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寺見 実
岡山県和気町在住
デジタル戦略推進局
業務推進部 -
辻 英介
京都府在住
グループ人事局
人事部 キャリア開発課 -
甲斐 瑞季
名古屋市在住
出版事業グループ
児童局 児童第二編集部
角川まんが学習シリーズ科学・教養編集部
出社日数は自分の判断。
沖縄からも日帰り出社可能?!
Q.1
どれくらい出社していますか?
出社にかかる時間はどれくらい?
寺見:3か月に1回程度です。岡山からさらに移動する場所に住んでいるため、会社に行くまで片道5時間かかります(一同驚愕)。最も早くて、朝5時に家を出て11時前に到着、当日帰宅するためには17時には市ヶ谷のオフィスを出ないと帰り着けないため、日帰りだと6時間しか会社にいられません。
辻:平均月2回程度出社しています。京都からは新幹線で2時間程度。通勤費規程が15万円なので、その範囲内にて業務に応じて出社しています。
甲斐:現在は主に編集部の定例会に合わせて月4回ほど出社しています。名古屋からは新幹線で1.5時間程度です。寺見さんは毎回日帰りされているんですか?
寺見:宿泊して数日間出社するようにしています。残念ながら宿泊費用は会社負担にならないので、自腹です。
辻:京都と名古屋は東京まで近いから、頑張れば日帰りできますよね?
甲斐:はい。名古屋からだと、日中会社で仕事をしてその日のうちに帰ることが出来ます。
寺見:ちなみに以前、沖縄に本社がある角川アップリンクに出向していた頃は、沖縄に住んでいました。沖縄だと早朝便に乗れば11時には東京オフィスに出社。20時前に退社すれば日帰りで帰ることができていました。深夜便が存在した頃はもっと遅くまで東京にいられたので、沖縄からの通勤でも7時間勤務ができるなと思っていました。
「親元の近くで」、
「好きな街で」、
「住み慣れた地元で」。
Q.2
遠距離居住を選んだ理由は?
遠距離生活の期間は?
寺見:親元近くに住むためです。2022年の4月より、岡山での勤務となりました。岡山に住む母親が1人暮らしとなった7~8年前からUターンを考えていました。7年ほど前に人事の方に岡山での勤務を相談した際は、会社のルール上まだ難しいということで、会社を辞めることを考えるようになりました。2021年末、いよいよ退職の準備を進めようとしていた時期に、岡山在住での勤務も可能だという現部署への配属のお話をいただき、今に至ります。会社制度が用意されたことをありがたく思っています。
辻:私は、もともと京都が好きという理由から。2022年1月に移住したので約2年です。海外生活が長く人生3分の1はヨーロッパやタイで暮らしていて、その頃から京都への憧れが強かったです。四季も感じられるし、適度に田舎でとても暮らしやすいです。
甲斐:生まれも育ちも名古屋でずっと名古屋に居ます。KADOKAWAには、2022年4月に新卒入社しました。新卒採用サイトで「KADOKAWA流働き方」と銘打って「場所に縛られずどこででも働けます」と紹介していて、そういう自由さがいいなと思ったのが、KADOKAWAに惹かれた理由の1つでしたね。入社を機に東京へ引っ越すという選択肢もありましたが、1つ問題が・・・。自宅に本がたくさんあって、引っ越しするとなると大量の本を置くスペースが必要だなという悩みが。そこで、環境も整っていて、働きやすいと感じている地元でできるところまでやってみようと決め、入社当初から名古屋居住を選んでいます。いまのところうまくやれているかなと思っています。
編集業務のデジタル化・
オンライン化で、
編集者像も変わった。
Q.3
編集職も
リモートワークできるの?
寺見:編集職の甲斐さんは、作家さんとの打ち合わせなどで上京することは頻繁にはないのですか?
甲斐:例えば新刊立ち上げタイミングでは監修される方や作家さんにご挨拶に伺うことはあります。でもその後はメールに加えて電話やオンラインミーティングが多いです。はじめましての方でもオンラインで顔合わせすることもありました。
寺見:編集作業においては、出力したゲラ(校正紙)を確認する必要もありますよね?
甲斐:印刷物の色味は画面で見た色味と違うので、色の出方確認は大事なプロセスのため、出社理由として大きいです。ですが原稿への赤入れ(加筆・修正他の作業)などはiPadで行いますし、編集業務のデジタル化が進んでいるので大部分はリモートで問題ありません。また今年度から、様々な編集業務をサポートしてくださる編集サポートチームが全社的に組織され、リモートワーク時のゲラ(校正紙)・郵送物の郵送代行なども請け負ってくださるようになったので、リモートでもますます働きやすくなりました。
辻:先輩・同僚の働きぶりや業務の進め方を見たいと考えることはありませんか? 雑誌畑だと編集ノウハウは先輩たちを見て学ぶものでしたが、その機会が失われていると思うので。
甲斐:それはありますね。ただ、出社タイミングで実際の作業を見せていただいたり、オンラインでも先輩方が企画の進め方や赤字のまとめ方などを教えてくださります。
編集業務のデジタル化・
オンライン化で、
編集者像も変わった。
Q.4
遠距離×リモートを
選んでよかったことは?
改善できたらいいと思うことは?
寺見:岡山県の中でも田舎の町に住んでいるので、家賃が安い物件に暮らせるのはメリットですね。東京在住時の半分以下の家賃で、同じくらいの広さの部屋に暮らしています。自動車関連の費用など、東京ではかけていなかった費用はありますが。業務上では、DXが進んで自宅と会社の“仕事環境の差”がなくなっているからか、「リモートだから良かった・困った」と感じることは特にありません。全員出社だった時代、会議を行うときは会議室を予約することから始まっていたけれど、リモートになってその手間がなくなったのはよかったことかもしれません。遠方に住んでいるので、「呼ばれてすぐ行けない」ことはもちろんありますが、部のメンバーをはじめ、周囲の支えに助けられています。あと、リモートだとつい時間を忘れてデスクに向かい続けてしまうので、休憩をしっかりとる、この時間以降は働かないとか、自分でコントロールすることが大事になっている気がします。(一同同意)
辻:私は、遠距離×リモートであれば、「好きな街に住める」に尽きると感じています。業務で困ることは特にないですが、横のつながり、同僚との雑談などが少ないのでもう少し人間的なところでふれあいがあるといいなと思うことはあります。どういう人となりなのかはオンラインの会議だけだとよくわからない。リモートでやり取りしてよく知っている方と初めてリアルでお会いしたら、すごく身長の高い人で驚いたことがありましたね。
甲斐:リモート勤務を含め自由な働き方があってよかったなと感じています。「これから自分がどんな人生を歩むことになっても、ずっとKADOKAWAで働いていけそうだな」とも思えていますから。この先、好きな土地に住んでみたりとか、作品の聖地巡礼をしながら住んでみたりとか……。いろいろ妄想を膨らませると、将来が楽しみになってきます。
※本記事はKADOKAWAグループ社内報「K-net」#ハタケンプロジェクトにて掲載された内容です
(2023年12月時点)