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株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、桜木紫乃さんの最新小説『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』(https://www.kadokawa.co.jp/product/322010000875/)を2021年2月26日(金)に発売しました。
生や性、家族をテーマにした作品で話題をさらってきた桜木紫乃さん。
2020年は、映画『ホテルローヤル』の公開、『家族じまい』(集英社)で第15回中央公論文芸賞を受賞、エッセイ『おばんでございます』(北海道新聞社)の発売、と話題が尽きませんでした。
そんな注目を集める桜木さんが、「人はなんでこんなに「家族」と名の付く集まりがほしいのかなって、不思議ですね。書いていて、リアル家族が自分が生まれた場所だったら、疑似家族は自分で自分を生んだ場所だって思った。」(「カドブン」対談より)と語る本作は、親、最愛の妻、跡継ぎとして育った家、二十九年かけた夢、いろんなものを失った不器用な四人の「疑似家族」の物語です。
自由に人に会うことすらままならない今、いっぱい笑って泣いて、じんわりとした余韻に浸ってみませんか?
1.刊行記念対談 桜木紫乃さん×新井見枝香さん〈前編〉
書店員・エッセイストという肩書に加え、踊り子デビュー1周年を迎える新井さんとの対談は必読です!
https://kadobun.jp/feature/talks/d2b22fqzixkc.html
2.大阪大学大学院教授 仲野徹さんによる書評
丹念に描かれた人と人とのつながり『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』
https://kadobun.jp/reviews/c8qzj3k8y7ks.html
3.冒頭から約40ページの試し読み
https://kadobun.jp/trial/blueboystripper/ai99krw8ys8c.html
「血のつながり」はなくても、そこには家族があった。
切ない事情を持ち寄って、不器用な四人が始めた同居生活。
ギャンブルに溺れる父と働きづめの母から離れ、日々をなんとなく生きる二十歳の章介。北国のキャバレーで働きながら一人暮らしをする彼は、新しいショーの出演者と同居することになった。「世界的有名マジシャン」「シャンソン界の大御所」「今世紀最大級の踊り子」……店に現れたのは、売り文句とは程遠いどん底タレント三人。だが、彼らと言い合いをしながらも笑いに満ちた一か月が、章介の生き方を変えていく。
このラストシーンは、きっとあなたの希望になる――
繊細かつ力強いタッチで描かれた、家族、愛、人生とは何かを問いかける圧巻の人間ドラマ。
【登場人物紹介】
●章介
アルバイト先の寮で一人暮らしをしている二十歳の青年。人との会話がほぼない毎日を過ごす。
●チャーリー片西
目を疑うような失敗で笑わせるマジシャン。死んだ妻が育てた鳩をかわいがっている。
●ソコ・シャネル
「化け物」とヤジを飛ばされることがある、体格のいい女装のシャンソン歌手。
●フラワーひとみ
自称二十八歳だが、年齢不詳。男に頼まれ、ダンサーからストリッパーに転身。
【書誌情報】
作品名:俺と師匠とブルーボーイとストリッパー
著者名:桜木紫乃
発売日:2021年2月26日(金)※電子書籍も配信中!
定 価:1,760円(本体1,600円+税)
装 丁:アルビレオ
体 裁:四六判上製 単行本
頁 数:264頁
ISBN:9784041111123
初 出:「小説 野性時代」2020年1月号~12月号
★情報ページ:
https://www.kadokawa.co.jp/product/322010000875/
桜木紫乃(さくらぎ しの)
1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。07年に同作を収録した単行本『氷平線』を刊行。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞を受賞。同年、『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞を受賞し、ベストセラーとなる。20年には『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞。『ワン・モア』『砂上』『起終点駅 ターミナル』『無垢の領域』『蛇行する月』『緋の河』など著書多数。3月26日に、初めての絵本『いつか あなたを わすれても』が集英社より刊行予定。