商品・サービストピックス
現在の学習まんがジャンルの活況は読売新聞2021年4月13日付文化面で歴史学習まんがの人気が取り上げられるなど、注目を集めています。
多くの読者の皆様、書店様からの熱いご要望にお応えして発売された『世界の歴史』では、2015年に刊行された『日本の歴史』で支持された「東大流」を採用し、歴史の大きな流れをつかむ工夫が満載。もちろん最新の研究成果を反映しています。
本シリーズの監修は東京大学名誉教授 羽田 正。全20巻を年代で区切り、同時代に世界各地で起きたことを多角的に語る「グローバル・ヒストリー」という最先端の歴史理解の方法で、その時代に何が起こったのかを、分かりやすく伝えます。
本シリーズは2020年度からの新学習指導要領にも対応。
2022年度より導入される高校の新必修科目「歴史総合」を見据え、近現代史を重視。 近代7冊+現代4冊、近現代史で11冊以上となり、全20巻のうち5割以上のボリュームを占めています。
また、2020年度の大学入試共通テスト「世界史B」の出題と、『世界の歴史』を編集部が照合したところ、本作のみで【82点】得点できることも判明しました。
(「ダ・ヴィンチニュース」2021年2月26日配信:https://ddnavi.com/news/743358/a/)
発売以降、様々なメディアにて監修の羽田先生のインタビューが掲載されております。
YouTube「KADOKAWA児童図書チャンネル」では、羽田先生のインタビューを公開中です。
上記インタビューから、羽田先生のコメントを抜粋してご紹介いたします。
Q:最先端の歴史理解の方法「グローバル・ヒストリー」とは? 羽田:歴史理解とは基本的にこれまでは国を単位にして考えていました。「グローバル・ヒストリー」は国の枠組みに必ずしもこだわらない。もちろん国の枠組みが大事な場合もあるけど、それを超えていろんな出来事が連動していたりつながっていたり、全体で一つとして考えないとうまく解釈できないようなことがあります。横のつながりに焦点を当てて研究したり描いたり語ったりすることを「グローバル・ヒストリー」と呼んでいます。 Q:全20巻のうち、近現代史で11巻以上も占める理由は? 羽田:私たちの究極的な目標は現代を理解すること。そのためには、自由、平等、民主主義といった価値がいつごろ、どうやって出てきたか。私たちの生活を便利にしてくれるような考え方はいつ頃生まれてきたか。様々な価値や手段の起源を探ろうとするとどうしても近現代(の歴史)になります。近現代を語ることで今の世界がより理解できます。 Q:本シリーズはどのように役立ちますか? 羽田:受験に役に立ちます。もともと本シリーズは高等学校の教科書を参考にして作っているわけですから、そういう意味で受験には当然役に立つわけですね。本シリーズを読んでから教科書を読むと、理解度も深まり、覚えやすくなります。 Q:世界史の面白さとは? 羽田:知らないことを知ることは楽しいですよね。世界史で言えば、今生きている世界は100年前、1000年前は同じだったわけではなくて、それぞれ違う世界があったわけです。そういうものを参考にすることによって、今の世界はこういった特徴があるんだなってことが分かってくる。それが分かるとこれからどこへ行けばいいのか、これから行く方向が分かってくる、ということが世界史の面白さです。 |
【監修者プロフィール】 羽田正(はねだ まさし):1953年大阪市生まれ。東京大学名誉教授。専門は世界史。現在は、東京カレッジ長を務める。従来のヨーロッパを中心とした世界史像からの脱却をめざし、国民対国家やヨーロッパ対アジアという構図にとらわれない新しい世界史=「グローバル・ヒストリー」の方法による世界史理解を提唱し、各国の歴史学者との共同研究にとりくんでいる。著書に『新しい世界史へ』(岩波新書、2011年)、『グローバル化と世界史』(東京大学出版会、2018年)など多数。 |