限りある資源をどう効率的に利用していくのかはKADOKAWAグループにとって重要な課題です。従来の事業プロセスの改善を通じて、廃棄物の削減にもつなげています。
需要に見合った適切な製造計画の実施や、書店からの受発注の電子化などテクノロジーの活用により、返品部数を減らし紙の余剰消費削減に取り組んでいます。同システムの本格導入以前(2018年度)との対比で、2021年度は部数にして194万部、紙資源にして772tを削減。2022年度には14万部、58tを削減しています。2023年度は削減には至りませんでしたが、出版業界全体の返品率上昇傾向に対し、当社の返品率はそれよりも低い26.8%と抑えられており、余剰消費削減に寄与しました。今後も返品減に応じたインセンティブを書店へ還元する施策などを通じて、資源の有効利用に努めます。
2015年以降、オフィスの働き方改革に伴い、紙資料のデジタル化推進や電子決済・電子承認システムの導入など複数の施策を導入し、コピー用紙の削減を進めてきました。社内消費する紙資源量を3,000万枚(2014年度)から464万枚(2023年度)へと約84.5%削減しました。また一部編集部では、取引先(印刷会社)や社内関係部署とルールを整備し、PDFでの校正・校了を可能にしました。取り組み以前(2020年度)の消費量を基準として算出した2021年度~2023年度の累計削減実績は、A3サイズ用紙に換算して約23万枚にのぼります。
東京キャンパス | ところざわサクラタウン | 2023年度合計 | ||||
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発生量 | 発生量のうち再利用 (リサイクル)の割合 |
発生量 | 発生量のうち再利用 (リサイクル)の割合 |
発生量 | 発生量のうち再利用 (リサイクル)の割合 |
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可燃物 (紙類、段ボール、生ごみなど) |
153.2 t | 68.8 % | 42.6 t | 53.29 % | 195.8 t | 65.4 % |
不燃・焼却不適物 (飲料用びん・缶類、ペットボトル、廃プラスチックなど) |
92.8 t | 100 % | 10.5 t | 100 % | 103.3 t | 100 % |
※集計対象範囲
・ 東京キャンパスは、自社所有ビルである角川第1本社ビル、角川第2本社ビル、KADOKAWA富士見ビルからの廃棄物。
・ ところざわサクラタウンは、所沢キャンパスを含む、グループ会社使用施設からの廃棄物。テナント排出分を除く。