商品・サービストピックス

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KADOKAWA 2024年3月期第1四半期決算を発表

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、東証プライム:9468)は、2023年8月3日(木)、2024年3月期第1四半期決算を公表いたしました。

■2024年3月期第1四半期決算ハイライト

◆第1四半期連結実績は、ゲーム事業において前期好業績を収めた『ELDEN RING』の影響により減収減益も、全体としては概ね期初想定通りに進捗しました。

 ●ゲーム以外の事業の合算では増収(前年同期比5.4%増)、また出版・映像間のメディアミックス戦略進展により同海外売上高の合算が伸長しました(前年同期比9%増)。

 ●営業利益は、出版では資材費などの原価増影響、人員増や新物流設備への投資などにより期初想定を下回るも、映像ではアニメの配信向け収入および他権利許諾による高成長が継続し想定を上回りました。

◆第2四半期以降は、出版で人気シリーズの続編を含む新刊点数の増加・回復を見込むとともに、それらのグローバル・メディアミックス展開による収益向上や、複数のゲーム新作の発売を予定するなど、営業利益は拡大する見込みです。

 ●今後期待のタイトル

©Akumi Agitogi 2023  ©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会   ©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会  ©2023 KADOKAWA ©T.N GON Co.,Ltd.  ©Bandai Namco Entertainment Inc. / ©1997-2023 FromSoftware, Inc. All right reserved.   ©2023 TOYBOX Inc./Millennium Kitchen Co., Ltd.

■2024年3月期第1四半期決算 各セグメントの業績

出版セグメント:売上高323億81百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益10億28百万円(前年同期比60%減)

 電子書籍・電子雑誌は、市場全体の成長に若干の鈍化が見られるものの、微増収となりました。

 書籍・雑誌では、米国における直近数年間の急激な需要増の反動による書店の発注抑制・返品増などにより、海外事業が減収となりました。国内では、新刊点数が増加したものの、市場全体の縮小影響が大きく、減収となりました。新刊では、『気になってる人が男じゃなかった VOL.1』、『光が死んだ夏(3)』、『山田くんとLv999の恋をする(7)』などの販売が売上高に貢献しました。また、権利許諾収入は増収となりました。費用面では、中長期的な成長を見据えた人員増強、新物流設備への投資などが増加しました。

 なお現在、さらなる返品削減、製造コスト削減、利益率の向上を目指し、文庫やライトノベル、新書、コミックなどのデジタル印刷による小ロット・適時製造を行う書籍製造ラインが拡張中であることに加え、物流設備についても今夏の稼働開始に向け準備を進めております。今後も、両設備の稼働率を段階的に高めてまいります。

映像セグメント:売上高106億63百万円(前年同期比15.2%増)、営業利益14億97百万円(前年同期比120.2%増)

 アニメでは、『【推しの子】』や『この素晴らしい世界に爆焔を!』など、人気タイトルの国内外での配信向け収入および他権利許諾を中心に力強く成長しました。実写映像では、『わたしの幸せな結婚』『ヴィレッジ』などが貢献し増収となりました。

ゲームセグメント:売上高43億8百万円(前年同期比65.8%減)、営業利益11億56百万円(前年同期比82.4%減)

 6月に発売した(株)スパイク・チュンソフトの新作『超探偵事件簿 レインコード』が売上高に貢献したものの、前期の『ELDEN RING』の業績貢献が大きかった影響により、減収減益となりました。

Webサービスセグメント:売上高54億27百万円(前年同期比5.2%減)、営業利益1億6百万円(前年同期比71.2%減)

 動画コミュニティサービスでは、動画配信サービス「ニコニコ」の月額有料会員(プレミアム会員)が6月末には130万人となり、前年6月末から減少となったことに加え、投資効果に鑑み一部広告関連サービスを縮小させたことで減収となりました。利益面では、この減収影響に加え、「アニメ」、「ゲーム」をはじめとする注力ジャンルへのコンテンツ制作費などの費用投下により、減益となりました。

教育セグメント:売上高35億31百万円(前年同期比7.7%増)、営業利益7億68百万円(前年同期比4.5%減)

 クリエイティブ分野の人材育成スクールを運営する(株)バンタンでは、展開地域拡大による生徒数増加などにより、増収となりました。また、インターネットによる通信制高校であるN高等学校・S高等学校などに向けて教育コンテンツ・システムの提供を行う(株)ドワンゴは、同校の通学コース向け新キャンパス開設などによる生徒数増加を受け、引き続き好調に推移しました。

その他セグメント:売上高49億39百万円(前年同期比30.1%増)、営業損失8億64百万円(前年同期 営業損失10億22百万円)

 IP体験施設の運営では増収となったことに加え、一部事業撤退の効果により営業利益も改善しました。MD事業では、フィギュアのラインナップ拡充やオンラインくじの好調が同事業の成長をけん引しました。また、その他新規事業では一部サービスの拡大により増収となりました。

※当期決算の詳細については、当社グループ ポータルサイト「IR情報」ページ上の2024年3月期第1 四半期決算短信、決算説明資料、ファクトシートをご覧ください。(https://group.kadokawa.co.jp/ir/

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