ニュースリリース
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:夏野剛、以下 KADOKAWA)は、2023年3月下旬に電子書籍サービス「BOOK☆WALKER Thailand」を開始いたします。
BOOK☆WALKERは、2010年の日本でのサービス開始以降、2015年に英語圏向け「BOOK☆WALKER Global」を、2016年に繁体字圏向け「BOOK☆WALKER台湾」を展開し、日本のマンガ、ライトノベル(以下、ラノベ)の翻訳作品等の販売を行っています。直近では年間の海外流通売上が20億円を超え、日本の電子書籍サービスとしては最大級の海外展開を行うプラットフォームとなっています。そして今回、2023年3月下旬に、米国、台湾に続いて「BOOK☆WALKER Thailand」を開始し、日本の電子書籍サービスとして初となるタイ進出を果たします。
BOOK☆WALKER Thailandでは、集英社、講談社、小学館、KADOKAWAなど日本の出版社がライセンスアウトしているタイ現地の出版社、約10社との契約を進め、タイ語翻訳作品約20,000点を現地通貨・バーツで販売します。サービスはiOS、AndroidアプリとWebで展開。アプリでは各OSの決済でポイントを購入し、そのポイントで各作品が購入できます。また、Webではクレジットカードや現地で普及率の高いQRコード決済で購入ができます。閲覧は各アプリに加え、Webブラウザでも可能です。
現在、タイでは20代男女を中心に、動画配信サービスにおけるアニメのサイマル配信(※1)の普及とコロナ禍の巣ごもり需要があいまって、日本のマンガ、ラノベに対する需要が急速に高まっています。しかしその一方で、高まる需要に対して正規版の流通が追いついておらず、海賊版サイトが横行している現実もあります。
BOOK☆WALKERはこれまで海外において正規版の流通を促進してきました。今回のタイ進出は、その高まる需要に応えるものであり、今後より多くの作品を流通させ、日本とのサイマル販売を進めることで、海賊版対策につなげたいと考えます。
同時に、KADOKAWAは中期計画の基本方針に「グローバルメディアミックスwith Technology」を掲げており、今回の事業開始は本戦略の一環でもあります。BOOK☆WALKER Thailandへの投資額は5億円超で、数年内で事業単体の黒字化を目指し、今後はタイを皮切りに、ベトナム、インドネシアと東南アジア圏への進出を強化する計画です。
また、BOOK☆WALKER Thailandは、タイ・バンコクで2023年3月30日(木)より開催される「第51回ナショナルブックフェア&第21回バンコクインターナショナルブックフェア」(主催者:THE PUBLISHERS AND BOOKSELLERS ASSOCIATION OF THAILAND)にメインオフィシャルスポンサーとして参加いたします。本イベントはオープニングで王国関係者が登場するなど、国をあげてのイベントで、毎回150万人以上を動員しています。今回、メインスポンサーの公募は初めてで、BOOK☆WALKER Thailandは記念すべき最初のパートナーとなります。
ブックフェアの主催者でもある、タイ出版・書籍販売業者協会(PUBAT)によると、2022年のタイの出版市場は前年比20%増の150億バーツ規模に拡大する見込みとのことですが、その市場規模は世界的にはまだまだ小さく、成長過程にあります。
そのような状況の中、成熟した出版市場を持つ日本の企業がメインスポンサーとなる意味は大きく、本イベントを通してはもちろん、今後サービスを継続し拡大することで、日本の出版作品の素晴らしさをタイの方々に届けると同時に、タイ出版業界全体のさらなる発展に貢献してまいります。
※1:日本のアニメ放送開始や出版物の発売とほぼ同時タイミングで翻訳版を展開すること
サービス名:
BOOK☆WALKER Thailand
URL:
bookwalker.in.th(3月下旬~)
プラットフォーム:
iOS/Android/Web
公式SNS:
【LINE】
【Facebook】https://www.facebook.com/BOOKWALKER.th/
【Twitter】https://twitter.com/BOOKWALKER_TH
※3月19日までのLINE友だち登録で、サービス開始時に特別クーポンプレゼント!
出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、ところざわサクラタウンを中心としたIP体験施設の運営など、幅広い事業を展開する総合エンターテインメント企業です。優れたIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、さまざまな形で世界に届ける「グローバル・メディアミックス」戦略を、テクノロジーの活用により実践しております。
https://group.kadokawa.co.jp/
以上