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2023年、Chat GPTにGPT-4が誕生して大きな話題を呼びました。「AIは人間の仕事を奪うのか?」が議論になって久しいですが、AIの進化には目を見張るものがあります。ほとぼりは冷めた感がありますが、当時、「AIは敵か?」がネット界隈を中心に叫ばれもしました。
本書は、AIを切り口にしながら、火や文字の発明から、コンピューターやインターネットの発明まで、「発明の歴史」を紐解く一冊です。20万年前、ホモ・サピエンスが火を発明してから今日まで、人類は常に技術革新とともにあり、現在の「当たり前」はそんな革新のもとに出来上がっています。だからこそ、AIが人類に与える影響を正しく考えるには、過去の歴史にさかのぼることが必要です。
著者のRootport(ルートポート)氏は2023年、全編を生成AIで描いたマンガ『サイバーパンク桃太郎』(新潮社)を出版。その際に賛否両論を肌で感じ、本書を執筆することを決意しました。そして、1年の執筆期間を終え、500ページ超えの超大作として世に誕生します。
著者メッセージ
たしかに生成AIは驚異的な発明品です。
しかし、人類社会が「驚異的な発明」と出会うのは、今回が初めてではないのです。むしろ人類の歴史は、驚くべき技術革新の連続でした。そうした発明に出会ったとき、人々はどのように反応し、社会はどのように変わったのか――。それを調べれば「生成AIはこの世界をどう変えていくのか?」という疑問にヒントを得られるはずです。
反面、「今回だけは別」という主張もありえます。生成AIは過去のどのような発明品にも似ていないという仮説です。この仮説の是非を検証するためにも、やはり歴史を振り返らざるをえません。
未来を占うために、過去への旅に出かけましょう。
書誌情報
書名:人類を変えた7つの発明史 火からAIまで技術革新と歩んだホモ・サピエンスの20万年
著者:Rootport
発売日:2024年6月4日(火)
定価:2,200円(本体2,000円+税)
体裁:四六判/504P
発行:株式会社KADOKAWA
ISBN:978-4-04-606455-4
【KADOKAWAオフィシャル書籍詳細ページ】
https://www.kadokawa.co.jp/product/322304001059/
【KADOKAWAストア】
https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g322304001059/
【Amazon商品ページ】
https://www.amazon.co.jp/dp/4046064552
目次
第1章 火の発明 ヒトをヒトたらしめたテクノロジー
第2章 文字の発明 時間と距離をゼロにする
第3章 活版印刷の発明 真の破壊的イノベーション
第4章 科学の発明 世界を変えた印刷物
第5章 鉄道の発明 マルサスの罠を打ち破る
第6章 コンピューターの発明 思考を代替するデバイス
第7章 インターネットの発明 情報の民主化の功罪
終章〈前編〉 AIは敵か? 現在までの歴史と課題
終章〈後編〉 AIは敵か? 超知能の登場する未来
著者略歴
Rootport(ルートポート)
会計史研究家、ブロガー、漫画原作者。1985年、東京都生まれ。ブログ「デマこい!」を運営。2023年、商業作品としては世界初の全編AI作画の漫画『サイバーパンク桃太郎』(新潮社)を出版。これにより、TIME誌「世界で最も影響力のある100人 AI業界編」に選出される。他の著書に『会計が動かす世界の歴史なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか』(KADOKAWA)、『女騎士、経理になる。』(幻冬舎コミックス)、『ドランク・インベーダー』(講談社)など。