本書は国際ジャーナリストが15年に及ぶ取材によって、戦後最大の疑獄・ロッキード事件の真相をついに解明した作品で、600頁、2400円(税抜)の大著ながら発売直後から話題を集め、重版を重ねています。
<大宅壮一ノンフィクション賞とは>
ジャーナリスト・大宅壮一氏(明治33年~昭和45年)の活動を記念し、昭和45年に制定されました。ノンフィクション分野における芥川賞・直木賞を目指すもので、すぐれた作品を広く世に紹介することを目的としています。個人の筆者(共著を含む)によるルポルタージュ・内幕もの・旅行記・伝記・戦記・ドキュメンタリー等のノンフィクション作品全般を対象としています。
選考会は5月中旬に行われる予定で、梯久美子氏・後藤正治氏・佐藤優氏・出口治明氏・森健氏の5選考委員によって行われます(50音順)。
第52回「大宅壮一ノンフィクション賞」 最終候補作品(五十音順、敬称略)
石井妙子『女帝 小池百合子』文藝春秋刊
片山夏子『ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録』朝日新聞出版刊
佐々涼子『エンド・オブ・ライフ』集英社インターナショナル刊
春名幹男『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』KADOKAWA刊
山本草介『一八〇秒の熱量』双葉社刊
※情報は公益財団法人 日本文学振興会のWEBサイト等より引用。
( http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/ ) |
「われわれがそれ(角栄潰し)をやった」
自主外交で角栄はアメリカに潰された! K長官が漏らした真意とは? 決定的事実発覚。
田中角栄はなぜ逮捕されたのか?
その理由は「角栄の外交」に隠されていた。アメリカは「日中国交正常化」などの「角栄の外交」をひどく嫌っていたのだ。
その後発覚した、戦後最悪の国際的疑獄となったロッキード事件。そこでアメリカ政府高官は、密かに角栄の訴追を可能にする「ある細工」をした。外交の対立も、角栄訴追に関わる秘密も、米機密文書には記されていたが、日米の根幹に絡む『巨悪』の深い闇は文書が公開されず、解明されなかった。
米国立公文書館、ニクソン・フォード両大統領図書館、CIA、日本側資料、日米関係者らを取材・調査。「誤配説」、「ニクソンの陰謀」、「三木の陰謀」、「資源外交説」、「Kの陰謀」。「陰謀説」の真偽を徹底検証し、初めて証拠を挙げて解明。
15年に及ぶ取材から、初めて真の「巨悪」の正体を描き、巨悪の訴追が阻まれた理由に迫る!!
【著者プロフィール】
春名幹男(はるな・みきお)
国際ジャーナリスト。1946年、京都市生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学)卒業。共同通信社入社。ニューヨーク特派員、ワシントン特派員と支局長、特別編集委員などを歴任。在米報道12年。1994年度ボーン・上田記念国際記者賞、2004年度日本記者クラブ賞受賞。07~12年名古屋大学大学院教授・特任教授、10~17年早稲田大学大学院客員教授。外務省「いわゆる『密約』問題に関する有識者委員会」委員を務めた。専門は日米関係、インテリジェンス、核問題。著書に、『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル CIAの対日工作』上下(共同通信社)、『米中冷戦と日本』(PHP研究所)、『仮面の日米同盟』(文春新書)など多数。
【書誌情報】
書名:ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス
著者名:春名幹男
発売:2020年10月30日(金) 電子書籍も配信中
定価:2,640円(本体2,400円+税)
体裁:四六判/上製
頁数:600頁
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321611000867/★文芸情報サイト「カドブン」にて【発売直後の反響をレポート】https://kadobun.jp/news/press-release/3xn1tx8wx0cg.html