商品・サービストピックス
船内にいるのは、拉致された3人の男女。そして、異形の存在。
「訳アリと言わんばかりの女と、頭の軽そうな男。そして私。……共通項は、なんだ?」
シナリオ作者・むつーの『壊胎』の新たなストーリーが、2024年1月22日(月)に発売!
――鼓膜がとらえたその音は、確かな重量を持つ何かの足音のように思えた。
少なくとも人が発する音ではない。
極度の緊張。逸る心拍がやたらと脳に響く。
しかし五月蠅いのは脳内だけで、この静寂な空間には隣の部屋の音が鮮明に聞こえてきた。
「ギダギド・デダデラバ」
「……ゴドジョクダ・ガロバイミ・ ゴズグダク・ジャメムバダ」
心底気持ちが悪かった。いっそ船酔いのせいだと思いたかった。
狂っている。――この世界は、吐き気がするほど理不尽だ。
【第一章より】
――ガンガンと、鈍く籠った音が響く。
一度悩むように止まったその音は、思い返したようにまた鳴り始めた。
……うるさい。
眼を開ければ、そこは何の視覚情報も入ってこない暗闇だった。覚めたばかりの脳を無理やり回転させ状況の把握につとめる。
腕を動かそうとするとすぐ壁のような何かにぶつかった。そのまま右手を壁に這わせて形状を探る。側面の壁はそのまま私の頭上まで続いている……。どうやら私はドーム状の何かに覆われた狭い空間で仰向けに寝ているらしい。
(なんだここは。私はここで何をしている?)
TRPGシナリオでは異例の2.5万部超え!
大ヒットシリーズ1作目が待望のノベル化。
この物語の行く末を是非見届けて下さい!!
【目次より】
■第一章
■第二章
■第三章
■第四章
■第五章
■第六章
■第七章
■第八章
■第九章
【書籍概要】
書名:壊胎
著者:むつー(原案・監修)/黒十字(執筆協力)/東西(イラスト)
発行:株式会社KADOKAWA
定価:1,650円(本体1,500円+税)
発売日:2024年1月22日(月)
判型:四六判
ページ数:260ページ
ISBN:978-4-04-897500-1
KADOKAWAオフィシャルサイト 書誌詳細ページ
https://www.kadokawa.co.jp/product/322207000190/
【著者プロフィール:むつー】
活動歴14年のゲーム実況者。 2017年頃からTRPG配信を開始。以来熱中し、活動の主軸になっている。
シナリオ作者・配信者としてTRPGマーケットの最前線で活躍している。
YouTube:むつー / mutuu gaming