『黒い家』『悪の教典』の貴志祐介、11年ぶり超待望の長編ホラー小説『さかさ星』10月2日発売！

株式会社KADOKAWA（本社：東京都千代田区）は、貴志祐介著『さかさ星』を2024年10月2日（水）に発売しました。

『黒い家』『天使の囀り』『クリムゾンの迷宮』と数々のヒット作を発表し、常にホラー小説界をけん引してきた貴志祐介さん。『さかさ星』は、単行本の長編ホラーとしては、第1回（2010年）山田風太郎賞受賞作の『悪の教典』以来14年ぶり、文庫書き下ろしを含むと2013年刊行の『雀蜂』以来11年ぶりとなる待望の新刊です。

屋敷に配置された数々の呪物が引き起こす恐るべき超常現象と、それらに秘められた人間の悪意と業に満ちたおぞましい因縁話に震撼すること間違いなし。怪異とヒトコワ、両方が詰め込まれた贅沢な作品です。

そして、貴志さんといえばホラーだけでなく、『鍵のかかった部屋』の「防犯探偵・榎本」シリーズや『青の炎』といったミステリでも活躍されてきました。本作でも、そんな著者ならではの緻密な謎とどんでん返しが仕掛けられています。「呪い」という異形の論理が支配する謎解きをぜひお楽しみください！

▼貴志祐介KADOKAWAホラー全作品　情報サイト

https://note.com/kadobun_note/n/n54d1efb0e700

▼試し読み

本作の刊行を記念して、冒頭から63ページまでの大ボリュームで特別公開！

https://note.com/kadobun_note/n/n5583abd6e1fe

呪われよ　子々孫々の果てるまで

呪物に満ちた旧家で起きた一家惨殺事件の真相は――

『黒い家』『悪の教典』に続く暗黒ホラー巨編

◆あらすじ

戦国時代から続く名家・福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。死体はいずれも人間離れした凄惨な手口で破壊されており、屋敷には何かの儀式を行ったかのような痕跡が残されていた。福森家と親戚関係の中村亮太は、ある理由から霊能者の賀茂禮子と共に屋敷を訪れ、事件の調査を行うことになる。賀茂によれば、福森家が収集した名宝・名品の数々が実は恐るべき呪物であり、そのいずれか一つが事件を引き起こしたという。賀茂の話を信じきれない亮太だったが、呪物が巻き起こす超常的な事象を目にしたことで危機を感じ始める。さらに一家の生き残りの子供たちにも呪いの魔の手が……。

一家を襲った真の呪物は？　そして誰が何のために呪物を仕掛けたのか？　数百年続く「呪い」の恐怖を描く、待望の長編ホラー。

◆書誌情報

発売：2024年10月2日（水）※電子書籍同時配信

定価：2,420円（本体2,200円＋税）

頁数：608頁

装丁：坂野公一（welle design）

体裁：四六判上製 単行本

ISBN：9784041151297

発行：株式会社KADOKAWA

初出：「小説 野性時代」2018年12月～2019年8月号、10月号～2020年7月号、9月号～12月号、2021年2月号～4月号

書誌情報ページ：https://www.kadokawa.co.jp/product/322403000621/

貴志 祐介（きし ゆうすけ）

1959年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒。生命保険会社に勤務後、作家に。96 年「ISOLA」が日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、『十三番目の人格ISOLA』と改題して角川ホラー文庫より刊行される。翌年、『黒い家』で第４回日本ホラー小説大賞を受賞、同書は130 万部を超えるベストセラーとなる。2005 年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08 年『新世界より』で日本SF 大賞、10 年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。ほかに『天使の囀り』『クリムゾンの迷宮』『青の炎』『ダークゾーン』『狐火の家』『鍵のかかった部屋』『ミステリークロック』『コロッサスの鉤爪』『罪人の選択』『我々は、みな孤独である』『秋雨物語』『梅雨物語』『兎は薄氷に駆ける』などがある。