本書は、YMOが結成された1978年から“散開”した1983年直後までを第1部、再生を果たした1992年から2021年初頭までを第2部としています。2段組のモノクロ本文320p、口絵(4色・16p)ではセレクトした貴重な写真を掲載しています。特典付きAmazon限定版が早々に完売するなど、大きな話題となっています。
1980年、ロンドン、ハマースミス・オデオン公演。撮影:三浦憲治。
1979年のイギリスでのYMO広告
本書の発売を記念して、4月6日(火)にトークイベントも行います。著者の吉村栄一氏と、2年前にYMO写真集『40ymo1979-2019』を刊行した三浦憲治氏によるトークイベント。完全オンラインのイベントなので遠方の方でも参加可能です。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0177rp6frni11.html
いままで知られていなかった新事実も満載。ファン必携のYMOヒストリー決定版をどうぞよろしくお願いいたします。
●著者プロフィール
吉村栄一(よしむら えいいち)
1966年福井市生まれ。月刊誌『広告批評』(マドラ出版)編集者を経てフリーランスの編集者、ライター、コピーライターに。これまでの編著書に『風雲巨人軍』(日本テレビ放送網)、『YMO究極ヴィジュアル・データ ピリオド』『YMO東京ドーム写真集 テクノドン ウェイクアップ』(いずれも徳間書店)、『いまだから読みたい本─3.11後の日本』(小学館)、『40ymo1979–2019』(KADOKAWA)など。構成を手掛けた本も『これ、なんですか? スネークマンショー』『鈴井貴之編集長大泉洋』『野人伝 岡野雅行』(いずれも新潮社)、『戦場のメリークリスマス 30年目の真実』(東京ニュース通信社)、『龍一語彙 二〇一一年─二〇一七年』(KADOKAWA)など多数。単著書として『評伝デヴィッド・ボウイ 日本に降り立った異星人』(DU BOOKS)がある。その他、2014~2015年には松武秀樹氏とともに『YMO楽器展』、2018~2019年にかけて牧村憲一氏、高野寛氏とともに『イエロー・マジック・チルドレン』一連企画をプロデュース。
●目次
はじめに
■第1部 1978〜1983
第1章 『イエロー・マジック・オーケストラ』 その誕生の背景にあったもの、変転していく運命
第2章 イエロー・マジック・オーケストラ、ついに世界へ
第3章 イエロー・マジック・オーケストラの新しいステージ『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』
第4章 初のワールド・ツアーと人造美のライヴ・アルバム『パブリック・プレッシャー』
第5章 スネークマンショーとのコラボレーションが生んだYMOの異色作『増殖』
第6章 ワールド・ツアー『FROM TOKIO TO TOKYO』
第7章 YMOの転機となった、世界との連帯をしめすバック・グラウンド・ミュージック『BGM』
第8章 世界に衝撃を与えたYMO、渾身のアルバム『テクノデリック』
第9章 1981年冬に投影されたYMOの陰影『ウィンター・ライヴ』
第10章 YMOの有終を飾る、キュートなひととき『浮気なぼくら』
第11章 散開! ファンに贈るYMOならではな特別大『サーヴィス』
第12章 YMOの歴史を凝縮した豪華絢爛の散開ツアーと『アフター・サーヴィス』
第13章 「ビハインド・ザ・マスク」の軌跡
第1部の終わりに
■第2部 1992~2021
第1章 『テクノドン』の目覚め
第2章 ライヴ・アット・TOKIOドーム
第3章 20世紀の終わりに ~奇貨としてのスケッチ・ショウとHAS
第4章 YMO環境21世紀
第5章 実質的な再々結成。「ライディーン79/07」
第6章 YMOと社会活動
第7章 28年ぶりのヨーロッパ・ツアーとワールド・ハピネスの誕生
第8章 2009年、YMOの復活
第9章 YMOがハピネスでいられた2010年
第10章 東日本大震災とYMO。そして31年ぶりのアメリカ・ツアー
第11章 2012年、還暦とNO NUKESの夏
第12章 結成35周年の年にYMOが残した余韻
第13章 POST YMO 2014-2019
第14章 イエロー・マジック・チルドレンという風景
第15章(終章) 2020年、パンデミックの社会で
第2部の終わりに
おわりに
YMO作品リスト
YMO年譜
引用発言出典一覧
●書誌情報
タイトル:YMO1978-2043
著者:吉村栄一
定価:3,960円(本体3,600円+税)
発売日:2021年03月12日
判型:A5判
336p(口絵4色=16p/1色=320p)
ISBN:978-4-04-109838-7
https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000828/