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学校法人角川ドワンゴ学園
本日、当学園は、総合サポートユニオン及び総合サポートユニオン私学教員支部私学教員ユニオン(以下、総称して「ユニオン」)に対し、また、株式会社扶桑社(以下「扶桑社」)及びフリーライター1名に対し、当学園へのそれぞれ別個の名誉毀損を理由に、計2件の訴訟を提起いたしました。
まず、ユニオンは、昨年の2021年6月11日に行った記者会見より現在に至るまで、「当学園において月90時間を超える残業を行っている従業員がいる」、また「教員一人が担当する生徒数が150人であり、教員が過重労働を強いられていて、生徒のケアもできていない」など、当学園の名誉を毀損する主張・発信を公然と繰り返してきました。
当学園では上記記者会見の翌日の6月12日に当学園のウェブサイトに掲載した「私学教員ユニオンの記者会見について」で直ちに反論したとおり、ユニオンの上記の2点の主張は事実無根であると考えています。また、ユニオンに対して、これらの主張の根拠となる具体的事実があれば提示するように繰り返し要請していますが、ユニオンは何らの具体的事実を示せていません。
もし、ユニオン自身が本当に上記2点の主張が事実であると考えているのであれば、昨年度より何度も開催されている団体交渉において、過重労働の存在について具体的かつ合理的根拠を示したうえで当学園に改善を要求するのが当然であると考えます。しかし、この1年間の団体交渉における対面時に、ユニオンが過重労働の存在について具体的かつ合理的根拠を示したことは一度もありません。それにもかかわらず、ユニオンは、当学園が関知し得ない対外的な情報発信においては、過重労働の存在を繰り返し主張しつづけています。
このため、当学園では2021年10月21日に当学園のウェブサイトに掲載した「当学園の私学教員ユニオンについての見解」にて記載したように、ユニオンは教員の労働環境問題の解決を目的としておらず、ユニオン自身の宣伝活動として当学園をターゲットにしているのではないかという、強い疑いを持っています。 ユニオンにおいて労働者が組合活動を行うことは当然の権利であり、それを世の中に広くアピールすることも当然に尊重されるべき権利です。しかしながら、虚偽の事実かつ労働者の労働環境の向上に結びつかない主張を世の中に喧伝することまで権利として認められているわけではありません。そのような活動は、もはや正当な活動とはいえず、許されるべきではないと当学園は考えます。
一方で、本年3月24日のN高等学校・S高等学校の卒業式と同日に、扶桑社は、同社が運営しているウェブサイト「bizSPA!フレッシュ」に「教員はみんな死んだ目…N高『労働問題』泥沼状態の現状とは」と題するフリーライターの署名記事を掲載しました。当該記事は当学園に一切の取材をせずに、これまでユニオンが行ってきた主張をそのまま紹介する内容となっています。当学園がすでに反論を行っているにもかかわらず新規性のない記事を、当学園に取材もせずに、わざわざN/S高の卒業式という生徒にとって一生に一度の晴れの日を狙って掲載することは、生徒と保護者、及び教職員を理由なく貶める行為であり、明らかに当学園に対する嫌がらせです。その目的のためには無関係の生徒を巻き込むことも躊躇しない同社の姿勢も合わせると、もはや報道の自由として許容できる範囲を超えています。
以上のとおり、当学園では1年以上の間、ユニオンと団体交渉を重ねてきており、ユニオンからの事実に反する発信については、実態を確認する度に訂正・抗議を申し入れてきましたが、上記に挙げたようなユニオンの姿勢は何ら変わることがありませんでした。その上、あろうことかN/S高の卒業式の日に事実に反するユニオンの主張をそのまま紹介するような上記扶桑社の記事が出るに至ったものです。このことから、当学園としては、ユニオンによる事実に反する対外的発信や扶桑社及びフリーライターによる上記記事掲載を看過することはできないと考え、当学園の生徒と保護者、及び教職員の名誉を守るためにも、今回、ユニオン、また、扶桑社及びフリーライター1名の双方に対し、訴訟もやむをえないという決断に至りました。裁判の中で、ユニオンの主張がいかに根拠がなく理解に苦しむものであるか、という当学園の主張の正しさを明らかにしたいと考えます。
みなさまのご理解をいただけますようお願い申し上げます。
なお、これまでの当学園のユニオンに関する発表および抗議文へのリンクを以下に記載します。経緯についてご確認いただければ幸いです。
・2021年6月12日付 私学教員ユニオンの記者会見について: https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/12952.html
・2021年10月21日付 当学園の私学教員ユニオンについての見解: https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/13715.html
・2021年12月23日付 当学園教職員の扱いに関する抗議申入れ:
https://nnn.ed.jp/news/wp-content/uploads/2022/03/88537de9a17708d4e44f399c1b711cda-2.pdf
・2022年2月17日付 質問書:
https://nnn.ed.jp/news/wp-content/uploads/2022/03/24c3f56b8300f4c8394bf233d516c276.pdf
・2022年3月25日付 3月24日のメディア報道についての見解: https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/14678.html
◆学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校、S高等学校について◆
<N高等学校 本校:沖縄県うるま市、校長:奥平博一/S高等学校 本校:茨城県つくば市、校長:吉村総一郎>
N高等学校、S高等学校はインターネットと通信制高校の制度を活用した“ネットの高校”で、現在の生徒数は両校合わせて22,166名(2022年5月時点)。「IT×グローバル社会を生き抜く“総合力”を身につける多様なスキルと多様な体験」を掲げ、今のネット社会に合った新しい教育を実践しています。授業やレポート提出をネットで行うことで自分のペースで学べる高校卒業資格のための必修授業の他に、大学受験やプログラミング、小説、ゲーム、ファッション、料理、美容など多彩なネットでの課外授業や、全国各地で行う職業体験により、社会で役立つスキルや経験も高校時代に身につけられるカリキュラムが特徴です。ネットコース、通学コース、オンライン通学コース、通学プログラミングコースの4つのコースから選択できます。また、日々の学習は映像学習だけでなく、VRを活用した体験型の学びを行うこともできます。
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