気が遠くなるような永い時間をかけて地球の内部でひっそりと生成される石。石は無生物ではありますが、古来より人はそこに生を見いだし、石を別の自然に見立てたり、まるで生物のような名を込めることで「石が持つ生命性」を愉しんできました。本展ではそうした石の魅力にスポットを当て、石に命を吹き込んでいきます。
POINT1.生命性:化石や琥珀など、生命と直接的に関わりがあるものや、見立て、呼称などが生命と関わりがあるもの。
POINT2.美しさ:展示した際に「透明感」「色彩」「造形の魅力」が引き立つ石であること。
POINT3.多様性:石の魅力を伝えるために、小さくても多種多様な石を並べること。
以上の基準で選んださまざまな石を、荒俣ワンダー秘宝館「生命の神殿」エリアを5つのゾーンに分けて展示します。
1.隕石と生命:
生命誕生には隕石の衝突が関わったというのが有力な説とされています。ここでは隕石と3,850万〜2,250万年前の虫入り琥珀を展示し、生命誕生のダイナミズムを展示します。
パラサイト隕石
虫入り琥珀
2.石になった生命:
数億年前に繁栄した生命が「生命の形」を残したまま鉱物に置換され、化石化したものを展示します。プシッタコサウルスの全身化石や、宝石質となったアンモライトなど希少な標本が多数並びます。
ウニの化石
3.成長する石:結晶が成長し変化していく様は、まるで生命そのもののようです。ここでは「石の成長 = 結晶」ということをテーマに、成長していった過程が見える「人工鉱物」と「天然鉱物」を展示します。
太陽ルチルクオーツ
グリーンファントムクオーツ
4.発光する石:まるで蛍のように発光する「蛍石」。青、黄、緑、紫など様々な色彩が鮮やかな、世界中で産出された天然の蛍石を全56個展示します。また紫外線を当てると発光する特大の人工蛍石4点も展示の目玉です。
アクリル封入した蛍石
5.石に見る生命:
古くから人は無機物の石に生命を見出し、「見立て」を楽しんだり、石に生命の名前をつけてきました。まさに葡萄のように結晶した「グレープカルセドニー」や、孔雀の羽の模様のような「孔雀石」など、名前と標本を照らし合わせながら石の中の生命性をお楽しみいただける展示です。
グレープカルセドニー
【展覧会タイトル】:「石は生きている」
【会期・会場】:2021年7月3日(土)~2022年1月16日(日)
角川武蔵野ミュージアム4F 荒俣ワンダー秘宝館
【主催】:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人角川文化振興財団)
【協力】:荒俣宏(監修)/ ウサギノネドコ(プロデュース)
●チケット価格(KCMスタンダードチケット)
【オンライン購入価格(税込)】
大人(大学生以上):1,200円/中高生:1,000円
小学生:800円/未就学児:無料
【当日窓口購入価格(税込)】
大人(大学生以上):1,400円/中高生:1,200円
小学生:1,000円/未就学児:無料
●チケット発売について
角川武蔵野ミュージアム公式WEBサイトにて、オンラインチケットを発売中です。
当日券の販売も行っておりますが、予約状況によってご希望のお時間にご案内できない可能性もございますので、公式ウェブサイトでの事前予約をお勧めしております。
なお、コロナ禍における館内入場制限や注意事項につきましては、角川武蔵野ミュージアム公式WEBサイトにて随時掲載を行いますので、ご購入の際はご確認ください。
詳細は→ https://kadcul.com/
© 角川武蔵野ミュージアム
■「角川武蔵野ミュージアム」について
美術・博物・図書をまぜまぜにする、前人未到のプロジェクト。
イマジネーションを連想させながら、リアルとバーチャルを行き来する複合文化ミュージアムです。
運営の柱となるのは、館長である編集工学者の松岡正剛氏、博物学者の荒俣宏氏、芸術学・美術教育の研究者である神野真吾氏、建築家の隈研吾氏。この体制のもと、意欲的で革新的なスタッフが新しいミュージアムの創設に尽力します。
■住所:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内
■開館時間: 日〜木曜 10:00-18:00/最終入館17:30
金・土曜 10:00-20:00/最終入館19:30
■休館日:第1・3・5火曜日
※祝日は該当する曜日の開館時間と同様
※休館日が祝日の場合は翌日休館
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■角川文化振興財団は「わが国の文化の振興に寄与する」という財団の設立目的実現のために、文芸の成果に対する授賞、文芸に関する出版、文芸の研究や著述の刊行への助成、映画芸術振興に関する助成、また文芸・映画資料の収集・保存・展示等、様々な事業を行っております。
・角川文化振興財団 公式サイト:
http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/■「ところざわサクラタウン」について
2020年11月、日本最大級のポップカルチャーの発信拠点としてKADOKAWAが埼玉県所沢市に開業した大型文化複合施設。書籍製造・物流工場やKADOKAWAの新オフィス、イベントスペース(ジャパンパビリオン、千人テラス)、体験型ホテル(EJアニメホテル)、ショップ(ダ・ヴィンチストア)、レストラン(角川食堂)、商業施設のほか、角川文化振興財団運営の「角川武蔵野ミュージアム」も建設。また、KADOKAWAと所沢市が共同で進める「COOL JAPAN FOREST 構想」および、KADOKAWA・埼玉県・所沢市の三者で連携・協力する協定に基づき振興を図る「埼玉カルチャー観光共和国」の拠点施設にも位置づけられています。
・ところざわサクラタウン 公式サイト:
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