商品・サービストピックス
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛)は、10代の進路選びに寄り添う新シリーズ〈知のクエストリア〉を創刊し、シリーズ第一弾となる『見えないものを信じる力 物理で世界を読む』(著:田口善弘)を2026年9月17日(木)に発売いたしました。

「探究」学習の広がりや、総合型選抜における「志望理由」の重視など、10代の学びを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。〈知のクエストリア〉は、こうした時代に「自分だけの問い」を見つけたい中高生に向けた新シリーズです。受験勉強と知的探究をつなぐ場として2026年9月にスタートしました。

――創刊を飾るのは「物理」
記念すべき第一弾のテーマは「物理」。教科書の法則を暗記するのではなく、その法則を「疑い、発見しなおす」視点をお届けします。
Quest(探究すること)と-oria(「場所」を指す接尾語)を組み合わせた造語が示す通り、中高生が「自分だけの問い」を見つけ、大学で深めるテーマへとつなげていくことに、書き手である研究者自身が伴走します。物理編の刊行を皮切りに、今後は生物・文学・数学・哲学・社会学の各分野でシリーズを展開していく予定です。

物理の大学入試問題で問われるのは、公式を正しく覚えているかどうかだけではありません。しかし多くの受験生は、「なぜその法則が成り立つのか」を考える機会を十分に与えられないまま、公式は暗記するものと考えがちです。
本書は、中央大学理工学術院教授でバイオインフォマティクスの研究に取り組む田口善弘氏が、「あたりまえ」とされてきた物理法則をあらためて問い直し、法則の「発見者」の視点を追体験できるようにまとめた一冊です。

本書が案内するのは、公式に数値を当てはめて答えを出す力ではなく、「なぜそう言えるのか」を考え抜く科学的思考力です。目に見えない自然法則をどう見つけ、どう疑うかを、身近な現象から相対性理論、AI・データサイエンスまで段階的にたどっていきます。

本書がもう一つ大切にしているのが、教科の枠を越えて考える視点です。「あたりまえ」とされる法則を哲学的に問い直し、生成AIの台頭という現在進行形のテーマから自然科学のこれからを考える――「物理×哲学」「物理×AI」という橋渡しは、総合型選抜で重視される「志望理由の唯一無二性」を育てることにもつながります。
著者からのメッセージ
自然法則は生き物である。それは永遠不変の真実ではないし、絶対に犯すべきではない法律などでもない。そもそも、人間界の法律のようにどこかに文章で書かれていて、それを理解することが目的であったりするものでもない。
それでは、どこにも書かれていないにもかかわらず、実在するとされる自然法則とはいったいどういうものなのか? それを読者の皆さんにわかっていただくことがこの本の目的だ。
物理の公式を暗記するものだと思っている受験生
「なぜそうなるのか」を自分の頭で考え抜きたい受験生
総合型選抜・学校推薦型選抜で「学びたい理由」を言語化したい受験生
文系・理系を問わず、科学的なものの見方を身につけたい高校生
生徒に「科学のおもしろさ」や探究のきっかけを伝えたい学校・塾の先生方
公式を覚えるだけで終わらない。物理で、世界の見方が変わる。未来の科学を考えるための、10代に贈る「知のクエストリア」物理編です。
田口 善弘(たぐち よしひろ)
1961年、東京生まれ。中央大学理工学術院教授。『砂時計の七不思議粉粒体の動力学』(中公新書、2025年『砂時計の科学』(講談社学術文庫)として再出版)で第12回(1996年)講談社科学出版賞受賞後、機械学習などを応用したバイオインフォマティクスの研究を行う。スタンフォード大学とエルゼビア社による「世界で最も影響力のある研究者トップ2 %」に2021年度から5 年連続で選ばれた。最近はテンソル分解の研究に嵌まり、成果を2019年9 月に英語の専門書(単著)として出版(2024年に第2 版)。著書に『はじめての機械学習』(講談社ブルーバックス)、『学び直し高校物理』『知能とはなにか ヒトとAIのあいだ』(以上、講談社現代新書)、『物理は存在しない』(朝日新書)、『トンデモと科学のあいだ』(講談社選書メチエ)などがある。
書名:見えないものを信じる力 物理で世界を読む
著者:田口善弘
定価:1,925円(本体1,750円+税)
発売日:2026年9月17日(木)
判型:四六判
ページ数:210ページ
発行:株式会社KADOKAWA
ISBN:978-4-04-811796-8