出版営業という仕事について、どんなイメージをお持ちですか。KADOKAWAのそれは、みなさんが思い浮かべるものとは大きくかけ離れているかもしれません。前例にとらわれない社会の常識を打ち破る取り組み、決められた商品を決められた通りに売るのでなく売れる仕組み・業界を活性化する仕組みの創造、出版のより良い未来を導くための業界課題解消、先端テクノロジーを活用したかつてない体験を生み出す挑戦・・・etc. きっとみなさんが想像しないような仕事がここで生まれています。もっと挑戦的に、もっとイノベーティブに、もっとクリエイティブに。KADOKAWAの出版営業について、ご紹介します。
「欲しいヒトが、欲しいモノを、
欲しいトキに。」
を紙でも電子でも。
〈DIGEST〉出版を守り、そして未来に向けて発展させていく挑戦をKADOKAWAは長年積み重ねてきました。書籍の小ロット・短納期の即時製造・即時発送を可能にする『BEC(Big ECO Project)』は、紙書籍が抱えてきた業界課題を解決すると注目を浴びています。黎明期から発展を牽引してきた電子書籍分野では、サイマル配信推進・自社ストア運営をはじめ、業界に先駆ける多様な挑戦で成果を創出。既成概念に囚われない販売戦略を実現してきました。
EXECUTIVE
MESSAGE
KADOKAWAの、出版業界の、
持続的な発展・成長を支えるため、
時代の先を歩み続ける。
MASAFUMI KURIHARA 栗原 真史
営業宣伝グループ担当執行役員
PROFILE:幼少期に読んだ歴史小説がきっかけで、本好きに。1995年、入社(当時角川書店)。以来、営業一筋。若手時代には、『横浜ウォーカー』創刊に携わり、2016年頃には紙・電子の営業部門一体化に尽力。2018年、営業部門の局長に。2022年より、営業宣伝グループ担当執行役員に着任。
人の心を動かす、
世界的ムーブメントを起こす。
その起点を担っている出版営業。
出版営業は端的に言えば「本を、“待っている人”に届ける仕事」ですが、そこに大いなる喜びを私は感じるのです。すべての本には、価値がある。本は実に多種多様な感動や笑い、勇気や活力をくれます。ときには絶望の淵に立たされた人の救いとなることさえあります。つまり出版営業は、自分の創意工夫しだいで誰かの人生を少し豊かにできたり、助けを求める人に手を差し伸べたりすることだってできるかもしれないのです。もっと言えば、年間5000点超という圧倒的な数・種類のIPを創出するKADOKAWAの出版営業は、より多くの人の人生を豊かにする機会に溢れていると言えるでしょう。
KADOKAWAの出版営業ならではの魅力をお伝えするなら、膨大なIP数に加えてメディアミックスも欠かせません。自分が担当した1冊の本が起点となり、大きなムーブメントが生まれていく様を見るのはやはりうれしいものです。今はグローバル・メディアミックスも全社的に標榜しており、世界中の人たちを笑顔にする起点をつくりだしているという誇りも持つことができるでしょう。また営業として紙と電子を一体で担当しますから、リアルな販売現場とデジタル環境、双方で経験値を貯めることができ、自身の成長も追求していくことができます。
そして何より、前例なき挑戦を思いきり楽しみ続けていけること。これこそ、KADOKAWAの出版営業最大の魅力かもしれません。
時代の最先端、
マーケットの最前線で、
KADOKAWAと業界の未来を
築いていく。
KADOKAWAの出版営業の歴史は、挑戦と革新の歴史でもありました。古くは数十年前、まだPOSレジがなかった頃から業界に先駆けて販売データの収集分析を行い、販売計画を立案していましたし、電子書籍化にいち早く取り組んだのもKADOKAWAでした。こうした、今でこそ業界のスタンダートとなっている動きも、私たちが真っ先にチャレンジしてきたという自負があります。現在は、日本語版・翻訳版の世界同時発売も加速中。また新たなスタンダードを生み出そうとしています。
今のKADOKAWAの出版営業を象徴する取り組みの一つに、〈BEC(Big ECO Project)〉もあります。〈BEC〉はところざわサクラタウン内に誕生した、最新鋭デジタル印刷設備を有する書籍製造・物流工場で、出版業界全体にのしかかる課題の解消を目指しています。従来の業界構造では、書店で品切れが発生するとユーザーが注文してから手元に本が届くまで2〜3週間はかかっていました。これが大きな販売機会ロスを生み、書店の経営も圧迫していたのですが、〈BEC〉は1冊単位の製造、注文から24〜48時間での出荷が可能。リードタイムを大幅に圧縮し、機会ロスを最小化できるわけです。常識や慣習に縛られず、業界構造から新しくすることで、出版業界全体の未来の利益を創造する。それが〈BEC〉なのです。
KADOKAWAは、こうした先進的・革新的な取り組みを数々生み出し続けてきましたが、その先陣を切ってきたのが、営業部門だという自負がありますし、今後も前例なき挑戦をこの部門から数多く生み出し続けていきたい。そのためにも、マーケットの最前線で社会動向をいち早く察知し、世の中が変わる前に自分たちが先に変化を起こしていく。そうした仕事ができる人と仲間になりたいですね。前職は問いません。むしろ幅広い業界の知見や経験と、KADOKAWAが持つ知見やアセットを融合させて、次なる化学反応を起こしていけたらと考えています。
※記事内容は、取材当時(2024年3月)のものです。