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ここにあるのは、かつて見たことのない絶望か、希望か──。早見和真が描く女たちの“鎖”の物語。最新小説『八月の母』4月4日発売!

早見和真『八月の母』KADOKAWA早見和真『八月の母』KADOKAWA


株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)は、早見和真(はやみ・かずまさ)氏の最新小説『八月の母』を2022年4月4日(月)に発売しました。本書は、愛媛県伊予市を舞台に、母性とは何か、親子愛、家族愛、人間の業を深く描いた長編大作です。

『イノセント・デイズ』『ザ・ロイヤルファミリー』(ともに新潮社)をはじめ多くの代表作を持つ早見氏。
近年は、強豪二校の野球部に密着したノンフィクション『あの夏の正解』(新潮社)、道後で暮らす飼い猫「マル」が愛媛県内を旅し成長していく姿を描いた創作童話シリーズ「かなしきデブ猫ちゃん」(愛媛新聞社)など小説にとどまらず精力的に作品を発表し続けています。
本書は、そんな早見氏が、3年もの間もがき苦しみながら全身全霊をかけて執筆された小説です。
ぜひともご注目ください。
(※作品の受賞、ノミネート歴などは著者紹介をご覧ください)

【文芸WEBマガジン「カドブン」で本書の試し読みを公開中】
https://kadobun.jp/trial/hachigatunohaha/cjubhr00vfso.html
 

  • 推薦コメント

長い間歪み続けた愛や母性の歴史、地層のように積み重なる闇に確かな兆しを探し続けた。神が人を嘲笑い続けてきたのか。人が神を嘲笑い続けてきたのか。神なるものへの幻想と呪縛を解き放つ祈りとその熱に、心が深く確かに蠢いた。
──池松壮亮氏(俳優)

容赦などまるでない。「母」にこだわる作家が、母という絶対性に対峙した。確かなものなど何ひとつない世の中で、早見和真は正しい光を見つけようとしている。その試みには、当然異様な熱が帯びる。
──石井裕也氏(映画監督)

私も命を繋いでいく役目を担うのだろうか。 微かな光と絶望に怯えながら、夢中で読み進めた。どうしようもない日々に、早見さんはいつだって、隣で一緒に座り込んでくれるんだ。
──長濱ねる氏(タレント)

ラストに現れるヒロインの強い覚悟と意思の力に、私たちは元気づけられる。辛く暗く苦しい話だが、そういう発見があるかぎり、小説はまだまだ捨てたものではない。 (「カドブン」書評より抜粋)
── 北上次郎氏(書評家)
★北上氏による書評はこちらから
https://kadobun.jp/reviews/entry-45365.html

『八月の母』書店店頭用パネル画像『八月の母』書店店頭用パネル画像

『八月の母』書店店頭用POP画像『八月の母』書店店頭用POP画像

  • 「八月は母の匂いがする。八月は、血の匂いがする。」
    最新小説『八月の母』について

彼女たちは、蟻地獄の中で、必死にもがいていた。

◆あらすじ
愛媛県伊予市。越智エリカは海に面したこの街から「いつか必ず出ていきたい」と願っていた。しかしその機会が訪れようとするたび、スナックを経営する母・美智子が目の前に立ち塞がった。そして、自らも予期せず最愛の娘を授かるが──。
うだるような暑さだった八月。あの日、あの団地の一室で何が起きたのか。執着、嫉妬、怒り、焦り……。人間の内に秘められた負の感情が一気にむき出しになっていく。強烈な愛と憎しみで結ばれた母と娘の長く狂おしい物語。ここにあるのは、かつて見たことのない絶望か、希望か──。

『イノセント・デイズ』を超える、衝撃と狂気。
連綿と続く、女たちの“鎖”の物語。著者究極の代表作、誕生。

 
◆書誌情報
作品名:八月の母
著者名:早見和真
発売日:2022年4月4日(月)★電子書籍同日配信
定 価:1,980円(本体1,800円+税)
頁 数:432頁
装 丁:鈴木成一デザイン室
体 裁:四六判上製 単行本
ISBN:9784041109076
発 行:株式会社KADOKAWA
初 出:「小説 野性時代」2020年12月号~2021年9月号
https://www.kadokawa.co.jp/product/322008000196/
 

  • 著者紹介 早見和真(はやみ かずまさ)

1977年神奈川県生まれ。愛媛県在住。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。15年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、『ザ・ロイヤルファミリー』で2019年度JRA賞馬事文化賞と第33回山本周五郎賞を受賞。『店長がバカすぎて』で2020年本屋大賞9位。『あの夏の正解』で「2021年Yahoo!ニュース│本屋大賞ノンフィクション本大賞」ノミネート。他の著書に『スリーピング・ブッダ』『95(キュウゴー) 』『ぼくたちの家族』『笑うマトリョーシカ』『かなしきデブ猫ちゃん』(かのうかりんとの共著)など。

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