商品・サービストピックス
ふっくらほっぺにちょんまげ姿で、正座をしている人形を見かけたことがあるかもしれません。その名も福助さんは、江戸時代中期ごろに誕生し、幸運をもたらす福の神(ラッキー・ゴッド)として親しまれてきました。
「福の神」なのですが、実は実在する人のモデルがいたのが福助さんの特徴。その「福助伝説」をもとにたくさんの福助人形が作られました。私たちがよく知る顔かたちに定着し、愛くるしいキャラクターになったのは明治時代後半になってからでした。
本展では、角川文化振興財団所蔵の福助人形約100点を中心に、引札やグッズ化された福助さんの展示を通して、顔立ちや姿の変化、イメージチェンジした背景など、福助さんに秘められたなぞを紐解きます。
福助人形が日本各地で作られ流行したのはなぜでしょう。その手がかりは福助伝説に潜んでいます。なんと、福助さんには実在するモデルが三人もいたんです。ここでは「福助」というキャラクターが誕生するきっかけをご紹介します。
ラッキー・ゴッド福助さんにあやかりたいという思いから、人形が作られるようになっただけでなく、縁起物を集めた有卦絵(うけえ)にも描かれ、福の神の地位を確立しました。当時のチラシ(引札)でも大黒天や恵比寿と並んで人気キャラクターとなったのです。
福助さんを国民的キャラクターへとおしあげた立役者は、福助足袋(現・福助株式会社)でした。看板や商品につける目印に福助さんを採用し、オシャレな包装紙を作ったり、新聞広告を使って福助さんを全国に広めました。
福助人形の多くは作り手がわからないものばかりです。しかし、じっくり観察してみると、「福」の字が船になっていたり、キラキラの着物を着ていたりしていることに気づきます。福助さんに隠された趣を探してみてください。
角川武蔵野ミュージアム4階 荒俣ワンダー秘宝館
2024年10月12日(土)〜2025年03月31日(月)
※会期中一部作品の展示替えを行います。
前期:2024年10月12日(土)~2025日1月19日(日)
後期:2025年1月25日(土)~3月31日(月)
角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
福助株式会社
オンライン購入、当日窓口購入共通
・一般(大学生以上):1,400円
・中高生:1,200円
・小学生:1,000円
・未就学児:無料
※本展覧会の他、当館のスタンダードエリア(常設展エリア)をご覧いただけます。
10:00~18:00 ※最終入館は閉館の30分前
毎週火曜日
※2025年1月1日(水祝)、1月20日(月)~1月24日(金)は休館
※2025年2月11日(火祝)は開館
※展示替えなどにより、日程によっては一部エリアに入場できない場合がございます。
※「1DAY パスポート」チケットなどでも本展覧会をご覧いただけます。詳細は角川武蔵野ミュージアム公式サイトでご確認ください。
※休館日、営業時間は変更となる場合があります。最新情報は角川武蔵野ミュージアム営業カレンダーをご確認ください。
※展示内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。