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新人座談会

2022年、KADOKAWAに入社した新人たち。彼ら彼女らはどんな想いを持ってKADOKAWAを選び、そしてこれまでどんな日々を送ってきたのでしょう。各部署から4人の新人に集まってもらい、この1年間を振り返ってもらいました。

  • MIKA SHIROKI

    しろきみか

    編集者(コミック)

    少女漫画に登場する変身ヒロインに憧れながら育つ。現在、コミック編集者として10名ほどの作家・クリエイターと作品づくりに奔走中。自身でも漫画・イラストを描くのが好きで、就業後や休日は趣味で創作活動を行う。

  • USHER GEORGE

    アッシャー ジョージ

    営業(映像配信)

    英国生まれ、関西育ち。小学生の頃から大の映画好きで、放課後は決まってポップコーン片手に映画鑑賞をしていた。大学時代には、映画館でアルバイトも。入社後は、配信分野で映像作品の提案営業を担っている。

  • RIKI YOSHIKAWA

    吉川里綺

    営業(雑誌)

    子どもの頃から活字好き。連日図書館に行っては貸出数の上限まで借りて、その日のうちに読破してしまっていた。現在はゲーム系雑誌・書籍の営業担当として、市場調査・分析、販売戦略・販促企画の立案などを担う。

  • KANA ATSUTA

    熱田花菜

    デジタル戦略(カクヨム)

    高校時代まではあらゆる漫画作品にのめり込む生活。大学に入ると映画、演劇、アートと様々な分野にも興味津々に。入社後は、小説投稿サイト『カクヨム』の企画運営を担い、休日は自身の創作活動(小説)にも精を出す。

Q.1 どうしてコンテンツ業界へ?
KADOKAWAを選んだ理由は?

アッシャー:「大好きな映画の世界で働きたい」と本気で思ったのは大学時代です。4年間、映画館でアルバイトをしていたのですが、そこでたくさんの幸せな光景を見たんですね。恋人同士で腕を組みながら、おじいちゃん・おばあちゃんとお孫さんとで手を繋ぎながら、友だち同士でゲラゲラ言い合いながら・・・。映画館には、みんなが笑顔でやって来るんです。それで「自分も人と人を繋ぐ映画やエンタメに携わりたい」と思うようになりました。

しろき:私は小さいときに少女漫画にめちゃめちゃハマったのがきっかけで、自分で描いてしまうほど漫画が好きになりました。就活では、「楽しいモノコトをつくりだす世界で働きたい」とエンタメ企業をたくさん受けましたが、KADOKAWAほど“あれもこれも”といろいろなビジネスをしている会社はありませんでしたね。ここなら、楽しいことなら何にでもチャレンジできるんじゃないかと思って入社を決めました。

吉川:私は子どもの頃から毎日図書館に通うほどの本好きで。出版業界にはずっと憧れを持っていました。ただKADOKAWAについては、アニメやライトノベルのイメージが強くて。いわゆる文芸作品が好きだった私は就活当初、志望度はそんなに高くなかったんです。でも選考が始まり、会社のことを調べていくと、思っていた以上にいろんなことをやっている会社なんだとわかって。それで志望度もあがっていきました。

熱田:私もずっと、本や漫画に囲まれた人生だったので、出版以外は考えていませんでした。あとは、海外展開にも興味がありまして。海外支社をいくつも持っているなど、業界内でもひときわグローバル化に意欲的なところに惹かれましたし、何より常に“外に、外に”出ていくような社風が自分に合っているように感じました。

Q.2 選考中、印象に残っていることは?

しろき:すべての面接を通して、嘘をつかずに自分の考えを素直に話せたのがKADOKAWAでした。かしこまった雰囲気はなく、就活対策本に載っているような定型文のような質問もありませんでした。だから、そもそも回答を準備できないというか、“素”で話さざるを得ないんですよね。普通に、年上の先輩とコンテンツ談義をしているような印象で楽しかったなぁ。

熱田:確かに面接は本当に面白かった。プレゼン形式が多くて、面接というより、コンテンツやコンテンツビジネスについてディスカッションをしているような感じでした。しばしば自分の核を突かれるような質問も飛んでくるから、常に脳みそフル回転でしたが、その緊張感が心地よくもあって。「実際の仕事もこんな風にやっているんだろうな」というイメージもできました。

吉川:面接官の人も対等に話してくれるんですよね。私は、本屋でアルバイトをしていた経験から「KADOKAWAのここをこうしたらいいと思います」と面接で提案してみたんですが、学生だった私の拙いアイデアにもすごく真摯に答えてくれたのが印象的です。

アッシャー:あと、地味に面接がすべてオンラインというのもありがたかった。自分は大阪に住んでいたので交通費の節約になりました(笑) もちろんそれだけでなく、社員の人たちもオンラインに慣れている様子でしたから、「これは本当に、時代の変化に合わせた進化・変化を遂げていける会社なんだな」と思えました。

Q.3 今どんな仕事を?
どんな面白さを感じている?

しろき:私はもともと女性向け漫画をつくりたいと思っていたんですが、現在は男性向けコミック誌の編集部で編集者をしています。でも男性向け作品しかつくれないという環境でもないんです。KADOKAWAにはフリーレーベルといって、編集部横断でコミック誌を制作しているレーベルがいくつもあって。私もそれに参加して女性向け作品を手がけています。だから今は、“男性向け作品7:女性向け作品3”という割合で両方担当中です。所属部署の枠に囚われず、やりたいことにチャレンジできる環境があるのはKADOKAWAらしいですよね。

吉川:私はゲーム関連雑誌・書籍の営業をしています。市場の動向や業界内の様々な数値を分析して、最も売上を伸ばせる販促プランを練り上げていく。営業の仕事は、データ分析など緻密さや戦略性が求められながらも、自由度が高く、アイデアが求められるところが面白いですね。例えば、書店などで開催するフェアの企画やオンラインでの新しい販促プランなど、営業から提案して実施に至ったものも多くあります。

熱田:私は、小説投稿サイト『カクヨム』の企画運営をしています。『カクヨム』を訪れてくれる人や『カクヨム』で創作活動をしてくれる人を増やすため、いろんな仕掛けに取り組んでいます。Web小説投稿サイトというものはそもそも新しい概念ですから、いろんな部分に白地があります。新しいことを生み出す機会に溢れている点がとても面白いです。

アッシャー:僕も、未知なる世界に飛び込み続けるような日々を過ごしています。仕事は、映像配信にまつわる企画提案ですが、配信はまだまだ歴史が浅い分野。過去のデータや事例が異常に少ないんです。だから常に試行錯誤。でも、そこが面白いんですよね。前例に縛られず、新しいビジネススキームの構築にも挑戦できますから。

Q.4 「1年目でここまでやっていいの?!」
という体験はあった?

しろき:配属されたその瞬間から、“いち編集者”として扱われることには驚きました。最初は、コピーとりなどの雑用や先輩のサポートから始まるのかなと思っていたら、1年目から主担当として作家さんとオリジナル作品の打ち合わせをしたり、まさに思い描いていた編集者の仕事をすることができています。プレッシャーはありますが、やりたかった仕事を自由に取り組める環境があるのはうれしいですね。

熱田:私も配属すぐから、上司や先輩に「いいじゃん、やってみて!」って言われ続けてきたように思います。配属3ヶ月目で『カクヨム』内で実施するコンテスト企画を発案して、告知PRから選考まで企画運営のすべてを自分で考えて動くことができましたし、この半年だけでもう3つの企画を担当しています。わからないことはいつでも先輩にアドバイスをもらえるので、思いっきり仕事に取り組むことができます。

吉川:私も配属されてすぐから、自分の意見を求められることが多くありました。周りは私より経験豊富な人たちばかりなのに、「吉川さんはどう思う?」、「担当営業がそう言うならそれでやってみよう!」って。責任の重さを感じつつ、大きなやりがいも得られています。

アッシャー:僕がうれしかったのは、映像事業局内で新しい映画の企画を公募する機会が定期的にあったこと。いつでも誰でも応募できて、もちろん新人も出せるんです。提案した企画は平等に審査され、なかには実際に企画として進行するものも。しかもすべての応募企画に対して丁寧なフィードバックももらえるので、1年目からチャンスがあるだけでなく、勉強にもなっています。

Q.5 テレワークも多い環境下ですが、
どんな風に仕事を覚えてきたの?

しろき:もちろん最初は、右も左もわからず「どうしよう?!」みたいな感じでしたが、仕事の基礎は先輩たちが丁寧に教えてくれますし、その後もいつどんなときでも相談に乗ってくれて助かりました。配属からまだ半年しか経っていませんが、自分にできることが山のように増えたとも感じますね。働き方はほぼテレワークですが、編集長や先輩が気にかけてくれていて、「Slack(社内ビジネスチャット)やオンラインミーティングで、相談・質問いつでも歓迎!」とも言ってくれています。

熱田:私もテレワークが多いですが、自宅で仕事をしていてもあまり孤独感は感じません。社内全体でオンラインコミュニケーションがすっかり浸透していて、皆がデジタルツールを使いこなしているので、距離は離れていてもいつでも気軽に相談できるし、他愛のない会話もできています。ただ、積極的にチャットを飛ばして学ぼうとする姿勢は、対面の環境よりも重要なので、自ら行動できる人でないと壁にぶつかってしまう恐れはあるかもしれませんね。

Q.6 KADOKAWAのカルチャーや
職場環境で魅力に感じることは?

吉川:時間や場所に縛られず、働き方を100%自分で選べることには驚きました。出社するか、テレワークするかは完全に自分で選べますし、フルフレックスだから極端なことを言えば「好きなアーティストのライブがあるため、今日は早めに切り上げます!」ということもできます。子育てしながら働いている先輩たちも、とても働きやすそうですね。

アッシャー:デジタル/オンラインが浸透しているおかげで、仕事はすごく効率的で「無駄だな」と感じる瞬間がありません。もし無駄なことがあっても、「これ、おかしくないですか?」「こう変えたらどうですか?」と意見を言えばすぐに変えていける風土もあるんですよね。効率的だからこそ、自分の時間も作りやすい。仕事の傍ら、漫画や小説の創作活動をしていたり、動画投稿をしている同期もいますよ。自分の好きなことに時間を使えることでインプットを増やせるし、それが新しいものを生み出す根源にもなっているのかなって感じます。

Q.7 これからの目標は?
チャレンジしたいことは?

しろき:理想の姿に変身できたり、ファンタジーの世界に入れ込めたり、主人公が悪者を倒したり。小さい頃から私にとって漫画は、夢を見られる存在でした。今、そうした物語をつくる側にいられるのはすごくうれしい。小さい頃、漫画がくれた夢や希望を今度は私がお返しする番だという気持ちで、たくさんの読者が楽しんでくれる作品を一つでも多く手がけていけたらいいなと思っています。

アッシャー:僕は、いつか自分の企画した映画が公開される日が来るようにがんばっていきたいですね。世界中で楽しまれ、映画が起点となったメディアミックスまでも実現するような人気作品に携われたら最高だなって思っています。

吉川:私は少し抽象的かもしれませんが、人の興味の幅を広げられるような新しい売り方を開発したいと考えています。小説しか読まない人が漫画を手にしてくれたり、アニメ一筋の人が文学作品に関心を持ってくれたり。ゲーム好きな人たちのハートをつかんで、ゲーム関連書籍の売上を伸ばしたり。いろいろなジャンルの商品を扱っているKADOKAWAだからこそ、そうしたことにも挑戦できるのかなと思っています。

熱田:私は、コンテンツ界の新しいキュレーションの仕組みをつくり出せたらと思っています。今の世の中は情報とコンテンツに溢れていて、「どこから手をつけていいかわからない!」というコンテンツファンも多いはず。だから、「この人をフォローしておけば、このプラットフォームをチェックしておけば間違いない!」と思ってもらえるような仕組みを、国内だけでなく世界中のひとが使えるようなカタチで実現したい。そんな野望があります!

※記事内容は、取材当時(2022年11月)のものです。