『人新世の「資本論」』(集英社新書)で新書大賞2021を受賞した斎藤幸平さんが、ベストセラーの次に挑んだ単著が『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(通称「ウバシカ」)です。
地域や雇用などによる格差、なくならない差別、いまも進行形の公害問題、民族や国籍などによる悩みや生きづらさ、切り捨てられる人々、沈黙を強いる社会……日本中にはたくさんの問題があり、それを解決するために現場で闘っている人たちがいます。
経済思想家の斎藤幸平さんはこの2年間、日本各地に足を運び、現場の人たちの声を聞き、学び、そして未来の萌芽を探してきました。
理論を胸に、研究室を飛び出して現場の実践を学んだ取材記録。著者はじめてのエッセイです。
新刊の刊行を記念して書店でのトークイベントを開催します。この機会にご参加ください。
11月8日(火) 18時30分~20時30分 @大阪 清風堂書店
ゲスト:清水有香さん(毎日新聞大阪学芸部)
会場/オンライン
詳細:
https://peatix.com/event/3398169/view11月14日(月) 19時30分~21時30分 @東京 ジュンク堂書店池袋本店
ゲスト:斎藤哲也さん(ライター・編集者)
会場/オンライン
詳細:
https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-22111411月20日(日) 15時00分~16時30分 @沖縄 ジュンク堂書店那覇店
ゲスト:玉城デニーさん(現 沖縄県知事)
会場のみ
詳細:
https://honto.jp/store/news/detail_041000072673.html?shgcd=HB300
第一章 社会の変化や違和感に向き合う
ウーバーイーツで配達してみた
どうなのテレワーク
京大タテカン文化考
メガヒット、あつ森をやってみた
5人で林業 ワーカーズコープに学ぶ
五輪の陰
男性メイクを考える
何をどう伝える? 子どもの性教育
第二章 気候変動の地球で
電力を考える
世界を救う? 昆虫食
未来の「切り札」? 培養肉
若者が起業 ジビエ業の現場
エコファッションを考える
レッツ! 脱プラ生活
「気候不正義」に異議 若者のスト
第三章 偏見を見直し公正な社会へ
差別にあえぐ外国人労働者たち
ミャンマーのためにできること
釡ケ崎で考える野宿者への差別
今も進行形、水俣病問題
水平社創立100年
石巻で考える持続可能な復興
福島・いわきで自分を見つめる
特別回 アイヌの今 感情に言葉を
学び、変わる 未来のために あとがきに代えて
- 『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』書籍概要
タイトル:ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた
著者:斎藤幸平
発行:株式会社KADOKAWA
定価:1,650円(1,500円+税)
発売日:2022年11月2日
判型:四六版・並製・224頁
ISBN: 9784044007157
https://www.kadokawa.co.jp/product/322203002325/
https://www.amazon.co.jp/dp/4044007152
斎藤幸平さん
斎藤幸平(さいとうこうへい) / 1987年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx's Ecosocialism(邦訳『大洪水の前に』)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。同書は世界9カ国語で翻訳刊行されている。日本国内では、晩期マルクスをめぐる先駆的な研究によって「学術振興会賞」受賞。45万部を超えるベストセラー『人新世の「資本論」』で「新書大賞2021」を受賞。
単行本と同時に、著者のデビュー作の文庫版も刊行しました。著者の考えの礎となる理論の書。こちらもあわせてお楽しみください。
タイトル:大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝
著者:斎藤幸平
発行:株式会社KADOKAWA
レーベル:角川ソフィア文庫
定価:1,540円(1,400円+税)
発売日:2022年10月24日
判型:A6文庫版
総ページ数:432頁
ISBN: 9784041118498
https://www.kadokawa.co.jp/product/322105000807/
https://www.amazon.co.jp/dp/4041118492