ニュースリリース

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ファスト映画に関する損害賠償請求訴訟の勝訴判決について

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:夏野剛、以下、KADOKAWA)が、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)および一般社団法人日本映像ソフト協会(JVA)の会員企業12社(下記参照)とともに、映画を10分程度に短く編集した「ファスト映画」を無断でアップロードしていた被告3名に対して提起していた損害賠償請求訴訟(2022年5月19日付、以下、本訴訟)の件で、本日2022年11月17日、東京地方裁判所(杉浦正樹裁判長)は、「ファスト映画」を権利者に無断でアップロードした被告2名に対し、著作権侵害による損害賠償金5億円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

本訴訟で、KADOKAWAを含めた原告13社は、これによる損害額について20億円相当であるものと算定し、この損害回復を求めて5億円を一部請求していました。

ファスト映画に関しては、被告らの逮捕以降、目立った動きは見受けられなくなりましたが、KADOKAWAでは、海賊版が投稿されているサービスサイトやオンラインストレージサービス事業者などへ、不正にアップロードされた映画、アニメ、漫画などの著作権侵害物の削除要求を多い月では45万件以上実施しており、依然として海賊版サイトや不正アップロードによる被害は甚大です。今回の判決は、我々の主張を全面的に認めた判決であり、著作権侵害に対する大きな抑止力になることを期待します。

KADOKAWAは、映像、出版、ゲームなどを手掛ける総合エンターテインメント企業として、さまざまな著作物に対する著作権侵害行為について、断固たる対応を取り、また著作権保護に対する啓蒙活動を推進しております。今後も利用者がコンテンツから享受する楽しみを守り、不正な行為を行う者から権利およびクリエイターをはじめとする権利者の経済的利益を保護するとともに、国際的に評価の高い日本のコンテンツを創出する環境や産業としての競争力を維持・強化し、文化の普及と発展に持続的に貢献してまいります。

関係者、ユーザーの皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。


■参加企業13社(50音順):アスミック・エース株式会社 / 株式会社KADOKAWA / ギャガ株式会社 / 松竹株式会社 / 株式会社TBS テレビ / 東映株式会社 / 東映ビデオ株式会社 / 東宝株式会社 /日活株式会社 / 日本テレビ放送網株式会社 / 株式会社ハピネットファントム・スタジオ / 株式会社フジテレビジョン / 株式会社WOWOW

■参考:本件に関するCODA/JVA共同コメント
URL:http://www.coda-cj.jp/news/detail.php?id=248

■参考:訴訟提起時のKADOKAWAニュースリリース
「ファスト映画」アップローダー3名に対し損害賠償請求訴訟を提起




■ 一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)について


音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲームなどの日本のコンテンツ産業の海外展開を促進すること、日本のコンテンツ産業が協力して海外における海賊版対策を実行することを目的に設立された団体です。CODAでは、日本コンテンツの海外における正規流通の阻害要因となっている海賊版問題を喫緊の課題としてとらえ、情報の収集分析、産業界における情報の共有及び効果的な解決策の検討、解決策の一つである共同エンフォースメント等を、主な事業として実施しています。
http://www.coda-cj.jp/

■ 一般社団法人日本映像ソフト協会(JVA)について

映像ソフトに関する調査及び研究、規格・基準の策定、倫理基準の策定等を行うことにより、映像ソフトの普及向上並びに映像ソフト事業及びその関連産業の振興を図り、もって国民生活の向上と我が国の産業経済、文化の発展に寄与することを目的として設立された団体です。
https://www.jva-net.or.jp/

■ 株式会社KADOKAWAについて

出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、ところざわサクラタウンを中心としたIP体験施設の運営など、幅広い事業を展開する総合エンターテインメント企業です。優れたIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、さまざまな形で世界に届ける「グローバル・メディアミックス」戦略を、テクノロジーの活用により実践しております。
https://group.kadokawa.co.jp/


以上



《本件に関する報道関係からのお問合せ先》
株式会社KADOKAWA 広報部
E-mail:pr-dept@kadokawa.jp


PDFはこちら>>(325KB)


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