商品・サービストピックス

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台湾角川25周年記念で3つの重大発表 「クラシックIPの再現」「新事業の展開」「台湾IPのグローバル化」

左から、台湾角川:総経理 陳 威光、文策院:董事長 蔡 嘉駿、台湾角川:董事長 岩崎 剛人、KADOKAWA:代表執行役社長 CEO     夏野 剛、KADOKAWA:Chief Global Officer(CGO)泉水 敬、台湾BOOK☆WALKER:総経理 陳 佳聰、台湾角川:出版事業総監 呂 慧君

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、以下KADOKAWA)の海外連結子会社である台灣角川股份有限公司(台湾台北市、董事長:岩崎剛人、以下 台湾角川)は、11月8日に、KADOKAWAグループの初の海外拠点として設立してから25周年を祝う「25周年記念祝賀茶会」を開催しました。     

台湾角川は1999年に台湾に進出し、現在現在累計発行部数は6,000万部以上、自社が開発・運営している小説プラットフォーム「KadoKado角角者」の会員数が15万人を超え、台湾BOOK☆WALKERの会員数も75万人を超えました。伝統的な出版事業から、電子書籍、タテスクコミック、コンテンツライセンス、メディアミックスなど幅広くIPコンテンツ事業を展開、近年では繁体字中国語のオリジナルIPも積極的に推進しており、KADOKAWAグループのグローバル展開を通じて、優れた中国語コンテンツの海外進出に注力しています。

KADOKAWAの代表執行役社長 CEOである夏野は「台湾はKADOKAWAグループがグローバル経営を行う上で重要視している地域の一つであり、過去25年間にわたる台湾読者のご支援により、今後もKADOKAWAグループのサービスを台湾市場にシームレスに繋いでいき、さらにIPのグローバル・メディアミックス戦略を通じて、台湾オリジナルのIPコンテンツを多様化し、台湾角川の次の25年の礎を築いていきたい」と述べました。

台湾角川董事長の岩崎は「台湾市場は常に日本の翻訳作品を温かく受け入れており、台湾人が創作した現地オリジナル作品を台湾市場に投入することは非常に重要であり、台湾角川が今後も推進していかなければならない重点プロジェクトの一つであると真摯に考えている」と述べ、「今後もグループの戦略である『グローバル・メディアミックス with Technology』を台湾で実践していくため、台湾IPの展開に興味のある企業や機関が集まってIPメディアミックスチームを結成し、協力いただけることを期待している」と語りました。祝賀茶会では、「クラシックIPの再現」「新事業の展開」「台湾IPのグローバル化」という3つの重大発表が行われました。

【重大発表①:クラシックIPの再現】

「クラシックIPの再現」:台湾角川は、古典文学のコミックシリーズ『Masterpiece Comics』の繫体字中国語版を発売する予定

“ゼロ距離”のクラシック「KADOKAWA Masterpiece Comics」が台湾に上陸!

台湾角川は、2024年にKADOKAWAが出版し始めた「古典文学コミックKADOKAWA Masterpiece Comics(KMC)」シリーズの導入を発表。本シリーズは「百年の名作」をテーマに、厳選した文学作品を取り上げてコミカライズするもらうことで、現代性とエンターテインメント性を兼ね備えた“ゼロ距離で気軽に楽しめる”ビジュアル文学作品となります。『遠野物語』第1巻の繁体字中国語版は2025年に台湾で刊行予定です。

日本のレジェンドライトノベル、韓国ウェブマンガの名作が登場!

世界累計発行部数2000万部を突破し、数々のコミック、TVアニメ、ボイスドラマ、ゲームなどのメディアミックスを展開した、ライトノベルの頂点とも言われる作品、『涼宮ハルヒ』シリーズの最新作として、4年越しで制作された『涼宮ハルヒの劇場』が、11月29日に台湾を含めた全世界でサイマル発売されます。また台湾角川は、韓国で累計1億アクセスを超えた大人気ウェブマンガ『全知的な読者の視点から』の出版権を取得したことを発表。本作品は韓国人作家のsing N song氏による原作小説のコミカライズ作品で、科学、宗教、神話、ゲームなど、要素が多岐にわたる作品です。

【重大発表②:新事業の展開】

発表した新事業分野のひとつ、KADOKAWAのサービス「くじ引き堂」。2025年第1四半期に台湾に導入予定。日本のくじ引き商品を現地でサイマル展開し、公式サービスにより保証された正規品を提供します。

KADOKAWAのくじ引きサービス「くじ引き堂」の導入

台湾角川はKADOKAWAのサービス「くじ引き堂」の導入も発表し、繁体字中国語版のアニメ・コミック商品のくじ引き公式サービスを台湾で展開予定です。くじ引き賞品は日本と時間差なく同時に発売され、台湾現地に直接届けることが可能。サービス開始は2025年第1四半期に予定しており、日本と同時発売の企画や、人気レジェンドくじの再販企画など約100個近くの企画が展開される予定です。

ライトノベル読み放題・漫画連載館の新設

「KadoKado角角者」は、日本のライトノベルの読み放題ができるサブスクリプションサービス「Kado Plus」を開始すると発表。 11月20日よりテスト運営を開始し、2025年第1四半期に詳細情報を公開する予定です。コミックに関しては、台湾BOOK☆WALKERがインターフェースを一新した「BOOK☆WALKER連載館」を立ち上げました。総数2,000作品以上、連載話数は20,000話を超えたほか、日台共同開発のコミックが初公開され、クイック決済や即読機能にも対応し、読者に途切れることのない没入感を提供することができます。

IP価値の向上に向けて、IPメディアミックスを積極的に推進。実写映像化の投資にも参入!

台湾IPのメディアミックス推進戦略に応じ、台湾角川はドラマ作品の開発を発表しました。2024年前半、台湾市場でのガールズラブ(GL)作品に対する注目度と販売実績が大幅に増加する傾向があり、KadoKado作品の『她的唇,她的吻(仮訳:彼女の唇、彼女のくちづけ)』は台湾初のGL小説から改編されたドラマ作品となる見込みです。本ドラマは台湾角川が監修し、有意思国際伝媒と創意不累工作室で共同制作予定です。

GL市場の有望性に加え、すでに実写化4作品、朗読劇1作品、ミュージカル1作品、コミック1作品の権利が販売されています。中でも、「2022年KadoKado百万小説創作大賞」で大賞を受賞した『失控的AI-我在元宇宙被判死刑(仮訳:暴走したAI―メタバースで死刑判決を受けた私)』は、長編ドラマ化と朗読劇化が決定しています。

『她的唇,她的吻(仮訳:彼女の唇、彼女のくちづけ)』のドラマは、有意思国際伝媒と創意不累工作室で共同制作予定です。
台湾角川はメディアミックスを積極的に推進し、自社作品の実写映像化の可能性を開拓しています。

【重大発表③:台湾IPのグローバル化】

台湾発IPはポテンシャルが高く、台湾角川はIPメディアミックスチームを結成し、全世界に向かって推進することを目指しています。

台湾の力を世界へ!KADOKAWAグループを通じて台湾オリジナルIPを世界に発信

また、台湾角川は11作品の海外版権を12カ国に販売したことも発表。その中でも、『ヘレナとオオカミさん』と『殤否』は日本でコミック単行本が発売されました。さらにKADOKAWAグループのネットワークを通じて、韓国、中国、インドネシア、マレーシア、タイ、アメリカ、フランスなど、世界各国のグループ子会社に台湾オリジナルIP作品を一斉に案内。同時に、翻訳著作権エージェントとも協力し、積極的に各種国際ブックフェアを通じ、海外ライセンス出版の機会拡大を図ります。また「KadoKado百万小説創作大賞」の受賞作計17作品を日本語に翻訳し、KADOKAWAのプラットフォーム「カクヨム」で公開することで、より多くの地域の読者に台湾の優れたオリジナル作品を触れていただく機会を提供していきます。

日台共同開発「台湾限定・台湾先行」オリジナルコミックが11月9日より台湾で配信開始!

台湾角川とKADOKAWAグローバルコミック部は、2023年より「台湾人コミック編集者の育成と台湾先行コミック作品の創出」を目的に提携し、「台湾限定・台湾先行」のオリジナルコミックの創作を開始しました。台湾現地の特徴をテーマに、青春アクション、サスペンス&ホラー、怪異ファンタジーの3作品と、女性向け恋愛ファンタジー、転生攻略ゲームテーマの2作品を台湾市場向けに特別制作し、11月9日より台湾BOOK☆WALKERにて先行配信を開始、その後は毎月更新の形式でオンライン連載していく予定です。

「台湾限定・台湾先行」の日台共同開発オリジナルコミックを創出し、無限の可能性を掴みます!

小説からのコミック化がある以上、台湾角川はコミックやイラストから小説の人材や作品を発掘することも検討し、「あなたが書く、私が描く、日本コミカライズ小説コンテスト」の開催を発表しました。このコンテストは2024年11月9日から2025年1月3日まで開催され、主催側が提供したイラストをもとに、クリエイターが想像を込めて小説を投稿する開催形式になります。受賞作は日本のクリエイターの手によりコミカライズされる予定です。

台湾角川は、「あなたが書く、私が描く、日本コミカライズ小説コンテスト」の開催により、台湾IPの莫大な創造力の発掘を期待しています。

■株式会社KADOKAWAについて

出版、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTechなどの事業を展開する総合エンターテインメント企業です。世界中から才能を発掘して多彩なIP(Intellectual Property)を創出し、さまざまなメディアで展開。創出したIPをテクノロジーの活用により世界に届ける「グローバル・メディアミックス with Technology」戦略を掲げ、IP価値の最大化を推進しています。

https://group.kadokawa.co.jp/

■台湾角川股份有限公司について
1999年設立。都市情報誌「台北ウォーカー」の創刊を皮切りに、日本のライトノベルやコミックなどの翻訳出版をすることにより、読書ブームを巻き起こし、台湾の出版業界に確固たる地位を確立。また、中国語オリジナル作品の開発や新世代クリエイターの発掘にも注力し、アニメグッズ、電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」、小説創作プラットフォーム「KadoKado 角角者」などに事業領域を拡大し、台湾におけるアニメ・コミック市場のより良い発展に努めていきます。

https://www.kadokawa.com.tw/

■台湾BOOK☆WALKERについて

台湾角川、日本BOOK☆WALKER、東立出版社、蓋亞文化などアニメ・コミック業界の主要企業の出資によって設立。ウェブサイトは台湾現地のITチームが手掛け、日本BOOK☆WALKERが開発したアプリを利用することで、台湾BOOK☆WALKERはコミック・ラノベのジャンルにおいて台湾で最速配信、コンテンツ揃えが最も豊富なトップ1電子書籍プラットフォームになっています。同時に、他の種類の書籍も積極的に拡大し、読者に幅広い読書の選択肢を提供していきます。

https://www.bookwalker.com.tw/

■KadoKado角角者について

台湾角川が開発・運営している小説連載プラットフォーム。正式許諾を取得し、日本カクヨムのライトノベル、魔法のiらんどの連載小説の中国語版を独占連載中。他にも、台湾オリジナル作家による独占契約作品、及び他のオリジナル連載小説作品が多数あり。KadoKado角角者の投稿作品は編集者により厳選され、独占契約のオファーによって優秀なオリジナルIPを自社で確保し、今後IPの更なる展開の可能性を開拓していきます。

https://www.kadokado.com.tw/

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