「海外」×「自分の好きなもの」
=KADOKAWA
幼い頃、海外で暮らしていたこともあり、中学時代から国際的な仕事がしたいと思っていました。大学も国際関係学の一分野である平和学を専攻。そして一度目の就職では、海外ビジネスにも携わることができる保険会社を選択しました。営業職としてキャリアをスタートし、スケール感ある仕事も任され、自分を成長させることもできていました。しかし、徐々にある思いが湧き出してきたのです。「心から自分が好きだと言えるものを売りたい。好きなものと触れている時間を仕事の中でも増やしていきたい」。中学生の頃からアニメにハマっていた私は、大学時代にアメリカ留学した際、英語の勉強のため英語版『涼宮ハルヒ』を観たり、各国の友人たちとアニメやマンガの話題で盛り上がったりしていました。文化や価値観の違いを超越し、感動や面白さを共有できるコンテンツの力を感じたのも覚えています。「大好きなコンテンツの世界に挑戦したい!」という思いは、抑えきれませんでした。私は、一般的に第二新卒と言われるタイミングで、次なるフィールドにKADOKAWAを選びました。
多様な経験を融合させて、
自分にしか
生み出せないものを。
現在は『STUDIO koemee』事業を兼務しながら、アライブ編集部に所属しています。コミック編集者になってまだ半年。編集業務も手探りで進める日々を送っていますが、それでもこれまでの経験が無駄だったとは感じません。どんな仕事も根幹は同じだと私は思うのです。お客さんやファンのハートをいかに掴み、動かすか。保険商品を売るときも、グッズ開発をするときも、イベント運営でも音声メディア立ち上げでも、常にカスタマーエクスペリエンスを向上させようと仕事をしてきました。それは、コミック作品をつくるときも同じだと思うのです。むしろ多様なフィールドでお客さんのことを見つめてきた経験と、コミック分野での知見を掛け合わせることで、自分にしか生み出せない化学反応を起こせるはずと思っています。
KADOKAWAには、一人ひとりのやりたいことが本当に尊重される環境もあります。むしろ、「これをやりなさい」、「これだけやればよい」という指示や基準もないから、自分で動かなければ何も生まれません。今の編集部に来て最初に言われたのも「自分が好きなものをやっていいよ」でしたね。自分の想いや情熱をそのまま仕事に結び付けられるのは、今の部署に限らず、入社以来ずっと感じていることです。
メディアミックスだけでなく、
海外展開も身近にある
コミック編集者。
海外に強い関心を持つ私にとって、当社が海外展開にアドバンテージを持っている点も大きな魅力です。世界各国に自社拠点を持ち、現地有力企業とも数多くのパートナーシップを組んでいますから、これほど積極的に海外展開を仕掛けることができるコンテンツ企業は、業界内でも希有でしょう。例えば『ELDEN RING 黄金樹への道』というコミック作品は11言語に翻訳され、世界でほぼ同時配信されており、大きな話題を呼んでいます。私もいつか、世界中の人たちのハートを掴む作品を作家さんと一緒に生み出していきたいですね。コミックを通じて、世界のあちらこちらに、ワクワクする感情や前向きになれる楽しさを届けていく。それができるのは、やっぱりここKADOKAWAだと思っています。
新規事業の『STUDIO koemee』も、刺激的な仕事です! 『STUDIO koemee』は、漫画でもない、小説でもない、アニメでもない、新しいコンテンツのカタチ。まだ世の中にない概念を確立させようとしているわけですから、苦難は多いですが興奮もしています。年次に関わらず誰にでもチャンスがあるKADOKAWAで、まったく新しい“楽しさ”を確立していきます。
※記事内容は、取材当時(2022年11月)のものです。
WORKS 担当制作物
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『アライブ+』
メディアミックス作品を中心に取り扱う月刊誌『月刊コミックアライブ』から派生し、2022年夏に誕生した新WEBレーベル。ジャンルは多種多様で、オリジナル作品も続々。小枝が担当する作品もこちらに掲載される予定。
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『STUDIO koemee』(スタジオ コエミー)
「物語が聴こえる。」をコンセプトに誕生した、聴くanimeの新レーベル。「脚本」×「音声」×「ビジュアル」で物語を届ける、新しいコンテンツの形。公式YouTubeチャンネルにて本格始動中!