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故・宗田理氏(『ぼくらの七日間戦争』著者)が選考委員として最後に選んだ〈金賞〉受賞作
本作は、第12回角川つばさ文庫小説賞一般部門〈金賞〉受賞作。
第12回選考は、『ぼくらの七日間戦争』著者である故・宗田理氏が選考委員をされた最後の回であり、著者の無月蒼(むつき・あお)さんはその最後の受賞者です。
無月さんは、KADOKAWA発の小説投稿サイト「カクヨム」の投稿者として長年活動してきた、熊本県出身・福岡県在住の会社員。
「カクヨムやSNSなどを使うことによって、参加者がそれぞれの住む場所や年齢、ジェンダーなどの”ちがい”を超えて、繋がることができた」という喜びが、作品執筆の着眼点だったと語っています。
【選考委員のコメント】 「アイディアを評価したい。SNSと現実世界の書き分け、SNSを使って仲間を集めて事件を解決するなど、現代風にうまくまとまっていた。」――選考委員・宗田理氏 「キラリと光るものがあり、大化けする可能性を秘めていると思います。」――選考委員・藤ダリオ氏 「物語自体がSNSとテキセツに関わっていくことのお手本となるような展開で、日常の楽しみ、ちょっとした幸せをシェアし合うという本来の目的に即しているのもよかったです。」――選考委員・本上まなみ氏 |
近年、インターネットの子どもへの悪影響ばかりが話題になりがちですが、現在の児童文庫読者は生まれたときからデバイスに触れて育ったデジタルネイティブ。
本書は、今、児童文庫を読んでいる子どもにこそ、エンターテインメントを通じて、その楽しさとルールを伝えていきたいという願いを込めた一冊です。
あらすじ
ねえ、いっしょにやらない? タイクツな毎日を最高に”キラキラ”させること!
小学校時代、ちょっとしたことからネットで「炎上」したことがある、火花ほむら。
中学では「みんなと合わせて」、平和にすごしているけれど……。
なんだか、つまんない! キラキラが足りていないんだ――。
そんなある日、ほむらは、クラスの地味キャラ少年・クルミくんと言葉をかわすことに。
「1人でいるのは得意なほう」と言いきるクルミくんに目をみはる、ほむら。
しかも、クルミくんには、ある「秘めた才能」があって……。
ほむらの脳裏に、パチパチッとアイディアの炎が散った。
クルミくんといっしょに「青春」してみたい!
ほむらが始めた #アオハルチャレンジ というSNS上での遊びは、いつしかクルミくん、そしてクラスやおおぜいの人たちをまきこんで盛りあがっていく――!
本書の特徴
書籍化にあたり、選考会で評価されたテーマの新規性を生かしつつ小学生読者にむけた改稿を行いました。さらに、多くのSNSに「アカウントを作成できるのは13才以上」という制限があることを踏まえ、本文中に、SNSを体験していない読者にもわかりやすい解説「もちウサギのSNSまめちしき」を追加。
楽しくストーリーを追いかけながらも、SNSをする上で知っておいてほしい気をつけるべき点、SNSならではの楽しみ方などが自然に身につくようにしかけています。
著者プロフィール
無月蒼(むつき・あお)
熊本県出身、福岡県在住。小説投稿サイト「カクヨム」で執筆をはじめ、本作で第12回角川つばさ文庫小説賞一般部門〈金賞〉を受賞し、角川つばさ文庫デビュー。ヒヤッとするオカルト話も、キュンとする恋の話も好き。
カクヨム:@mutukitukuyomi
https://kakuyomu.jp/users/mutukitukuyomi
X:@xbXpu3957KqT4cy
書誌情報
書名:アオハル100% 行動しないと青春じゃないぜ
作:無月蒼
絵:水玉子
定価:814円(本体740円+税)
発売日:2024年10月9日(水)
判型:新書判
ページ数:200ページ
ISBN:978-4-04-632339-2
発行:株式会社KADOKAWA
KADOKAWAオフィシャル 書誌詳細ページ
https://www.kadokawa.co.jp/product/322405000955/
出版書誌データベース本書ページ
https://www.books.or.jp/book-details/9784046323392
note
https://note.com/tsubasabunko/n/nf4d6372c82c8
角川つばさ文庫・角川つばさ文庫小説賞とは
「角川つばさ文庫」は、2009年3月に創刊した子どもたちの「読みたい気持ち」を応援する児童文庫シェアNO.1※レーベルです。KADOKAWAの持つコンテンツや読者を楽しませるノウハウを子どもたちのために駆使し、青春、冒険、ファンタジー、恋愛、学園、SF、ミステリー、ホラーなど幅広いジャンルの作品を刊行しています。
レーベル名には、物語の世界を自分の「つばさ」で自由自在に飛び、自分で未来をきりひらいてほしい。本をひらけば、いつでも、どこへでも……そんな願いが込められています。
主な作品に『ぼくらの七日間戦争』『怪盗レッド』『四つ子ぐらし』シリーズなど。
※出典:児童文庫レーベルトップシェア。公益社団法人 全国出版協会 出版科学研究所調べ(2023年3月)
▼公式ホームページ
「角川つばさ文庫小説賞」は、小・中学生の子どもたちにもっと読書を楽しんでもらいたい、という願いを込めて2011年9月に創設された小説賞です。