レーベルとしてフォーマットデザインが決まっている文庫や新書と違って、1点1点デザインが異なる単行本。パッケージであるカバーやオビだけでなく、版面や目次、章扉などデザインを決めなければいけないパーツは多く、自由だからこそ悩んでしまいがちです。
本セミナーはこの単行本の装丁を中心に、編集者がどのようなコンセプトで作品作りに臨み、また、実際の装丁デザイナーとのやり取りのなかでどのように伝え、デザインを決めていくのか、について語ります。
かつて角川アスキー総研などで実施されたセミナー「商人としての編集者」を、このKADOKAWAセミナーに舞台を移して開催。聞き手は変わらず菊地悟が務めます。
今回のスピーカーは岸山征寛。ノンフィクション作品をメインに手掛ける編集者で(現在は角川新書編集長でもある)、担当作が大宅壮一ノンフィクション賞、城山三郎賞、司馬遼太郎賞などを受賞した、まさにベストセラー編集者と書籍装丁について語り合います。
【開催日時】2022年2月22日(火・祝前日) 19:00~21:00(受付開始18:30)
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金額】2,000円(税込)
【申し込み方法】※下記URLよりお申し込み下さい(外部サイトに遷移します)
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01fdf6mz0h321.html
※本講演はビデオ通話アプリ「Zoom」(無料)を使ってオンラインにて配信します。必ず事前にパソコンやスマホからZoomのインストールおよび会員登録をお願いいたします。
※本講演のZoomのルームURLはご本人様のみ有効です。第三者への貸与、譲渡、コピーは禁止です。リンクの共有などを行なった場合、ご自身の視聴権利がなくなるだけでなく、法的措置を取らせていただくこともございます。ご注意ください。必ずご購入したご本人様のみがご利用いただきますよう、お願いいたします(払い戻しはいたしません)。
※アーカイブ配信はありません。必ずライブにてご視聴ください。また、ご視聴のためのルームURLは「2月13日以降」にパスマーケット経由のメールにてお知らせいたします。
・装丁イメージは企画書を書くタイミングで出来上がっている?
・「遅くとも刊行の4、5か月前にはデザイナーに依頼している」
・デザイナーへコンセプト説明する手前のグランドデザイン
・書店店頭で並ぶ場所を限定しないようにわざと書名から外した、あの言葉
・ペルソナは作っているのか?
・装丁デザイナーは「最初の第三者」である
・「コミュニケーションのための余白」を残した装丁とは何か?
・「デザインは無意識を操作する」 ほか
※セミナーでは担当作品を実際に見ながら「この本はなぜこの装丁になったのか?」という具体的な話も展開していく予定です。
岸山征寛(きしやま ・ゆきひろ)
株式会社KADOKAWA/角川新書編集長
書籍編集者。1980年千葉県船橋市生まれ。神奈川県立相模原高校卒業後、一橋大学社会学部入学。2004年KKベストセラーズに入社。書籍編集部に配属。『六星占術によるあなたの運命』(著:細木数子氏)チームの一員となりつつ、学術ノンフィクション(以後、NF)を作りたいので佐藤優氏、大澤真幸氏、森達也氏らにアプローチ。07年に占いと自己啓発のない世界を求め、角川書店(当時)に転社。主に文芸書を担当しつつNFも作り続け、14年からは新書・NFをメインに。新書の主なベストセラー作品は10年『デフレの正体』(著:藻谷浩介氏/50万部/新書大賞2011第2位)、13年『里山資本主義』(著:藻谷浩介氏・NHK広島取材班/40万部/新書大賞2014第1位)など。単行本の主な受賞作品は18年『八九六四』(著:安田峰俊氏/第50回大宅壮一ノンフィクション賞、第5回城山三郎賞)、19年『狼の義 新 犬養木堂伝』(著:林新氏・堀川惠子氏/第23回司馬遼太郎賞)など、担当作品の受賞数は10個を超える。15年には三省堂書店京都駅店で岸山フェアが開催された。20年より現職。
岸山征寛 編集担当作品
菊地悟(きくち・さとし)
株式会社KADOKAWA/新書ノンフィクション課編集長
PRSJ認定PRプランナー。1980年山形県村山市生まれ。山形県立山形東高等学校卒業後、横浜市立大学商学部経営学科入学。2004年角川書店(当時)入社。販売部に配属され、書籍及び新書の販売企画・マーケティングを手掛ける。09年の角川つばさ文庫創刊にともない、事業計画立案や宣伝・販促プロモーション分野を担当。10年に書籍編集部に異動し、11年新書『信頼する力』(著:遠藤保仁/11万部)、12年単行本『上昇思考』(著:長友佑都/25万部)、13年新書『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(著:小林弘幸/20万部)などを手掛ける。13年、角川EPUB選書の立ち上げを副編集長として経験したのち、角川oneテーマ21副編集長、角川新書編集長などを経て現職。2017年1月に刊行した『うつヌケ』(著:田中圭一)は単行本編集時より担当、主にプロモーション分野を手がけて36万部を超えている(電子書籍含む、2022年1月現在)。同書タイトルはユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた。ニュースに紐づく形で話題となった『万葉集』や『ロウソクの科学』のプロモーションについても担当。
菊地悟 編集担当作品