01. コミック(編集者)のシゴト
コミック雑誌ごとに編集部があり、いずれかの編集部にてコミック作品の編集業務を担います。日々、作家と打合せを重ね、ストーリー展開、キャラクター設定、セリフの一言一句にまでアイデアを出していきます。読者からの反響も分析しながら、作家とともに作品を育てていきます。シリーズ展開・メディアミックス展開・海外展開も見据えた販促企画も担います。また、新人作家の発掘に力を入れているのもKADOKAWAの特長。コミックに限りませんが、各新人賞や個人ブログ・SNSなどで新しい才能を発掘し、商業作家デビューまでに伴走することも多くあります。
02. 児童書(編集者)のシゴト
絵本、角川まんが学習シリーズ、図鑑、角川つばさ文庫など児童を対象とした書籍の編集業務です。 特に、日本の歴史と角川つばさ文庫は業界No.1シェアの地位を保ち続けています。 世界の歴史や図鑑GETなど、新規シリーズの創刊にも積極的です。 子供たちの読書体験の入り口として、本を読むことは楽しい、読書を続けたいと思ってもらえるような本づくりを行います。
03. ノンフィクション・実用(編集者)のシゴト
本格ノンフィクション読み物から、ビジネス書、新書、実用書、エッセイ、情報誌や学習参考書、あるいは辞書に至るまでKADOKAWAが世に送り出す様々なノンフィクションIPの編集業務です。時代に漂う空気を察知し、どんなテーマが今求められるのかを考察。本や特集の企画をゼロから立ち上げ、さらにはセミナー開催や動画配信など様々な仕掛けでプロデュースを行うことも。時流を掴む企画の目の付け所はもちろんですが、「『新書×漫画』で、難しいを分かりやすく!」「『学習参考書×アニメ』で、勉強を楽しく!」といった型破りな企画力も大いに活かすことができます。
04. 文芸(編集者)のシゴト
文芸書の編集業務です。企画・構想段階から作家と打合せを重ね、執筆段階では様々な観点から情報提供・アイデア出し。作家の創作活動のパートナー、ブレーンとして動きます。あわせて、本の装丁、販促・宣伝プランも立案・推進。完成した小説が一人でも多くの読者に届く施策を練っていきます。さらには映像化などのメディアミックス展開へのチャンスを自ら創っていきます。作家からの原稿をただ待ち続けるのではなく、企画・提案を重ねる攻めのスタイルがKADOKAWAの編集者です。
05. ライトノベル(編集者)のシゴト
ライトノベルといえばKADOKAWA、業界の中でも大きなシェアを持っています。 アニメ・コミック・ゲームなどの他メディアとの親和性が高く、メディアミックスの源泉になりうる作品開発を行う業務です。編集者はアニメ化、グッズ化、告知のためのウェブ制作など、すべてのディレクションに中心となって関わります。 ジャンルの特性上イラスト制作にも積極的に関与するため、文章を読む力とイラストを見る力、二つの能力が求められる職種です。
06. アニメ(プロデューサー)のシゴト
主にTVアニメの製作のプロデュースを担います。アニメ化に適した原作(コミック・ノベルなど)を社内外から見いだし、原作とのシナジーを生み出せるアニメ化企画を立案。製作スタッフのキャスティングにはじまり、実製作段階でもファンが求める作品にするためのクオリティコントロールを推進。製作スケジュール・予算管理も担います。原作なしのオリジナルアニメの企画立案を行うこともあります。TV放映後も、シリーズ化、DVDパッケージ化、劇場映画化、グッズ化、イベントの開催など様々な展開プランを推進していきます。
07. 実写(プロデューサー)のシゴト
邦画担当プロデューサーは、企画立案・キャスト選定にはじまり、製作委員会の立ち上げ・運営、予算・スケジュール管理、映画公開に向けた宣伝、パッケージソフト化にあたっての企画など、あらゆるフェーズを推進します。外国映画担当プロデューサーは、世界的話題作の配給権獲得交渉だけでなく、日本未公開のまだ見ぬ名作の発掘も行います。邦画/外国映画いずれのプロデューサーも社内外多くの関係者との協働になるため、企画力のみならず交渉力や実行力も求められる仕事です。
08. WEBディレクター(デジタル)のシゴト
グループ会社も含めたデジタル媒体やサービスの企画/立ち上げや運営/開発などを通じて、事業拡大/成長を牽引していきます。KADOKAWAの保有する多様なIPが持つ魅力とデジタルの利便性と拡張性をかけ合わせることで、コンテンツとその新しい楽しみ方を世の中に提案し、世界中の人に作品を届けていくのです。業務内容としては、グループ並びにコーポレートの戦略に準じたICT推進、Webサービスやアプリ開発に携わる事も可能です。既存のPC/スマホでの展開をさらに面白くしていくことはもちろん、より顧客を惹き付けられるUI/UXの追究、今後生まれる新しいデバイスや技術を活用した展開手法もさらに模索していきます。
09. 営業のシゴト
雑誌や書籍の流通を拡大させ、KADOKAWA商品を一人でも多くのファンに届けることが使命。リアルな書店への営業では、担当する全国各地の店舗を回り、販売現場におけるプロモーション施策(什器、POP、カタログ、映像、販促イベントほか)を企画立案。関係部署と協働で製作します。また、ネット書店や電子ストアに向けた営業戦略立案、自社のECストア運営も担います。ビッグデータなども活用したマーケティングを武器に、オフライン/オンライン双方から本との出会いを創出します。
10. 宣伝のシゴト
商品宣伝による売上向上/各レーベル、KADOKAWAのブランド価値向上が使命。作品の魅力を最大化する為にWEB広告や各種媒体広告、イベント出展等様々な媒体の中から効果的な媒体を選定し、関係各部署と連携し宣伝コンセプトを立案。編集者、デザイナー、ディレクターと協働して宣伝物を製作します。
11. ライツのシゴト
実写化、アニメ化、翻訳出版などKADOKAWAから生み出された原作/アニメ・ゲームIPの多彩な2次利用化権を販売、国内外のライセンシーからロイヤリティを獲得するとともに、IPの展開領域を拡大することが基本的なミッションです。IPごとの作品特性を掴み、その価値の最大化を目指します。 ライツセールスだけでなく、編成・契約・監修など、業務は多岐に及んでいます。
12. 海外戦略のシゴト
世界中に展開する現地法人のフロントとして、事業管理・推進や、海外市場向けに展開していくコンテンツのタイトル選定、各国のカルチャーの強みを生かした企画や施策の立案などを行います。日本本社と連携を取りながら、海外のユーザーに向けて当社のコンテンツをより多く、より良い形で届けることを使命として世界80億人の広大な市場を開拓していきます。
13. 製造・物流(生産管理)のシゴト
KADOKAWAから発行される書籍の制作進行や製造~物流の管理を行います。 出版社の中では数少ない自社保有のデジタル印刷工場と書籍の最新データを保管するクラウドサーバーを活用して、シュリンクしつつある市場の中でも持続可能な出版スキームの構築を目指しています。 また、これまで紙で行ってきた出版コンテンツの編集・制作工程をデジタル化する業務も担っており、出版業界を大きく変革する業務を体感することができます。
14. 経営企画・経営管理のシゴト
上場企業であるKADOKAWAの戦略部門として、会社の予算達成に貢献し、ブランド力や企業価値の向上に寄与する業務です。 ファイナンス、管理会計、多くのデータを使った分析力など、これからのデータドリブンなデジタル経営の要点を鍛えることができます。 あらゆる数字や情報が集約されるため、会社の動向を全社的な視点で俯瞰することができる部署です。
15. 人事・総務のシゴト
全社的視点に立ち、今後の事業運営に必要な人材の採用、育成、組織運営、オフィス環境の構築などを行います。 副業解禁、FA制度の導入、在宅勤務の推進など時代に沿った新規制度の設計にも積極的です。 新しい発想をもって、各従業員が一層クリエイティビティを発揮できる会社の運営を目指します。
CASE: ある社員の1週間日記
KADOKAWAならではの環境を活かし、社員はどんな日々を送っているのでしょう。二人の新人社員に1週間日記をつけてもらいました。
新人・コミック編集者の場合
- Mon
- 本日は自宅勤務。朝、メンターの先輩とオンラインミーティングで今日取り組む業務タスクを確認してから仕事スタート。午前中は、iPad上で担当作品のネーム確認。午後は、先輩からの担当作品引き継ぎのための打合せをこれまたオンラインにて。
- Tue
- 今日は久しぶりの出社。担当するコミックの校了日のため、飯田橋オフィスで印刷会社さんから届いた校正をチェック。先輩たちとも久しぶりに直接顔を合わせられて、テンションあがり気味。ソーシャルディスタンスのため、抱きつきたい気持ちはぐっと我慢。
- Wed
- 漫画・イラスト関連の専門学校に通う生徒さん向けに編集部主催で実施している添削・アドバイス会(オンライン)に、先輩たちに混じって参加。漫画家・イラストレーターの卵のみなさんの溢れる才能に驚き! こちらはアドバイスする側だけど、逆にたくさんの刺激をもらった。
- Thu
- 今日もリモートワークだけど、気分を変えてお気に入りのカフェへ。紅茶を飲みながら、以前から気になっていたクリエイターさんと仕事をご一緒できないか構想中。新人作家さんのデビュー作を支え一緒に成長してけるのは、才能発掘に積極的なKADOKAWAならではの醍醐味だと思う!
- Fri
- 今日は朝から、社内オンライン会議を連発。営業部・宣伝部の人たちとは新規プロモーションについて、イベント事業部の人とは作品コラボイベントについて。他部署の人とのミーティングは、新しい知見・発想と出会う機会でもありとても楽しい。
新人・ライトノベル編集者の場合
- Mon
- 今週もリモートワークでスタート。コロナ禍中、先輩たちとは普段、チャットやオンラインミーティングで連絡を取り合っている。特にメンターの先輩とは一日に何回もやりとりを。いつでも、誰にでも気軽に質問・相談できるのはとても心強いし、安心。
- Tue
- 今日は部会の日。オンラインで編集部メンバー全員が集合し、各自の担当作品の進捗や企画段階の作品について情報共有。編集部では、新しい作品の企画を出し合う“企画会議”もオンラインで開催。会議では、〈作家・あらすじ・宣伝プラン〉をセットで企画して発表。「いいね!」となれば、作品化に向けて動き出せる。新人もどしどし企画を出すことを求められるので、やりがい半分・プレッシャー半分!(笑)
- Wed
- 今日は数ヶ月ぶりに所沢キャンパスへ。頻繁には来ないため、若干迷子…(笑)。担当作品の店頭キャンペーンを企画するためサクラタウン内の体感型書店『ダ・ヴィンチストア』をぶらぶらして、発想を膨らませてみた。ランチに食べた『角川食堂』のカレー、旨かったなぁ。
- Thu
- 自宅勤務。昨晩、作家さんから届いた原稿にじっくり目を通す。夕方から電話でその作家さんと打合せ、今後の展開について語り合う。作家さんが同年代であることもあり、後半、盛り上がって話が終わらず。電話からオンライン飲み会に移って、夜まで語り合った。
- Fri
- 今日もリモートワークだけど、マーケット調査と運動不足解消をかねて、秋葉原へ。各書店やグッズ販売店を回り、担当作品のプロモーション企画を練る。ひらめいた案をまとめるため、純喫茶に入ってPC作業。仕上がった企画書を先輩に送信し、アドバイスももらう。帰宅し夕方からは、新人作家発掘のためネットを探索。