庁芸術祭で優秀賞を受賞したFM シアター「冬の曳航(えいこう)」などの作品で注目を浴びる。2020 年にはNHK 土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」で初めて連続ドラマの脚本を担当。第46 回放送文化基金賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞受賞。2008 年より短歌を本格的に詠み始め、2011 年1 月には皇居で行われた「歌会始の儀」の入選者10 名のうちの1 人に選ばれている。
誌面構成
■梅津貴司の歌
第一歌集『デラシネの日々』より
第二歌集『連星』、随筆集『トビウオの記』より
■秋月史子の歌
短歌二十首(長山短歌賞佳作『独りにて』より)
■子どもたちの歌
根岸陽菜、広田大樹の短歌、
「にっぽん一周、短歌教えます」の旅で貴司が出会った、子どもたちの短歌
■北條龍之介(リュー北條)の歌
短歌連作「本」より
■八木巌の歌・詩
短歌七首、詩三篇(詩集『どこからも遠い場所』より)
■解説 俵万智
■あとがき 桑原亮子
書籍仕様
【タイトル】トビウオが飛ぶとき 「舞いあがれ!」アンソロジー
【価格】1,980円(本体1,800円+税)
【発売日】2023年5月29日(月)
【判型】四六判
【ページ数】128P