- 元ドイツ首相が政治人生と仕事について書き下ろす初著作、24年以降に日本で出版。
元ドイツ首相アンゲラ・メルケルが、長年の政治アドバイザーであるベアーテ・バウマン氏とともに執筆する政治回顧録が、2024年秋、ドイツの出版社キーペンホイヤー&ヴィッチュから刊行予定です。株式会社KADOKAWAは、本作の日本での独占的翻訳権を獲得しました。
ドイツでキーペンホイヤー&ヴィッチが世界販売権を獲得した本作は、米国とカナダではセント・マーチンズプレスが、英国ではパン・マクミランが同時出版を予定しています。
著者アンゲラ・メルケルは、このようにメッセージを寄せています。
「ベアーテ・バウマンとの共著となるこの本は、私は政治活動の中心となる決定や当時の状況を振り返り、またパーソナルヒストリーも踏まえたものとなります。幅広い人々に届けることを、嬉しく思います」。
© BundesregierungSteffen Kugler
アンゲラ・メルケルは16年間、初の女性首相としてドイツを統治し、劇的な危機の中で国を導き、自らの行動と姿勢によってドイツと国際政治・社会を独自に形作ってきました。この政治回顧録は、アンゲラ・メルケルの政治活動の背景や動機、政治的決断がどのようになされたかを理解する、歴史的な機会となるものです。現代国際史の重要な文書であり、私たちはアンゲラ・メルケルとベアーテ・バウマンの制作・出版を支援できることを嬉しく思います。
――ケルシュタイン・グレバ(ドイツ:キーペンホイヤー&ヴィッチュ出版社)
セントマーチンズ・パブリッシング・グループにとって、生涯で最も重要なリーダーの一人の回顧録を出版することは、大変な名誉です。アンゲラ・メルケルが伝える教訓と視点は、民主主義と自由な世界に関心を持つ、必読書となるでしょう。
――ジェニファー・エンダーリン(アメリカ・カナダ:セントマーチンズ・パブリッシング・グループ社長)
アンゲラ・メルケルは16年間ドイツ首相を務め、約100のEU首脳会議に出席し、世界で最も権力を持つ女性となりました。パン・マクミランは、世界中の同僚とともに彼女の政治的回顧録の出版権を獲得したことを大変誇りに思います。出版は、ヨーロッパと世界の歴史における重要な瞬間を飾るでしょう。
――ジョアンナ・プライアー(パン・マクミランCEO)
アンゲラ・メルケル元ドイツ首相の初の回顧録の出版権を獲得したことは、株式会社KADOKAWAにとって大きな名誉であり喜びです。激動の時代に発揮されたリーダーシップは、現代のみならず後世にも広く読み継がれてゆくものとなるでしょう。
――夏野剛(株式会社KADOKAWA 代表取締役社長)
アンゲラ・メルケル
元ドイツ首相。2005年、女性として、東ドイツ人として、初のドイツ首相に就任、16年間ドイツを統治した。11年、バラク・オバマ米国大統領から米国大統領自由勲章を授与され、15年にはタイム誌のパーソン・オブ・ザ・イヤー、22年には難民受け入れの取り組みが評価され、ユネスコ平和賞を受賞。21年に退任。ドイツ史上2番目に長く在任した。