選評は、2022年4月25日(月)発売の「小説 野性時代」5月号(※電子雑誌)に掲載予定です。
今後とも、KADOKAWAの新人文学賞にご注目のほどお願い申し上げます。
- 【第13回〈小説 野性時代 新人賞〉 大賞受賞作】(賞金100万円)
該当作なし
- 【第13回〈小説 野性時代 新人賞〉 奨励賞受賞作】
『性の隣の夏』入江直海(いりえ・なおみ) (東京都在住)
※受賞作に準じる奨励賞の作品には、賞金および刊行の予定はございません。
〈小説 野性時代 新人賞〉は、2009年より創設された、文学新人賞です。これまでにない新ジャンルを築きあげるエンターテインメント作品を広く募集し、読む者の心を揺さぶる、将来性豊かな稀代のストーリーテラーを選出します。
●選考委員:冲方丁・辻村深月・森見登美彦(敬称略/50音順)
●原稿枚数:400字詰め原稿用紙換算200枚から400枚(長編1作品)
●対象作品:広義のエンターテインメント小説。恋愛、ミステリ、冒険、青春、歴史、時代、ファンタジーなど、ジャンルは問いません(ノンフィクション・論文・詩歌・絵本は除く)
■公式サイト:
https://awards.kadobun.jp/yaseijidai/
※第11回より〈野性時代フロンティア文学賞〉を、〈小説 野性時代 新人賞〉と改称いたしました。
【第13回〈小説 野性時代 新人賞〉 奨励賞受賞作】 『性の隣の夏』入江直海(いりえ・なおみ)
〈あらすじ〉
デリヘル嬢として働く十九歳の西野莉緒。彼女のもとへ、売り出し中の新人アイドル・長谷川ひなが訪れる。ファンの男から自分とそっくりなデリヘル嬢がいると聞いたひなは、身代わりとして莉緒に枕営業をしてほしいと依頼しに来たのだ。店を通さず莫大な金が手に入ることから、莉緒はひなの立ち居振る舞いを叩き込んで初仕事に臨む。
見事CМの仕事を獲得したひなは上機嫌で祝杯を挙げ、「本当の愛はアイドルとファンの間にしかない」と口にする。母親のためにデリヘルの仕事を始めた莉緒は、その一言に反感を覚える。アイドルとして順調にステップアップしていくひなだったが、一方で、莉緒は母親から〝ひな激似〟であることを利用したAV出演を持ちかけられてしまう。
〈著者略歴〉
入江直海(いりえ・なおみ)
本名:非公開。1992年[平成4年]生まれ(満29歳)。女性。東京都在住。早稲田大学文学部卒。