千早茜『ひきなみ』KADOKAWA
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、千早茜さんの第6回渡辺淳一文学賞後第一作となる小説『ひきなみ』を2021年4月30日(金)に発売しました。
小学校最後の年に瀬戸内の島で出会った二人の少女が、脱獄犯との事件を経て遠ざかり、大人になって出会い直すまでを描いた物語です。文芸WEBマガジン「カドブン」(
https://kadobun.jp/)や「小説 野性時代」公式note(
https://note.com/yaseijidai)にて、著者インタビューや作品の試し読みも公開しましたので、ぜひあわせてご覧ください。
★情報ページ:
https://www.kadokawa.co.jp/product/322007000503/
1.前後半で色の変わる今作には、著者の持ち味であるイマジネーション豊かな描写と、現代では避けられないどこまでもリアルな葛藤の両方が盛り込まれています。
2.「なぜ少女は脱獄犯の男と逃亡したのか」というサスペンスフルな仕掛けに、一気読み間違いなし。
3.「友情」という言葉では簡単にくくれない人のつながりを描き切った、胸揺さぶられる傑作です!
千早茜『ひきなみ』書店店頭用POP(KADOKAWA)
1.文芸WEBマガジン「カドブン」で著者インタビュー公開!
「逃げたいときに逃げられるひとは限られている」https://kadobun.jp/feature/interview/ckgujqhysmos.html2.「小説 野性時代」公式noteで試し読みスタート!https://note.com/yaseijidai/n/n9cf4166cddb3
私たち、ずっと一緒だと思っていたのに。彼女は脱獄犯の男と、島から消えた――。
◆あらすじ
小学校最後の年を過ごした島で、葉(よう)は真以(まい)に出会った。からかいから救ってくれたことを機に真以に心を寄せる葉だったが、ある日真以は島に逃げ込んだ脱獄犯の男と一緒に島から逃げ出し、姿を消してしまう。裏切られたと感じた葉は母に連れられ東京へ戻るが、大人になって会社で日々受けるハラスメントに身も心も限界を迎える中、ある陶芸工房のHPで再び真以を見つける。たまらず会いに行った葉は、真以があの事件で深く傷ついていることを知り――。
女であることに縛られ傷つきながら、女になりゆく体を抱えた2人の少女。
大人になった彼女たちが選んだ道とは?◆書誌情報
作品名:ひきなみ
著者名:千早 茜
発売日:2021年4月30日(金)★電子書籍同日配信
定 価:1,760円(本体1,600円+税)
頁 数:264頁
装 丁:大久保伸子
装 画:西川真以子
体 裁:四六判上製 単行本
発 行:株式会社KADOKAWA
初 出:「小説 野性時代」2019年11月号~2020年3月号、2020年5月号~9月号
撮影/小嶋淑子
1979年、北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をアフリカ・ザンビアで過ごす。
2008年、『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。09年、同作で第37回泉鏡花文学賞も受賞。13年、『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞を受賞。21年、『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞を受賞。
他の著書に『クローゼット』『神様の暇つぶし』『さんかく』やクリープハイプ・尾崎世界観との共作小説『犬も食わない』、宇野亞喜良との絵本『鳥籠の小娘』、エッセイ集『わるい食べもの』『しつこく わるい食べもの』などがある。