『キミとはのうた』(著:平山カンタロウ/イラスト:坂井真(白組))は、NHKみんなのうた「キミと歯のうた」を原案として書籍化された絵本です。
本作は、NHKみんなのうたのTV放映でも親しまれた歌詞・イラストを使用しており、「僕」こと乳歯が子供の成長を見守りながらも、いずれは永久歯に生え変わり別れることになる、親心にも似た切ない物語になっています。
原曲に関しては、当時SNSで小さな子供を持つ母親や歯科学生など幅広く「このうた泣ける」「歌詞が良くてウルってきた」「子供に見せたい」と話題になり、昨秋には「日本小児歯科学会」の推薦曲に選ばれました。家族みんなで歌って読める絵本『キミとはのうた』に、ぜひご注目ください。
"「キミと歯のうた」を絵本にしたい。"
初めてその話をいただいた時、こんなに素敵な事はないと思いました。
NHKみんなのうたで、たくさんの嬉しい反応をいただき、そんな皆様にまたこのストーリーと、坂井真さんが描いてくださった"キミ"と"歯"たちの愛しいキャラクターを、絵本として手にとれる形でお届けできる。本当に有り難く思います。
絵本化に動いてくださったKADOKAWAさん、NHKさん、ドリーミュージックに心より感謝してます。
親子で、時にはお父さんお母さんだけでお子様を思いながらひっそりと…楽しんでいただけたら嬉しいです。
毎朝、5歳の娘の髪を結う頃に流れているNHKみんなのうた。
そこで初めて聴いた「キミと歯のうた」の優しい歌声と歌詞、そしてキュートな乳歯くんの姿に惹かれ、「どうせ幼稚園遅刻だし」としばらく観ていました。「歯医者行かないとね」なんて言いながら。
それが何故でしょう、曲の途中から、すうっと乳歯くんが私になったのです。びっくりしました。いつもどこか頭の片隅にあるのだけれど、忙しさと寂しさで奥の方に押し込んでいること。それを乳歯くん(平山さん)が素敵な声で歌ってくれていました。
もはや乳歯くんからバトンタッチをする大人の歯が、娘の未来の結婚相手に見えてくる始末。末期症状です。大号泣する母親に、娘もひどく心配していました。
これほどに心に響く歌は、本にして、ぜひ皆に読んでもらわねば!! そう思い、普段なかなか仕事をしないエコな私ですが、この時ばかりはNHKさまに電話で突撃。平山さまを始め皆さまにご快諾いただき、大変感謝しております。
ご家族で安心して、ニコニコ読んで歌って、時にはジーンとして貰えるような絵本になっていますように!
『キミとはのうた』
作:平山カンタロウ
定価: 1,078円(本体980円+税)
発売日:2021年04月26日
判型:A4変形
ページ数:28
ISBN:9784040740614
https://www.kadokawa.co.jp/product/322012000718/
◆ストーリー
いつかはお別れだけど、君のことずっと見守ってるよ――
赤ちゃんから一緒の「僕」こと乳歯は、いつか大人の歯へと生え替わる。大きくなったキミには会えないけれど、「僕」はキミとの思い出を胸に大人の歯に後を託す――。家族で一緒に歌って読める、温かい歯の物語。
■『キミとはのうた』:
https://www.kadokawa.co.jp/product/322012000718/
■富士見L文庫 公式サイト:
https://lbunko.kadokawa.co.jp/
■NHK みんなのうた「キミと歯のうた」2020 年 8-9 月放送、2021 年 4-5 月再放送:
http://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN202008_02/
■『みんなのうた』:
https://www.nhk.or.jp/minna/