株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:夏野剛)は、本日2月15日(水)に角川まんが学習シリーズ『まんがで名作 これから科学者になる君へ 寺田寅彦エッセイ集』を発売いたしました。
明治~昭和にかけて物理学者として活躍する一方、文筆家としても優れたエッセイを数多く残した寺田寅彦。彼の作品は海の波や茶碗の湯気、電車の混雑など身近なものを丁寧に観察することで、
科学の楽しさが伝わってくるような内容になっています。また、1923年の関東大震災を経験した寺田寅彦は、防災の大切さも彼のエッセイの中で唱えました。
『まんがで名作』シリーズでは寺田寅彦のエッセイを理解しやすいように脚色し、子どもたちの目線で楽しめるまんがとして描いています。大人が読んでもハッとする視点や学べる要素が入っておりますので、ぜひ子どもたちと一緒に読んでみてください。
- 読むと科学がグッと身近に感じられる! 何世代にもわたって愛される科学エッセイを学習まんが化!!
《寺田寅彦とは》
寺田寅彦はノーベル賞受賞候補者にもなり物理学の研究で活躍する一方、学生の頃から夏目漱石に弟子入りをし、文筆家としても数々のエッセイを残しました。理系と文系、両方の分野に精通していた寺田寅彦ですが、地震や防災の研究も行っており、最近では「天災は忘れた頃にやってくる」の警句で再び注目されております。
そんな寺田寅彦は身近なものを丁寧に観察し、それを専門的なものへと「連想」する研究をよく行っていました。茶碗に入った湯気の動きから気流の流れへと連想したり、電車の混雑からそのパターンを推測したりと意外なものから考えを深めていくのですが、その寺田寅彦の思考には現代の私たちも学ぶところが多いです。
また、寺田寅彦が生きた1923年には関東大震災が起こり、大きな被害が出ました。これを機に、寺田寅彦は防災の大切さも彼の作品の中で説いています。
《内容紹介》
◎もくじ
第1章 夏の小半日 / 第2章 茶碗の湯 / 第3章 電車の混雑について / 第4章 こわいものの征服 / 第5章 津波と人間 / 第6章 藤の実 / 第7章 科学者とあたま
▲第1章「夏の小半日」より。海の砂浜や波の様子を丁寧に観察し、地形や気象についての理解を深めます。
▲第5章「津波と人間」より。災害に対する自然と人間社会への視点は現代にも通じます。
▲第7章「科学者とあたま」より。科学と文学の両方に通じた寺田寅彦ならではの見解を通して、新たな気づきも。
▲まんがで出てきた内容について記事ページでも補足。気象や地震について、しっかり学べます。
《監修者プロフィール》
監修:鎌田浩毅(京都大学名誉教授)
1955年東京都生まれ。東京大学理学部地学科卒業。理学博士。
専門は地球科学・火山学・科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書に『揺れる大地を賢く生きる』(角川新書)、『知っておきたい地球科学』(岩波新書)、『100年無敵の勉強法』(ちくまQブックス)など。YouTube「京都大学最終講義」は90万回以上再生。
《書籍情報》
角川まんが学習シリーズ『まんがで名作 これから科学者になる君へ 寺田寅彦エッセイ集』
【監修】京都大学名誉教授 鎌田浩毅
【カバー・表紙】田伊りょうき
【まんが】片岡とんち
【発売日】2023年2月15日(水)
【仕様】四六判/160頁
【定価】968円(本体880円+税)
【ISBN】9784041122136
【作品紹介ページ】
https://mangagakushu.kadokawa.co.jp/product/meisaku/322109000959.html
【角川まんが学習シリーズとは】KADOKAWA創業70周年記念事業として、「まんがで楽しく学ぶ」をコンセプトに立ち上げた小学生から読める学習まんがのシリーズ。
【公式ホームページ】
https://mangagakushu.kadokawa.co.jp/