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株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、以下 KADOKAWA)は、2025年8月21日(木)に『8週間語学の旅 水先案内人はずれっちと様々な言語の海へ』(著:山本 冴里)を発売いたします。
『複数の言語で生きて死ぬ』(くろしお出版)、『世界中で言葉のかけらを――日本語教師の旅と記憶』(筑摩書房)など、言語をテーマにした著作で知られる山本冴里(やまもと さえり)氏による「新感覚の語学エッセイ」です。
「語学学習」=机に向かって単語帳や参考書に取り組む、検定の対策をする、というイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。それもひとつのアプローチではありますが、言語学習自体はもっと自由でいいのです。なぜなら、言葉は私たちの生活の中にあるものだから。
本書は、著者が実際に大学で行っている「8週間の授業」をテーマにしています。ギリシャ語、スワヒリ語、韓国語、フランス語など、学生たちが見知らぬ言語に立ち向かう8週間を追体験することで無理なく「語学学習のヒント」を得られます。
第一週の課題は「まずは目標言語にふれるための環境づくり」からスタートします。(本書第一部より)
このように、「どんな人でも日常に取り入れやすい学習方法」を1週間ずつ、8週間分ご紹介し、それぞれ詳細に解説しています。
さらに「初めて目にする言語をどのように読みとくか」をテーマに、多言語を素材にしたトレーニングを13個収録。初めて目にする言語でも、(1)音や文字からの類推、(2)パズルを解くような論理性を柔軟に活かして、読みとくためのスキル醸成に役立ちます。
類推と論理性を活かせるトレーニング(本書第二部より)
※このトレーニングの答えは本書162ページに掲載しています。
はじめに―「言語学習」という冒険のはじまり
第一部 自分にとって初めての言語を学ぶ
第一週 冒険がはじまる
第二週 ヒュッゲしてみた
第三週 毎朝のヨーグルトを飲むときに
第四週 毛皮を数える
第五週 彼女と彼と私たち
第六週 焼肉のサルサ
第七週 簡単に評価をすると最高
第八週 そして冒険は続く
第二部 解読の力をつける
一.しっぽが長いやつ
二.「水」でも「太陽」でもなく
三.星の時期
四.稲の穂が実る月と、ライ麦を刈る月
五.ひとつ前を見る
六.もう少し複雑なステップ
七.「にち」と「び」と
八.そのままの口のかたち
九.「ビンゴ!」の快感
十.しるしになるもの
十一.バナナケーキ
十二.ちいさなトマト
十三.最後のピース
「長いおまけ―現実世界のリアルな資料」編
一.トイレの多言語説明書きを分析し解読する
二.オーストリアの本屋で、絵本の置かれた階を見つけること
三.リトアニアの賑やかな大通りで、店のドアからわかること
あとがき―冒険は決して終わらず
『8週間語学の旅 水先案内人はずれっちと様々な言語の海へ』
著者:山本 冴里
定価:1,980円(本体1,800円+税)
発売日:2025年8月21日(木)
判型:四六判
ページ数:240ページ
ISBN:978-4-04-606948-1
発行:株式会社KADOKAWA
山本 冴里(やまもと さえり)
1979年千葉県生まれ。まだ自分が学んだことのない言語が使われている場所を歩くことが好き。お菓子などの、知らない言葉で書かれたパッケージを解読することも好き。
早稲田大学日本語教育研究科で博士号取得後、日本およびフランスの複数の教育機関を経て、現在、山口大学教員。専門は日本語教育・複言語教育で、著書に『戦後の国家と日本語教育』(くろしお出版、2014年)、『世界中で言葉のかけらを―日本語教師の旅と記憶』(筑摩書房、2023年)、編著に『複数の言語で生きて死ぬ』(くろしお出版、2022年)、訳書に欧州評議会言語政策局『言語の多様性から複言語教育へ―ヨーロッパ言語教育政策策定ガイド』(くろしお出版、2016年)。